滝川市

たきかわし ウィキデータを編集
滝川市
滝川市旗 滝川市章
滝川市旗
1971年4月1日制定
滝川市章
1948年3月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道空知総合振興局
市町村コード 01225-4
法人番号 2000020012254 ウィキデータを編集
面積 115.90km2
総人口 37,149[編集]
住民基本台帳人口、2024年2月29日)
人口密度 321人/km2
隣接自治体 砂川市赤平市深川市雨竜郡妹背牛町雨竜町樺戸郡新十津川町
市の木 プラタナス
市の花 ツツジ
コスモス
他のシンボル グライダー
滝川市役所
市長 前田康吉
所在地 073-8686
北海道滝川市大町1丁目2番15号
北緯43度33分28秒 東経141度54分38秒 / 北緯43.55783度 東経141.91042度 / 43.55783; 141.91042座標: 北緯43度33分28秒 東経141度54分38秒 / 北緯43.55783度 東経141.91042度 / 43.55783; 141.91042
外部リンク 公式ウェブサイト

滝川市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

滝川市(たきかわし)は、北海道中部(道央地方)に位置し、空知総合振興局に属する。また、中空知地域の中心都市である。

概要[編集]

中空知地域の中心都市として発展している。しかし郊外のロードサイド店が相次いで造られたため、中心市街地の衰退が進んでおり娯楽施設はあまりない。また、NHK朝の連続テレビ小説チョッちゃん」の舞台として有名になった。近年では石狩川河川敷にグライダー飛行場を建設し、グライダーによる町おこしが行われている。

地名の由来[編集]

地名の由来は、空知川の語源であるアイヌ語の「ソーラプチペッ」(滝のある川)を意訳したことによる。

地理[編集]

滝川市中心部周辺の空中写真。2009年9月2日撮影の8枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

滝川市は、石狩平野の北部(空知平野)に位置する。市の南西から北西にかけて函館本線、市の南西から南東にかけて根室本線が通り、市の南西部にある滝川駅でその2つの路線が交差している。道路は、市の南西から北西にかけて国道12号、市の南西から南東にかけて国道38号、市の南西を国道451号が通っている。また、道央自動車道が市の南東から北東に通っている。東は赤平市、西は樺戸郡新十津川町雨竜郡雨竜町、南は砂川市、北は深川市と雨竜郡妹背牛町に接している。

地形[編集]

河川[編集]

主な川
  • 市の西部に石狩川、南部に空知川が流れ、南西部で合流する。滝川市では大型カイギュウであるHydrodamalis spissus (Furusawa, 1988)の化石が発掘される。また滝川 - 本別動物群の模式地である。

気候[編集]

滝川(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 6.4
(43.5)
10.2
(50.4)
14.8
(58.6)
25.3
(77.5)
32.7
(90.9)
34.1
(93.4)
36.0
(96.8)
35.7
(96.3)
32.1
(89.8)
26.3
(79.3)
20.0
(68)
13.9
(57)
36.0
(96.8)
平均最高気温 °C°F −3.1
(26.4)
−1.9
(28.6)
2.4
(36.3)
10.2
(50.4)
17.7
(63.9)
21.9
(71.4)
25.4
(77.7)
26.0
(78.8)
22.0
(71.6)
15.0
(59)
6.6
(43.9)
−0.7
(30.7)
11.8
(53.2)
日平均気温 °C°F −6.9
(19.6)
−6.1
(21)
−1.7
(28.9)
5.0
(41)
11.7
(53.1)
16.2
(61.2)
20.0
(68)
20.7
(69.3)
16.3
(61.3)
9.6
(49.3)
2.6
(36.7)
−4.0
(24.8)
7.0
(44.6)
平均最低気温 °C°F −11.7
(10.9)
−11.5
(11.3)
−6.5
(20.3)
−0.1
(31.8)
6.3
(43.3)
11.6
(52.9)
16.1
(61)
16.6
(61.9)
11.5
(52.7)
4.7
(40.5)
−1.1
(30)
−8.0
(17.6)
2.3
(36.1)
最低気温記録 °C°F −27.2
(−17)
−27.0
(−16.6)
−23.1
(−9.6)
−13.8
(7.2)
−2.3
(27.9)
1.4
(34.5)
7.2
(45)
7.7
(45.9)
1.6
(34.9)
−3.8
(25.2)
−14.7
(5.5)
−25.9
(−14.6)
−27.2
(−17)
降水量 mm (inch) 61.9
(2.437)
53.0
(2.087)
54.1
(2.13)
54.6
(2.15)
74.2
(2.921)
64.4
(2.535)
128.2
(5.047)
153.7
(6.051)
152.3
(5.996)
131.9
(5.193)
132.4
(5.213)
89.0
(3.504)
1,156
(45.512)
降雪量 cm (inch) 208
(81.9)
168
(66.1)
131
(51.6)
21
(8.3)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
2
(0.8)
90
(35.4)
228
(89.8)
844
(332.3)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.9 15.7 13.4 11.3 10.9 8.9 10.1 10.8 12.7 15.8 19.3 20.9 168.3
平均月間日照時間 75.6 90.2 130.0 165.6 191.4 172.0 163.1 159.6 153.8 128.4 70.4 54.9 1,551.6
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[1]

