植田朝日

植田 朝日(うえだ あさひ、1973年7月7日 - )は、サッカー日本代表のサポーター集団「ウルトラス・ニッポン」の中心人物[1][2]東京都出身。血液型B型実業家としてボンボネーラやコラソン・ジャパンの設立に関わるほか、劇団コラソンを主宰し脚本演出を担当。音楽CD制作にラジオ番組の出演、コラムの執筆だけでなく、最近では映画監督としても活躍しており、4本制作し5つの賞に輝くなど、その活動は多岐に渡る[1][3]

人物[編集]

小学生時代から日本サッカーを愛し、国立競技場によく通い自分の庭のように走り回っていたというエピソードがある。海外留学の経験から得た海外サッカーの文化を日本に広め、Jリーグの興隆と共に、それまでにはなかった「サポーター」と呼ばれるサッカー文化を一般に普及させる一助となり、影響を与えた[4]。(ただし、本人は「サポーター」という言葉を作ったのは自分、のようなイメージになっていることに嫌がっている。) サッカー日本代表サポーター「ウルトラス・ニッポン」(1992年-)の中心的人物であり、FC東京のサポーター[5]。 高校、大学時代の留学経験もあり、世界のサッカーへの造詣も深い。

来歴[編集]

地元の小中学校を卒業後、高校時代よりイングランドへ留学、卒業後、大学時代はドイツへ留学。

  • 1995年(平成7年)、株式会社ボンボネーラを設立。
  • 1998年(平成10年)、サッカー日本代表とウルトラス・ニッポンの、FIFAワールドカップ初出場までの軌跡を描いた著書、『熱狂ロード ROAD TO FRANCE』(1998年3月、ザマサダ刊)を執筆。
  • 2006年(平成18年)、ボンボネーラ社長退任後、同年7月株式会社コラソン・ジャパンを設立。
  • 2007年(平成19年)、「劇団コラソン」を旗揚げし、演劇の脚本、演出、プロデュースを行う。(2023年2月、第77回公演まで回を重ねる)
  • 2008年(平成20年) 、「コラソンマタドール」東京都社会人サッカーリーグに参戦。(2013年 東京都社会人サッカーリーグ4部優勝、2014年東京都社会人サッカーリーグ3部所属)
  • 2009年(平成21年)、「コラソンプロレス」を立ち上げ、プロレス興行を開催。(5年連続、5回開催)
  • 2015年(平成27年)、劇団コラソンの主要演目である『ユルネバ』を映画化した初の映画監督作品『ユルネバ〜キミはひとりじゃない〜』2015年2月一般公開、コラソンエンターテイメントにて。東京国際フットボール映画祭2015(2015年2月8・11日、秋葉原UDXシアター)、観客賞受賞。ヨコハマ・フットボール映画祭2015(2015年2月15日、ブリリア・ショートショートシアター)、観客賞、審査員特別賞受賞。また、同作に関連しておこなわれた『CORAZON FES 2015』(2015年2月26日、下北沢GARDEN)はその後、音楽イベント『CORAZON FES』として定期的に開催された。
  • 2016年(平成28年) 、音楽イベント『CORAZON WAY』(2016年3月12日、SHIBUYA Milkeyway)スタート。
  • 2018年(平成30年) 、サッカー日本代表が初めてFIFAワールドカップ本戦出場を決めた、いわゆる“ジョホールバルの歓喜”で活躍した選手・監督とともに当時を振り返るドキュメンタリー映画、『ジョホールバル1997』がヨコハマ・フットボール映画祭2018(2018年2月11・12日、横浜市開港記念会館)にて初上映。同映画祭の観客賞を受賞する。10月には東京国際映画祭に招待され、上演前のレッドカーペットセレモニーにも参加した。
  • 2019年(平成31年)、FIFAワールドカップアジア最終予選イラク戦、いわゆる“ドーハの悲劇”の舞台裏と、サッカー日本代表の未来を描いた映画、『ドーハ1993+』がヨコハマ・フットボール映画祭2019(2019年2月16・17日、横浜市開港記念館)にて初上映。2年連続となる同映画祭の観客賞を受賞。
  • 2021年(令和3年) 、コロナ禍で窮地にある、FC東京ファンが集うスポーツバーを舞台とした映画、『ユルネバ2021 眠らない街』(※脚本 益永あずみ)がヨコハマ・フットボール映画祭2021(2021年10月9・10日、かなっくホール)にて初上映。同映画祭の観客賞を受賞。

