柿生駅

柿生駅
南口(2016年10月)
かきお
Kakio
OH 23 新百合ヶ丘 (1.9 km)
(1.7 km) 鶴川 OH 25
地図
所在地 川崎市麻生区上麻生5丁目42番1号
北緯35度35分23秒 東経139度29分52秒 / 北緯35.58972度 東経139.49778度 / 35.58972; 139.49778座標: 北緯35度35分23秒 東経139度29分52秒 / 北緯35.58972度 東経139.49778度 / 35.58972; 139.49778
駅番号 OH24
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 23.4 km(新宿起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]31,978人/日
-2022年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月1日
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柿生駅
配線図

新百合ヶ丘駅

2 1


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鶴川駅

北口(2017年6月)
北口改札口(2017年6月)
ホーム(2017年6月)

柿生駅(かきおえき)は、神奈川県川崎市麻生区上麻生5丁目にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号OH 24

歴史[編集]

現在の川崎市麻生区にある駅としては小田急小田原線開業時からある一番古い駅の一つである。現在、麻生区の中心駅となっている東隣の新百合ヶ丘駅1974年(昭和49年)開業であり、その他の区内の駅も戦後新興住宅地の開発に合わせて作られた駅ばかりなので、区内で戦前からある鉄道駅としては唯一である。

  • 1927年昭和2年)4月1日 - 開業。「直通」の停車駅となる。各駅停車は新宿駅 - 稲田登戸駅(現・向ヶ丘遊園駅)間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。
  • 1937年(昭和12年)9月1日 - 小田原駅方面行「直通」に限り停車となる(片瀬江ノ島駅行「直通」は、通過)。
  • 1945年(昭和20年)6月 - 従来、新宿駅 - 稲田登戸駅間のみの運行の各駅停車が全線で運行されることとなり、各駅停車の停車駅となると同時に、「直通」は廃止される。
  • 1946年(昭和21年)10月1日 - 準急が設定され、停車駅となる。
  • 1948年(昭和23年)9月 - 桜準急が設定され、停車駅となる。
  • 1960年(昭和35年)3月25日 - 通勤準急が設定され、停車駅となる。
  • 1977年(昭和52年)11月20日 - 待避線(副本線)の使用が中止され、後に解体される。
  • 1999年平成11年) - 北口に自動改札機を設置。
  • 2004年(平成16年)12月11日 - 区間準急が設定され、停車駅となる。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 南口に暫定バスターミナルを設置。
  • 2014年(平成26年)1月駅ナンバリングが導入され、使用を開始[1]
  • 2018年(平成30年)3月17日 - 小田急ダイヤ改正により通勤準急が新設され、停車駅となる。

駅名の由来[編集]

禅寺丸柿の原産地であり、の名産地であったことから名付けられた「柿生村」という地名から、「柿生」と名付けられる。なお柿生村自体は1939年4月に川崎市に編入されており、地名としては現存しない。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。

新百合ヶ丘駅開業前は島式ホーム2面4線を有していたが、ホーム延伸の必要性などから現在の規模に縮小された。直後に鶴川駅にて上り待避線の運用が開始されている。

改札口は東(南口、下りホーム)および西(北口、上りホーム)にある。特急券売り場は南口にある。改札口と跨線橋を連絡するエレベーターが設置されている。トイレは下りホームに設置されている。

上りホームには改札付近にOX SHOPが2018年8月23日まで出店していた。なお、2009年3月31日までは下りホームに箱根そばが出店していた。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先[2]
1 OH 小田原線 下り 小田原片瀬江ノ島方面
2 上り 新宿C 千代田線方面

2012年度の設備投資計画において行先案内表示器の新設が盛り込まれた[3]