地域[編集]

住宅団地[編集]

  • 道営住宅見晴団地
  • 道営住宅滝の川団地
  • 道営住宅啓南団地

人口[編集]

滝川市と全国の年齢別人口分布(2005年) 滝川市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 滝川市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

滝川市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

隣接する自治体[編集]

北海道の旗空知総合振興局

歴史[編集]

沿革[編集]

たきかわし
滝川市
廃止日 1971年4月1日
廃止理由 新設合併
滝川市(旧)、空知郡江部乙町→滝川市
現在の自治体 滝川市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 空知支庁
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 砂川市赤平市樺戸郡新十津川町、空知郡江部乙町
滝川市役所
所在地 北海道
ウィキプロジェクト

政治[編集]

行政[編集]

市長[編集]

紋章[編集]

市旗
  • 地色は群青色、紋章は金色である[4]
市章
  • 滝川市の「川」の字を図案化したものを滝川村制時代の1890年3月1日に制定し、滝川町制・滝川市制時にも採用した[2][5][6]

議会[編集]

市議会[編集]

  • 議会:定数16[7]

国家機関[編集]

官公庁[編集]

施設[編集]

滝川市立病院

警察[編集]

警察署

消防[編集]

本部
消防署
  • 滝川地区広域消防事務組合滝川消防署
    • 江竜支署
    • 新十津川支署
  • 芦別消防署
  • 赤平消防署

医療[編集]

主な病院

郵便局[編集]

主な郵便局

対外関係[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

海外[編集]

国内[編集]

姉妹都市

経済[編集]

松尾ジンギスカン本店

農業・工業・商業がバランスよく発展している。

第一次産業[編集]

農業ではりんごたまねぎ合鴨、味付けジンギスカン小麦ハルユタカ)、そばなどが名産。特に味付けジンギスカンは松尾ジンギスカンを代表として、道民に共通したソウルフードとしての地位を持つ。そのため、滝川市内の飲食店ではジンギスカン丼を取り扱っている店が多い。また、ハルユタカを使用したラーメンうどんパスタパンなどを利用し地産地消に取り組む飲食店もある。そばは全国3、4位を競う生産量を誇る。全国有数の作付面積をもつ菜の花畑は、農産物としてだけでなく北海道の新たな観光名所として注目を浴びている。

農協[編集]

  • たきかわ農業協同組合(JAたきかわ)(2008年8月現在)
    • 所在地 〒073-0021 北海道滝川市本町4丁目1-31
    • 設立
      • 1998年2月 滝川市・江部乙町・赤平市農協の3JAとの合併により発足
      • 2001年2月 芦別市農協と合併
    • 業務地区 : 滝川市・赤平市・芦別市
    • 組合員数 5,948人(正組合員:1,326人 准組合員:4,622人)
    • 自己資本額 3,368,471千円(うち出資金1,828,518千円)
  • 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)
    • 中空知支所、中空知家畜診療所

第二次産業[編集]

中空知最大の都市であり、地元企業としては、サークル鉄工や後述の松尾ジンギスカンは滝川市に本社を置く。

第三次産業[編集]

商業[編集]

商業面においては、周辺自治体の多くが滝川市の商圏に属している事から、マックスバリュ滝川店やケーズデンキ滝川店 By Denkodo ヤマダデンキテックランド滝川店などの大型店舗の進出も多い。一方で、それらの大型店の多くが出店地に郊外を選んだため、近年は中心市街地の空洞化が目立ち始めている。 過去には西友(のちのスマイルビル)、ダイエー(現在はイオンとして存在)、ブルーハウス(現在はベスト電器として存在)もあった。

商業では、先述のように多くの自治体が滝川市の商圏に属し、商圏人口の6割以上を周辺自治体が占めている。

滝川商圏
  • 1次商圏(滝川市での購買率56%以上):滝川市・赤平市・新十津川町・雨竜町・浦臼町
  • 2次商圏(同・購買率30%以上56%未満):砂川市・芦別市・歌志内市・奈井江町・上砂川町
  • 3次商圏(同・購買率5%以上30%未満):(なし)

