桂島 (宮城県)

桂島

桂島の空中写真。
2019年4月29日撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
所在地 日本の旗 日本 宮城県塩竈市
所在海域 松島湾
所属諸島 浦戸諸島
座標 北緯38度20分01秒 東経141度05分48秒 / 北緯38.33361度 東経141.09667度 / 38.33361; 141.09667
面積 0.76 km²
海岸線長 6.8 km
最高標高 35 m
桂島の位置(宮城県内)
桂島
桂島
桂島 (宮城県)
桂島の位置(日本内)
桂島
桂島
桂島 (日本)
プロジェクト 地形
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桂島(かつらしま)は宮城県塩竈市にある島である。

概要[編集]

面積0.76平方キロメートル、人口約170人[1]。浦戸諸島の有人島の中で、最も塩竈市中心部に近い。島名の由来は、江戸時代に河合曾良が松島湾に浮かぶ島と月を見て「月桂冠の如し」と詠んだところからとも、鹽竈神社嘉津良比祭と関係があるとも言われている。

島の西側の桂島、東側の石浜のあわせて2つの集落があり、浦戸諸島の中では最も人口が多い。諸島の中で民宿の多くは桂島にあり、島民が雨乞いをしたという「雨降り石」などの名所もある[2]。石浜には諸島で唯一の郵便局である浦戸郵便局がある。

島の中央部に桂島貝塚と呼ばれる縄文時代前期、中期を主とする貝塚があり、これは塩竈市内の遺跡の中でも規模の大きなものである[3][4]。明治時代には木村満平や白石廣造がここで回漕業を始め、またラッコ漁やオットセイ漁の拠点ともなって賑わった。しかし、船舶の大型化に対応できず、海運の拠点としては衰退した[3]。白石廣造の邸宅跡は現在も残る[2]

毎年8月13日には夏祭り・花火大会が開催されていたが、島内高齢化や、若者の不足で廃止された。

交通[編集]

塩竈市営汽船:塩竈港→桂島港(23分)[5]

脚注[編集]

  1. ^ 浦戸諸島/桂島”(塩竈市)2019年6月29日閲覧。
  2. ^ a b 浦戸諸島/石浜”(塩竈市)2019年6月29日閲覧。
  3. ^ a b 『宮城県の地名』(日本歴史地名大系第4巻)367頁。
  4. ^ 第3章 桂島(桂島貝塚)の確認調査 (PDF) (塩竈市)2019年6月29日閲覧。
  5. ^ 桂島(かつらじま)”. nihonshima.net. 2020年4月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]