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員31,978人である[小田急 1]。小田急線全70駅中31位。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[4]
年度 1日平均
乗降人員[5]
1日平均
乗車人員[6]
出典
1995年(平成07年) 19,029 [* 1]
1996年(平成08年) 18,316
1997年(平成09年) 18,225
1998年(平成10年) 18,143 [* 2]
1999年(平成11年) 17,847 [* 3]
2000年(平成12年) 17,706 [* 3]
2001年(平成13年) 17,715 [* 4]
2002年(平成14年) 34,655 17,413 [* 5]
2003年(平成15年) 34,478 17,367 [* 6]
2004年(平成16年) 35,029 17,391 [* 7]
2005年(平成17年) 35,143 17,482 [* 8]
2006年(平成18年) 35,288 17,574 [* 9]
2007年(平成19年) 35,390 17,671 [* 10]
2008年(平成20年) 35,443 17,701 [* 11]
2009年(平成21年) 34,825 17,373 [* 12]
2010年(平成22年) 34,876 17,412 [* 13]
2011年(平成23年) 34,736 17,335 [* 14]
2012年(平成24年) 35,258 17,603 [* 15]
2013年(平成25年) 35,933 17,923 [* 16]
2014年(平成26年) 35,809 17,882 [* 17]
2015年(平成27年) 36,832 18,406 [* 18]
2016年(平成28年) 37,413 18,703 [* 19]
2017年(平成29年) 37,504 18,764 [* 20]
2018年(平成30年) 38,270 19,163 [* 21]
2019年(令和元年) 37,634 18,843 [* 22]
2020年(令和02年) 28,163 14,133 [* 23]
2021年(令和03年) [小田急 2]29,628
2022年(令和04年) [小田急 1]31,978

駅周辺[編集]

麻生川の桜並木(2005年4月10日)

南口には商店街麻生警察署柿生駅前交番、川崎信用金庫柿生支店、柿生郵便局およびJAセレサ川崎柿生支店、ファミリーマートセブンイレブンセイジョー日高屋がある。商店街の東方は丘陵を造成した大規模な住宅地であり、到達するには急な坂を経由する必要がある。また、北口には2軒のスーパーマーケットマルエツ柿生店・そうてつローゼン柿生店)、横浜銀行柿生支店、川崎市麻生消防署柿生出張所、ファミリーマートがある。

路線バス乗り場は南口(東側)と北口(西側)、タクシー乗り場は南口にある。

駅前の道路と駅前広場は極端に狭い。その原因は、津久井道の旧道がそのまま駅前商店街になっているという歴史的経緯や、駅開業当初の土地買収の方法などに起因しているため、2011年現在、再開発事業で30階建てのタワーマンションが建つ計画されている。道路事情の悪さについてはマスメディアでも何度か紹介されており[7]、駅周辺では交通整理をする警備員の姿が常時見られる。

駅前道路の安全性確保のため、2007年4月1日から駅南口隣接地に暫定のバスターミナルを設置した。これを契機に再開発事業が計画されている柿生町田線の駅前部分180mを先行開発することも進められている。

駅北部に川崎市立柿生小学校、麻生図書館柿生分館、NTT東日本の電話局および柿生緑地がある。川としては麻生川および片平川が流れている。片平川は駅西部で麻生川に流入し、麻生川は下麻生において鶴見川に流入する。小田急線は駅南部において麻生川を横断する。駅北部においては小田急線は麻生川と並行して走り、麻生川沿岸には600m程に渡って桜並木および集合住宅群がある。また、駅南部には川崎市立柿生中学校や柿生地区会館(麻生区役所柿生出張所)がある他、麻生川に沿って3つの病院(麻生総合病院・麻生リハビリ総合病院・柿生記念病院)が並んでいる。その西方には麻生環境センター(下水処理場)および緑の広場がある。

主要道路は、駅西部を小田急線と並行に走り拡幅計画のある津久井道(県道3号)、および南部で枝分かれして柿生陸橋となり麻生川と平行に走る横浜上麻生道路(県道12号)である。なお、津久井道は鶴川駅北東において鶴川街道と合流する。

西部は東京都町田市能ヶ谷に接し、南部は同市三輪町に接している。日立製作所原子力事業部王禅寺センタ[注釈 1]などが付近にある。

当駅から鴨志田団地循環のバスに乗車して「寺家ふるさと村停留所」で下車、または市が尾駅桐蔭学園方面行のバスに乗車して「鉄町(くろがねちょう)停留所」で下車すると、寺家ふるさと村(横浜市青葉区寺家町)がある。ここには昔のこの辺りの農村の姿と民家が保存されている。

