本草経集注

本草経集注』(ほんぞうきょうしっちゅう)は、500年ころに陶弘景が編纂した中国の本草書(薬物書)である。正しくは『神農本草経集注』といい、『集注本草』とも呼ばれる。陶弘景は当時伝存していた本草書のうちで365の薬品を収載していた『神農本草経』(『本経』と略す)を底本にし、それに『名医別録』(『別録』)の365の薬品とその説を加え、合計730の薬品を収録する3巻の『神農本草経注』を編纂した。その上巻は総論で、『神農本草』の文のほかに薬物の分量、製剤法、病症別の用薬名と配合禁忌などを述べている。

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