河村要助

河村 要助(かわむら ようすけ、1944年4月28日[1] - 2019年6月4日)は日本のグラフィックデザイナーイラストレーター音楽評論家

東京都出身[1]

略歴[編集]

東京芸術大学美術学部ビジュアルデザイン専攻卒業。グラフィックデザイナーとして西武百貨店パルコなどの広告を制作。1970年には、矢吹申彦湯村輝彦と「100%スタジオ」を結成(1974年まで)。1974年、湯村輝彦、原田治佐藤憲吉大西重成と「ホームラン」というイラストレーター・チームを結成。ニュース・ペーパー『ホームラン』を創刊する。しかし数か月でこのチームは分解する。

1971年よりフリーランスイラストレーターとなり、『話の特集』『MUSIC MAGAZINE』(旧『NEW MUSIC MAGAZINE』)などの表紙や挿絵を担当。また、1975年ニッカウヰスキーの広告「黒の50」のイラストを担当[1]

1989年、音楽専門誌『Bad News』の創刊者のひとりとなり、イラストレーション・デザインを担当。サルサを中心としたラテン音楽ジャズなどに関する評論・エッセイも多数ある。

トロンボーンを吹くメレンゲ・バンド「アラスカ・バンド」でも活動[2]

日本グラフィック展年間作家最高賞、東京ADC賞、『年鑑日本のイラストレーション』作家賞などを受賞。

2019年6月4日9時30分、老衰のため、東京都練馬区の老人ホームで死去[3]。75歳没。

著書[編集]

  • エキソティカ PARCO出版 1981(PARCO view ; 11)
  • サルサ天国 話の特集 1983/3
  • 河村要助vs.湯村輝彦 河村要助, 湯村輝彦 著 小学館 1984(にっぽんのえ. 現代トップアーティスト自選集 ; 1)
  • サルサ番外地 筑摩書房 1987
  • ジョイフル・トーキョー 架空社 1988
  • ラテン音楽パラダイス 竹村淳, 河村要助 著 日本放送出版協会 1992
  • 伝説のイラストレーター河村要助の真実 河村要助 著 藤田正 (監修) Pヴァイン 2012

関連項目[編集]

  • 2020年11月 - 株式会社Pヴァインが河村氏の残した作品、約3000点を取得。管理/運営を開始すると発表。[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b c デジタル版 日本人名大辞典+Plus
  2. ^ アラスカ・バンド
  3. ^ 河村要助氏死去 イラストレーター - 共同通信 2019年6月10日
  4. ^ Yosuke Kawamura – True Of Yosuke Kawamura”. special.p-vine.jp. 2020年11月1日閲覧。