欽ちゃんファミリー

欽ちゃんファミリー(きんちゃんファミリー)とは、欽ちゃんこと萩本欽一が育てた、あるいは彼のバラエティ番組ブレイクしたタレントなどを総称する芸能人ファミリー

なお、初期の欽ちゃんファミリーの事は『欽ちゃん一座』と呼ばれていた。

概要[編集]

世間的には事実上「欽ちゃんの一門」という解釈をされることが多い。だが、『欽ちゃんファミリー』とは、あくまで萩本欽一のテレビ番組で芸能人としての能力を見出された、あるいは育てられた人物の集まりである。例えば、コサキン小堺一機関根勤)は浅井企画の後輩芸人であり、厳密に言えば萩本と師弟関係にあるわけではない[1]斉藤清六に至っては萩本自身「世間の皆さん、あれは違いますからね」と言明していたが、現在では唯一の弟子として認めた。

隆盛期ではメンバーは出演番組ごとに分けられていた。芸能人に対する辛口の批評家としても知られるダウンタウン松本人志は、松居直美勝俣州和はしのえみを指して「欽ちゃんファミリーは、振ったら必ず(すぐさまに)何か返すように教育されている[2](だから絡みやすい)」と評価している。

また、萩本の芸の好みもあって、欽ちゃんファミリーに分類される芸能人については下ネタ厳禁の不文律が存在すると言われており[3]、これは小堺や黒部幸英など多くの者がトークのネタの1つとしても使っている。実際、欽ちゃんファミリーと称される芸能人には概ね共通して、安易に下ネタに頼ることなく芸を磨くことが徹底されていることから、放送局やイベント運営会社にとって『欽ちゃんファミリー』は、時間帯を選ばず、さらには子供向けの番組やイベントなどでも安心して起用できる芸能人のブランドとして事実上認知されており、放送局などのほか、学校関係などからの公演や演芸の仕事の依頼が来る者もいる。

主なファミリー[編集]

欽ドン[編集]

欽どこ[編集]

週刊欽曜日[編集]

休養復帰以降[編集]

ほか

脚注[編集]

  1. ^ ただし、『コサキンDEワァオ!』(TBSラジオ2005年2月27日<26日深夜>放送)に萩本がゲスト出演した際には、関根の「正式な手続きでの弟子入りはないですけども、『欽どこ(欽ちゃんのどこまでやるの!?)』を通じて(萩本は)師匠という気持ちがありますから」という発言に対し、萩本が「それは大きな声で言うべきよ」と冗談めかしながら答えており、師弟に準ずる関係であることは認めている。
  2. ^ これは小堺一機がよく萩本のものまねで再現しているが、何かを振った時に「え?」と聞き返したり、リアクションに詰まってしまうのを許さない(「訊いたらおしまい、0点」)。
  3. ^ 東京系の芸能で下ネタ厳禁という点では、初代林家三平一門と並んで広く知られる存在である。これは「下ネタが出たら(自分が)疲れてると思え」という萩本の師匠の東八郎からの教えを守っているものであるということと、「元気でやってるよ」という亡き師匠へのメッセージを込めてのものである、と『テレビを輝かせた100人』(フジテレビ系、2011年7月9日放送)に萩本自身が出演した際に語っている。

関連項目[編集]