フェリシア高等学校(町田市三輪町)は鶴川駅および当駅が最寄り駅である。また、神奈川県立麻生総合高等学校(片平)は当駅が最寄り駅であるほか、桐蔭学園へのバスアクセスができる駅の一つである。

バス路線[編集]

路線バスは、小田急バス川崎市交通局(川崎市バス)、東急バス神奈川中央交通東(神奈中バス)の4事業者が乗り入れている。以前は東急東横線綱島駅まで運行されるバス路線もあったが、東急田園都市線開業に伴い路線が分断されており、現在では東急線方向へは田園都市線各駅までの運行となっている。付近の多摩丘陵が宅地開発される以前から運行されている比較的長距離の路線が多い。なお、番号が付いていないバス停があるため、本項の記載は「バス停番号なし」とした上で、バス停の設置位置を併記する。

南口[編集]

柿生駅前バスターミナル(南口)

バス停留所名は、川崎市バス・東急バスが「柿生駅前(行先表示は柿生駅)」、小田急バスが「柿生駅南口」である。

  • 1番のりば
    • 柿04 - 琴平下・稗原経由 鷲ヶ峰営業所行(川崎市バス)
    • 柿21 - 真福寺・下麻生・すみよし台経由 こどもの国行(小田急バス) ※休日1本のみ
  • 2番のりば(東急バス)
    • 柿01 - 琴平下・保木入口経由 たまプラーザ駅
    • 柿02 - 琴平下・虹が丘一丁目・虹が丘団地経由 すすき野団地行
    • 柿02 - 琴平下・王禅寺坂上経由 虹が丘団地行 ※平日1本のみ
    • 柿02 - 琴平下・王禅寺坂上・虹が丘団地経由 すすき野団地行 ※土休日2本のみ
    • 柿33 - 王禅寺中央中学校前・王禅寺坂上・虹が丘団地経由 すすき野団地行 ※平日1本のみ

北口[編集]

バス停留所名は、全社共通で「柿生駅北口」である。

以前は北口改札口が朝のラッシュ時のみの開設だった為、北口バスのりばへは一旦南口改札を出て北側にある踏切を経由する必要があったが、1990年代に解消された。

  • 4番のりば(小田急バス)
  • 5番のりば(小田急バス)
  • バス停番号なし、マルエツ駐車場(小田急バス)
    • 柿22 - 桐蔭学園行 ※平日・土曜の朝7~8時に使用
  • バス停番号なし、津久井道沿い・かもめ薬局前(神奈中バス)
  • バス停番号なし、津久井道沿い・NTT前(神奈中バス)
    • 淵24 - 登戸行 ※土曜朝1本のみ

隣の駅[編集]

小田急電鉄
OH 小田原線
快速急行・急行
通過
通勤準急・準急・各駅停車(通勤準急は平日朝上りのみ、準急は平日夜下りのみ運転)
新百合ヶ丘駅 (OH 23) - 柿生駅 (OH 24) - 鶴川駅 (OH 25)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ かつてはシステム開発研究所(現在の横浜研究所)も存在していた。

出典[編集]

神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 - 21ページ
  2. ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)- 223ページ
  3. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 225ページ
  4. ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 223ページ
  5. ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 223ページ
  6. ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 223ページ
  7. ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 225ページ
  8. ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 225ページ
  9. ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 227ページ
  10. ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 231ページ
  11. ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF) - 241ページ
  12. ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF) - 239ページ
  13. ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF) - 239ページ
  14. ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF) - 235ページ
  15. ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF) - 237ページ
  16. ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 239ページ
  17. ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF) - 239ページ
  18. ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF) - 247ページ
  19. ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 239ページ
  20. ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度) (PDF) - 223ページ
  21. ^ 神奈川県県勢要覧(令和元年度) (PDF) - 223ページ
  22. ^ 神奈川県県勢要覧(令和2年度) (PDF) - 223ページ
  23. ^ 神奈川県県勢要覧(令和3年度) (PDF) - 215ページ
小田急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月3日閲覧。
  2. ^ 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]