不祥事[編集]

2021年12月8日、FC東京が公式サイトで東慶悟渡辺剛永井謙佑阿部伸行渡邊凌磨の5選手がチームの内規で定められている8人より多い人数での会食を行ったとして厳重注意処分を受けたと発表した[6]。その理由が、同5日に植田がサポーターグループ・TOKYO12と5選手との交流会を開催したことによるものと判明。その後Twitterとnoteにて謝罪を表明したが、その内容に問題があり、さらに批判が寄せられた[7]

出演[編集]

テレビ[編集]

など多数

舞台[編集]

各作品については劇団コラソンを参照

映画[編集]

  • 『ジョホールバル1997 20年目の真実』2018年2月一般公開、ジョホールバル1997製作委員会、コラソンエンターテイメント)
 監督:植田朝日
 出演:岡田武史井原正巳岡野雅行名波浩呂比須ワグナー山口素弘
 ゼネラルマネージャー:六川則夫
 
サッカー日本代表が初めてFIFAワールドカップ本戦出場を決めた、いわゆる“ジョホールバルの歓喜”で活躍した選手・監督とともに当時を振り返るドキュメンタリー映画。
出展
  • ヨコハマ・フットボール映画祭2018(2018年2月12日、「ジョホールバル1997 20年目の真実」チケット完売、横浜市開港記念会館
  • 福岡フットボール映画祭2018(2018年5月26日、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ)
  • せんだいスポーツ映画祭2018(2018年7月21日、せんだいメディアテーク
  • ナゴヤ・フットボール映画祭2018(2018年8月18・23日、名古屋シネマテーク
  • 第31回東京国際映画祭2018(2018年10月26日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)
  • 東京国際スポーツ映画祭サマーリーグ2019(2019年8月12日、コラソンゲート)
  ※受賞歴:ヨコハマ・フットボール映画祭 - 観客賞

コラソンエンターテイメントによる音楽イベント[編集]

  • CORAZON FES(コラソンフェス)
もともと2010年におこなわれた『コラソンフェス』の名前を継承。前述の映画の関連イベントとして、2015年2月26日に下北沢GARDENで開催。以降は同ライブハウスを会場に、2016年12月までに23回がおこなわれた。また『コラソンフェススペシャル「SUNDAYS」 』や『コラソンカーニバル2016 in 大阪』などの“特別版”もある。
  • CORAZON WAY(コラソンウェイ)
渋谷Milkywayでおこなわれた音楽イベント。コラソンフェスの姉妹イベントとして、2016年3月12日にVol.1がスタートした。以降、2019年11月までに78回開催する人気イベントとなった。2017年3月からは、古本などの買取・販売ショップである駿河屋とのタイアップもおこなわれていた。
  • CORAZON ROXY(コラソンロキシー)
LIVE ROXY SHIZUOKAでおこなわれた音楽イベント。2019年12月までに6回開催された。
  • コラソン侍
SHINJUKU SAMURAIで2018年5月7日から始めた音楽イベント。3回目からは会場を渋谷Milkywayに移して継続、2019年9月までに25回開催された。

ラジオ[編集]

  • 独占Jリーグエキスプレス(ニッポン放送)レギュラー
  • 朝日とカズのアレオレサッカー野郎(ニッポン放送)レギュラー
  • オールナイトニッポンスポーツアルマゲドン(ニッポン放送)メインパーソナリティ
  • 「植田朝日」のオールナイトニッポンinパリ(ニッポン放送)メインパーソナリティ
  • 「植田朝日」のオールナイトニッポン(ニッポン放送)メインパーソナリティ
  • 植田朝日の行こうぜオレたちのニッポン!(ニッポン放送)メインパーソナリティ
  • CASA TOKYO THE RADIO(調布FM)
  • TOKYO LA12 RADIO(調布FM)
  • TOKYO12 インフォメーション(調布FM) FC東京のホーム戦試合前に放送される番組である。
  • TOKYO12RADIO(調布FM)
  • サッカーに今できること(TBS)
  • 「植田朝日」のオールナイトニッポン―R(ニッポン放送)メインパーソナリティ(2014年3月9日
  • ナイタースペシャル「植田朝日の行くぜブラジル! 行こうぜオレたちのニッポン!」(ニッポン放送、2014年5月30日) メインパーソナリティ

