海南カレーライス

海南カレーライス
シンガポールの海南カレーライス
別名 ハイナニーズカレーライス、海南咖喱飯
フルコース 主食
発祥地 シンガポール
考案者 中国系シンガポール人
提供時温度 温製
主な材料 炊いた白米にカレーと煮込んだ肉汁をかけたもの。
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海南カレーライス(かいなんカレーライス、別称としてハイナニーズカレーライス、海南咖喱飯とも。英語:Hainanese curry rice)とは、炊いた白米カレーと肉汁をかけたシンガポール料理カレーチキンポークチョップチャプチャイ(中華風の野菜炒め)、扣肉(豚肉の炒め物)等が付け合わせられるのが特徴である。海南島出身者によって考案された料理ではあるものの、中国海南省の料理ではなく、シンガポール料理の一種である[1]

歴史[編集]

海南カレーライスは、シンガポールの英国統治時代に発展した。イギリス人や裕福なプラナカン人(海峡中国人)の家庭で料理人として雇われることが多かった在シンガポール海南人によって考案された[2]。材料のうち、ポークチョップはイギリス料理が、カレーチキンやバビポンテ、チャプチャイ等のその他の材料はプラナカン料理が由来であり、これらが海南カレーライスに取り入れられた。シンガポールにおいて最も有名かつ人気の海南カレーライス販売店であるLoo'sは1946年創業で、ティオンバルマーケットの向かいに店を構える[3]

各材料の詳細[編集]

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従来の製法では、海南カレーライスは白米の使用を基本としていた。近年では、ジンスンファ・カレーライス店のように、玄米を選べる店もある[4]

カレー[編集]

カレーは南アジアのものと比べて、よりまろやかで濃厚な風味である[5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Chen (2011年4月14日). “Singapore hawker hunting with food blogger Leslie Tay”. CNN. 2016年2月1日閲覧。
  2. ^ “The story of No Name Hainanese Curry Rice”. The Straits Times. オリジナルの2016年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160409044021/http://www.soshiok.com/content/story-no-name-hainanese-curry-rice 2016年2月1日閲覧。 
  3. ^ “Loo Hainanese Curry Rice: A legend still going strong after 70 years”. The Malay Mail Online. http://www.themalaymailonline.com/eat-drink/article/loo-hainanese-curry-rice-a-legend-still-going-strong-after-70-years 2016年2月1日閲覧。 
  4. ^ Ng (2017年10月19日). “Feel The Fury With Singapore's 13 Best Hainanese Curry Rice” (英語). Miss Tam Chiak. 2020年7月10日閲覧。
  5. ^ hermes (2016年7月24日). “Hai Nan Hometown Curry adds spice to Ghim Moh Market & Food Centre” (英語). The Straits Times. 2020年7月10日閲覧。