森村財閥

森村財閥(もりむらざいばつ)は、明治から大正期に成立した財閥で、6代目森村市左衛門が創設した森村組(現在の森村商事)および日本陶器合名会社(現在のノリタケカンパニーリミテド)とその系列会社で構成されていた、陶業商事を中心とした企業集団のこと。

かつては、森村銀行という金融部門をもっていたが、1929年昭和4年)5月に三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行)へ合併された。その関係で、三菱財閥と親密な関係があった。

現在は、世界最大級の陶業企業集団の「森村グループ」として緩やかな企業集団となっている。財団法人森村豊明会は6代目森村市左衛門が設立。

森村財閥の現在[編集]

森村財閥は戦後、「森村グループ」として他の旧財閥と同じくグループ化した。ノリタケカンパニーリミテドは森村グループの中核企業である。その他に、TOTO、森村商事、日本碍子日本特殊陶業大倉陶園共立マテリアルなどがある。

森村グループを実質的に統括しているのは、森村一族が経営権を掌握している森村商事であり、森村商事の社外取締役に、TOTO、日本碍子、ノリタケカンパニーリミテド、日本特殊陶業のそれぞれ会長が就任している。

ノリタケカンパニーリミテドの第8位株主2007年5月現在)がTOTO株式会社であることなどから資本面でも繋がりが見受けられる。

株式会社INAX(旧伊奈製陶株式会社)は、2001年トステムと経営統合したこともあり、森村グループから離脱している。