李済華

李済華
名前
カタカナ リ・ジェファ
ラテン文字 LEE Jefa
基本情報
国籍 韓国
生年月日 (1955-03-01) 1955年3月1日(69歳)
出身地 神奈川県三浦市
身長 178cm
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

李 済華(リ・ジェファ、1955年3月1日 - )は、在日朝鮮人2世[1]サッカー指導者。FC琉球ゼネラルマネージャー、國學院久我山高校サッカー部総監督。

経歴[編集]

神奈川県三浦市で生まれ[1]東京都足立区で育つ[1]東京朝鮮高級学校朝鮮大学校を卒業[1]。1981年に母校の東京朝鮮高級学校の社会科教員となり、1987年にサッカー部監督に就任した[1]。東京朝高サッカー部監督時代、朝鮮高校のサッカー部が全国高等学校体育連盟(高体連)に加盟して日本の公式戦に出場できるように、李は茨城朝鮮高級学校サッカー部監督だった尹台祚とともに日本弁護士連合会(日弁連)の人権擁護委員会に救済申し立てを行った。日弁連からの勧告を受けて高体連と文部省が動き、準加盟という形で朝鮮高校の公式戦参加が認められるようになった[2][3][1]

日本学園高校サッカー部コーチを経て[4]、1995年より國學院久我山高校サッカー部に外部コーチとして招かれ[5][1]、1997年から2014年まで監督を務めた[5]。在任中に全国高校サッカー選手権に6回、全国高校総体に6回出場し、2000年の高校総体では準優勝した[5]。「美しく勝て」をスローガンに攻撃的なパスサッカーを標榜し、練習時間を2時間以内に限定、文武両道を旨とした[6][7]。2015年より総監督となり、後任の監督には20年以上にわたり李を補佐してきた清水恭孝が就いた[8]

2014年12月、ユース部門設立に向けて[9]FC琉球のアカデミーのテクニカルダイレクターに就任[10][11][9]。2015年6月、テクニカルダイレクターと兼務でトップチームのゼネラルマネージャー(GM)に就任した[9][10]

1993年に自身の名を冠したクラブチーム「ジェファFC」を立ち上げ、現在(2017年時点)もその代表を務める[12][8]。ほかにクラブチーム「FC ALMA松戸」の創設者、アドバイザー[13]、群馬県にあるスポーツ施設「千年の森J-wings」の運営会社タウザントヴァルトの代表でもある[14][15]

出典[編集]

  • 李済華『サッカー逆境の監督学:パターン練習を捨てろ! 1日2時間の練習で狙う全国制覇』 誠文堂新光社、2017年。
  1. ^ a b c d e f g “在日韓国・朝鮮人2世”. 朝日新聞デジタル. (2015年1月5日). オリジナルの2015年12月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151208085139/http://www.asahi.com/area/tokyo/articles/MTW20150106131230003.html 2017年5月30日閲覧。 
  2. ^ 野村進 『コリアン世界の旅(単行本)』 講談社、1997年、328-329頁。
  3. ^ 藤井誠二 『コリアンサッカーブルース』 アートン、2002年、170-175頁。
  4. ^ 李、2017年、第一章。
  5. ^ a b c 李、2017年、はじめに。
  6. ^ 小澤一郎 (2014年11月15日). “「いいゲームを示したい」國學院久我山の李監督が“東京の指導者”として抱く思い”. Yahoo!ニュース. 2017年5月30日閲覧。
  7. ^ 小澤一郎 (2014年1月6日). “國學院久我山の文武両道メソッドは「量ではなく質を追求する」”. サカイク. 2017年5月30日閲覧。
  8. ^ a b 小澤一郎 (2016年1月6日). “「制約があるからアイディアと工夫が生まれる」、初4強・國學院久我山の逆転の発想”. Yahoo!ニュース. 2017年5月30日閲覧。
  9. ^ a b c “FC琉球GMに李済華氏「J2昇格へ全力尽くす」”. 沖縄タイムス+プラス. (2015年6月10日). http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/15197 2017年5月30日閲覧。 
  10. ^ a b “J3琉球 元国学院久我山高監督の李済華氏がGMに就任”. スポニチ Sponichi Annex. (2015年6月10日). https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/06/10/kiji/K20150610010515540.html 2017年5月30日閲覧。 
  11. ^ 小澤一郎 「李済華 FC琉球ゼネラルマネジャー 日本サッカーを変える新GM論」 『フットボール批評』 Issue 10、カンゼン、2016年、78-83頁。
  12. ^ 3年目の飛躍へ~ある街クラブの胎動~”. J SPORTS (2015年1月24日). 2017年5月30日閲覧。
  13. ^ スタッフ紹介”. FC ALMA(旧:東部ヴィエントFC). 2017年5月30日閲覧。
  14. ^ プライバシーポリシー”. 千年の森J-Wingsスポーツセンター. 2017年5月30日閲覧。
  15. ^ 指導スタッフ”. FC KRILO. 2017年5月30日閲覧。

外部リンク[編集]