毎平方メートル

毎平方メートル
記号 m−2, /m2
SI組立単位
粒子フルエンスなど
定義 m−2
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毎平方メートル(まいへいほうメートル)は、面積の逆数の次元を測る単位である。1平方メートルあたり無次元量が1あることを示す。長さのマイナス2乗の次元を持つさまざまな量を測るのに使われる。

SI接頭語をつける場合は、たとえばkm−2はキロ毎平方メートルではなく毎平方キロメートルと読み、1平方キロメートルあたり無次元量が1あること、つまり1/1000000毎平方メートルを意味する。

量の例[編集]

人口密度[編集]

毎平方メートルがよく用いられるのは人口密度の計量である。通常、「人平方キロメートル(人/km2)」の形をとり、人口を平方キロメートル単位の面積で除して求め、1平方キロメートルあたりの人口を表す。

粒子フルエンス[編集]

粒子フルエンスとは、放射線工学の分野で用いられる量で、ある球体に入射する粒子の数を、その球の大円の断面積で除したものである。

計量単位規則では「粒子が1平方メートルの大円の断面を有する球形の空間につき1個の割合で入射するときの粒子フルエンス」と定義されている。

放射能に関する単位と量[編集]
単位 記号 定義 導入年 SI単位
放射能 (A) キュリー Ci 3.7×1010 s−1 1953年 3.7×1010 Bq
ベクレル Bq s−1 1974年 SI単位
ラザフォード Rd 106 s−1 1946年 MBq
照射線量 (X) レントゲン R esu / 0.001293 g(空気) 1928年 2.58×10−4 C/kg
フルエンス (Φ) 毎平方メートル m−2 m−2 1962年 SI単位
吸収線量 (D) エルグ erg erg⋅g−1 1950年 10−4 Gy
ラド rad 100 erg·g−1 1953年 10−2 Gy
グレイ Gy J·kg−1 1974年 SI単位
等価線量 (H) レム rem 100 erg·g−1 1971年 10−2 Sv
シーベルト Sv J·kg−1 × WR 1977年 SI単位