書籍[編集]

  • 熱狂ロード
  • 俺たちのワールドカップ
  • BOCA 〜アルゼンチンの情熱〜
  • ニッポン(講談社)
  • 日本代表(グラフ社)
  • 植田朝日物語(ヤングサンデー。自身が主人公となった漫画)
  • 俺のトーキョー!FC東京ラブストーリー2012〜世界のTOKYO〜(フロムワン)
  • 俺のトーキョー!FC東京ラブストーリー(イースト・プレス)

CD[編集]

ウルトラス
  • カンピオーネ・ニッポン(※シングル 1993年4月21日、ソニー・ミュージックレコーズ)
  • カンピオーネ・ニッポン最終予選バージョン(※シングル 1993年10月10日、ソニー・ミュージックレコーズ)
  • GO WEST(※シングル 1995年3月24日、ソニー・ミュージックレコーズ)
  • アレ ジャポン(※アルバム 1998年04月25日、BOMBONERA RECORDS)
  • HISTORY OF ULTRAS(※シングル 1998年02月11日、BOMBONERA RECORDS)
  • ULTRAS2002(※アルバム 2002年05月16日、よしもとアール・アンド・シー)

  ※globeKEIKOや、雨上がり決死隊ペナルティといった吉本芸人も参加

  • ジンギスカン(※シングル 2005年03月02日、UNIVERSAL MUSIC)
  • ULTRAS2006(※アルバム 2006年04月12日、よしもとアール・アンド・シー)

  ※屋敷豪太Captain Funk次長課長が参加

※作詞:植田朝日、作曲:坂本龍一

  • ULTRAS2010(※アルバム 2010年05月12日、よしもとアール・アンド・シー)
  • YNWA(You'll Never walk Alone) 
  • ULTRAS2014(※アルバム 2014年05月21日、よしもとアール・アンド・シー)
FC東京
  • SEXY
  • カップを奪い取れ

など

参加楽曲
  • 翼をください
小田和正GAKU-MC倖田來未高見沢俊彦長渕剛西田ひかる藤井フミヤなど参加
  • 友情のYELL(エール)
忌野清志郎石井竜也小泉今日子トータス松本YO-KINGMCU大黒摩季など参加

コラム[編集]

  • トーチュウ携帯サイト「365日FC東京」 - タイトル『東京植田朝日新聞』
  • 超ワールドサッカー - タイトル『植田朝日のやりたい放題』
  • まぐまぐメールマガジン- タイトル『朝日サッカージャーナル』
  • F.C.TOKYO MAGAZINE BR(FC東京公認)『月刊東京朝日ジャーナル』

注釈[編集]

  1. ^ a b “サッカー日本代表 激闘日誌 植田朝日にとってのサッカー日本代表”. Number Web (株式会社文藝春秋). (2018年5月30日). https://number.bunshun.jp/articles/-/830846?page=3 2022年11月29日閲覧。 
  2. ^ “「ウルトラス・ニッポン」植田朝日氏の応援姿が国際映像に スタンドで大声上げサポーターを鼓舞”. Nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2022年11月27日). https://www.nikkansports.com/soccer/qatar2022/news/202211270001580.html 2022年11月29日閲覧。 
  3. ^ “植田朝日 プロフィール”. HMV&BOOKS online (株式会社ローソンエンタテインメント). https://www.hmv.co.jp/artist_%E6%A4%8D%E7%94%B0%E6%9C%9D%E6%97%A5_000000000347345/biography/ 2022年11月29日閲覧。 
  4. ^ F.C.TOKYO MAGAZINE 本人プロフィール
  5. ^ サッカー批評』61号、双葉社、38頁
  6. ^ 内規違反に対する処分について
  7. ^ 植田朝日のツイート 2021年12月8日の発言
  8. ^ FC東京サポーター必見!植田朝日初監督作品:映画『ユルネバ〜キミはひとりじゃない〜』世界のナガトモが銀幕デビュー?『ユルネバ〜キミはひとりじゃない〜』に友情出演 - SoccerKING
  9. ^ 東京国際フットボール映画祭2015グランプリと各賞が決定

外部リンク[編集]