東洋哲学研究所

公益財団法人東洋哲学研究所(とうようてつがくけんきゅうしょ)は、1962年(昭和37年)1月27日に宗教法人創価学会第三代会長(当時)の池田大作(創価学会インタナショナル会長)によって設立された。財団設立は、1965年(昭和40年)12月3日。公益法人認定は、2010年(平成22年)11月18日。[1]

概要[編集]

同研究所の施設は、同設立人物が創立者である創価大学の敷地内にある。 同研究所の公式サイトによると「設立趣旨」は以下の通り。「東洋思想、なかんずく仏教のすぐれた思想・哲学を研究するとともに、各学問分野との学際的研究を推進。その成果をもって、人類が抱える諸課題の克服に貢献する」。代表理事・所長は田中亮平(創価大学名誉教授)

事業[編集]

主な活動は公式サイトによると、以下の通り。

  • 『東洋学術研究』『東洋哲学研究所紀要』等の機関誌
  • ホームページ、Instagramの公開

「法華経――平和と共生のメッセージ」展[編集]

「法華経――平和と共生のメッセージ」展(通称:法華経展)は、東洋哲学研究所が企画・制作する展示会で、2006年からスタートした。この展示会は、研究所が進める法華経研究の成果を広く公開し、その教えの伝播の歴史と経典の内容を分かりやすく紹介するもの[4]

以下は「法華経――平和と共生のメッセージ」展についての詳細情報。

  1. 展示内容:
    • 法華経写本の画像と複製: 8世紀に書かれたペトロフスキー法華経写本や1~2世紀に書かれたガンダーラ語の法句経の複製など、約160点の文物を展示。
    • 敦煌莫高窟の再現: 敦煌莫高窟の壁画に描かれた飛天の模写絵を展示。
    • 経典書写に使用された道具の複製: 鉄筆や白樺の樹皮の複製品などを展示。
  2. 言語刊行物:
    • 展示を解説した『ガイドブック法華経展―平和と共生のメッセージ―』が日本語、英語、韓国語、簡体字・繁体字の中国語の4言語で刊行。
  3. 展示会の開催地と規模:
    • 仏教発祥の地であるインド、ネパールをはじめ、アジア、欧州、南米など世界各地で開催。国内では東京、兵庫、福岡、北海道の4都市で行われ、世界17カ国・地域で90万人以上が鑑賞。
    • 法華経展の成果を仏教全体に広げた「仏教経典:世界の精神遺産」展もフランスで開催され、パリ、レンヌ、マルセイユの3都市で実施され、累計1万人が来場。この展示会のフランス語版ガイドブックも発刊されている。

研究員[編集]

  • 研究員は主任研究員、研究員、特任研究員のほか、委嘱研究員などが所属。
副所長
主任研究員
  • 二宮由美
  • 山崎達也
  • 山本修一
研究員

  ほか

特任研究員

  ほか

脚注[編集]

  1. ^ 東洋哲学研究所. “公益財団法人 東洋哲学研究所 | 東洋哲学研究所”. www.totetu.org. 2021年12月22日閲覧。
  2. ^ 学術交流協定機関一覧”. 東洋哲学研究所. 2024年4月11日閲覧。
  3. ^ 「法華経――平和と共生のメッセージ」展”. 2024年4月11日閲覧。
  4. ^ “[extension://ngphehpfehdmjellohmlojkplilekadg/pages/pdf/web/viewer.html?file=https%3A%2F%2Fwww.totetu.org%2Fassets%2Ffiles%2F20230530-044445.pdf 「IOP NEWSLETTER」NO.9]”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。

外部リンク[編集]