新民主義

新民主義(しんみんしゅぎ)とは、中国国民党三民主義及び中国共産党共産主義への対抗として、日本の傀儡政権である中華民国臨時政府(同じく傀儡政権であった汪兆銘政権の前身のひとつ)が唱道した、東洋思想を基に西洋思想を導入した新しい主義である[1][2]。「新民」とは、儒教経書の一つである大学にある「大学之道、在明明徳、在新民、在止於至善」つまり、「明徳を明らかにし、民を新たにす」という故事に由来している[1]

新民主義では、「独立の自由は唯自力更生によつて始めて成功し得る」とされていた[3]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 島善高「国立新民学院初探」『早稲田人文自然科学研究』第52巻、早稲田大学社会科学部学会、1997年10月、1-58頁、ISSN 02861275NAID 120000793415 
  2. ^ 彭程「「新民主義」に対する批判的考察 : 「新民主義」という講演を中心に」『鶴山論叢』第10号、鶴山論叢刊行会、2010年3月、21-39頁、doi:10.24546/81002080ISSN 1346-3888NAID 120002179829 
  3. ^ 新民叢編: 新民主義の立場より三民主義を批判す 1938年 中華民国新民会出版部