横山英

横山 英(よこやま ひで、1905年 - 1994年)は、日本文学者国文学)。静岡女子大学名誉教授、静岡県立大学名誉教授。

静岡女子短期大学助教授、静岡女子大学文学部教授などを歴任した。

概要[編集]

静岡県小笠郡(のち菊川市)生まれ。1930年京都帝国大学卒業。戦後、静岡女子短期大学助教授、静岡女子大学文学部教授、1976年定年退任、名誉教授。静岡市にて死去した。

研究[編集]

良寛の歌の分類をおこなった。良寛はその人柄やエピソードから多くの民衆に慕われ、その結果、半ば伝説化した部分もあるため、良寛の作と伝えられる歌の中には真偽が不明確なものも多い。良寛の作といわれてきた短歌長歌旋頭歌をまず収集し、それらを良寛の作品や、良寛の作として断言できない作品、良寛以外の人物の作と断言できる作品に分類して採録した。さらに、雑体、俗謡体まで採録し、『校本良寛歌集』として刊行された[1]。これにより、良寛の作品だけでなく、伝承上、良寛の歌とされていた歌までも網羅されるとともに、その真偽についても一覧できる資料となっている。

著作[編集]

単著[編集]

  • 『万葉私考』さるびあ出版、1966年
  • 『良寛私考』短歌新聞社選書、1981年

編纂[編集]

  • 『未刊良寛歌集五種』村田書店、1980年
  • 『校本良寛歌集』西野武朗,河合雅子,反町タカ子,会田捷夫編 考古堂書店2007年

監修[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 横山英『校本良寛歌集』考古堂書店2007年

関連項目[編集]