林成之

林 成之(はやし なりゆき、1939年3月8日[1] - )は、日本の脳神経外科医日本大学名誉教授。

人物[編集]

1939年富山県に生まれる。1965年日本大学医学部医学科卒業。1970年、日本大学大学院医学研究科博士課程修了。マイアミ大学脳神経外科に留学する。1991年秋、日本大学医学部附属板橋病院にて、危篤患者に対する救命療法である脳低温療法を開発する[2][3]1993年、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター部長に就任。1996年、日本大学医学部およびマイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授に就任。2005年、日本大学大学院総合科学研究科教授となる。2014年、日本大学を退官、名誉教授。 脳低温療法の開発者という肩書きばかりでなく、脳についての啓発本をいくつか発刊している。

業績[編集]

脳低温療法の開発

脳低温療法とは、脳血流の血液の温度を一旦34℃に下げ、そこから徐々に32℃まで下げ[4]、脳組織多数の死滅を避けることを目的とした療法である[3]。この脳低温療法が開発されるまでは脳死に至っていたであろう患者を少なからず救ったということで、評価されている[3]。その一方で、身体への影響を憂慮し、徹底した管理が求められる高度な医療技術である[5]

著作[編集]

脚注[編集]