物流[編集]

金融機関[編集]

北門信用金庫本店

銀行

信用金庫

信用組合

労働金庫

情報・通信[編集]

マスメディア[編集]

新聞社[編集]

放送局[編集]

テレビ
ラジオ

教育[編集]

短期大学[編集]

高等学校[編集]

道立
市立

専修学校[編集]

市立

中学校[編集]

市立
  • 滝川市立江陵中学校
  • 滝川市立明苑中学校
  • 滝川市立開西中学校
  • 滝川市立江部乙中学校

小学校[編集]

市立

交通[編集]

滝川駅

鉄道[編集]

滝川駅は、滝川を経由する臨時・季節・定期列車の特急が全て停車する。

バス[編集]

路線バス[編集]

タクシー[編集]

  • 滝川圏エリア

タクシー会社

  • 三和ハイヤー
  • ふじ観光
  • 北星三星交通

道路[編集]

高速道路[編集]

国道[編集]

道道[編集]

道の駅[編集]

観光[編集]

滝川市開基百年記念塔

文化財[編集]

  • タキカワカイギュウ化石標本 - 道指定天然記念物、滝川市美術自然史館
  • 屯田兵屋 - 市の文化財
  • 華月館 - 市の文化財、旧三浦屋、旧滝川ホテル三浦華園
  • 牧羊用石造サイロ - 市の文化財
  • 屯田兵第二大隊第三中隊文書 - 市の文化財、滝川市郷土館
  • 高畑利宜資料 - 市の文化財、滝川市郷土館
  • 滝川産海牛化石 - 市の文化財、滝川市美術自然史館

天然記念物[編集]

  • タキカワカイギュウ
    • 1980年(昭和55年)8月に空知川にて化石が発見された。ジュゴンマナティなどの海牛類の祖先と枝分かれする進化の過程で重要な位置にいることがわかり、北海道の天然記念物に指定された。化石は滝川市美術自然史館に展示されている。
  • 人造石油
    • 戦前の国策によりエネルギー対策のため北海道人造石油株式会社が滝川市に設立。近隣の炭鉱から採掘された石炭を液化する人造石油の研究施設・精製が行われ、地元民は「人石」と称して呼んでいた。現在その跡地には陸上自衛隊滝川駐屯地北海道電力滝川テクニカルセンター(旧滝川発電所)が存在する。

温泉 [編集]

文化・名物[編集]

祭事・催事[編集]

  • あんどん滝川しぶき祭
    • 青森ねぶたに似たあんどんの山車数十台が「ソーラッチャ、ヨイヤ、ヨイヤ」にあわせ練り歩く祭り。タキカワカイギュウ発見を機に始まった。2004年(平成16年)をもって終了。終了原因は当時屋台を出していた暴力団の抗争があり発砲殺人事件にまで発展した事が契機とされている。
  • たきかわ菜の花まつり
  • 北海道義士祭
    • 赤穂四十七士が吉良邸に討ち入りをした12月14日を記念して、義士に扮装した市民たちが市内をパレードする。北海道と赤穂浪士/忠臣蔵、一見関係のなさそうな間柄だが、実は、1956年(昭和31年)に、東京の泉岳寺に眠る赤穂四十七士の分霊を受けて、砂川市空知太の北泉岳寺に墓を建立している。空知太は空知川を挟んだ滝川・砂川両市に檀家があるため、12月14日には交互に当祭が開催されている。

名産・特産[編集]

団体[編集]

ローカルアイドル

出身・関連著名人[編集]

出身著名人[編集]

ゆかりの人物[編集]

滝川市を舞台とした作品[編集]

テレビドラマ
映画
漫画

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 滝川 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月28日閲覧。
  2. ^ a b 滝川市”. 藤井泰行. 2020年9月25日閲覧。
  3. ^ 北海道ヒグマ注意報等について”. 北海道自然環境局 (2023年). 2023年9月22日閲覧。
  4. ^ 滝川市旗規則”. 滝川市例規集. 2020年9月25日閲覧。
  5. ^ 滝川市紋章規則”. 滝川市例規集. 2020年9月25日閲覧。
  6. ^ 滝川市のプロフィール(市章)”. 滝川市. 2020年9月25日閲覧。
  7. ^ たきがわ市議会だより”. 2019年5月2日閲覧。
  8. ^ 「会計検査院長に滝川出身小林氏*女性初」北海道新聞、 2018年12月7日夕刊3p
  9. ^ 全国公開に先駆けまず"地元"で上映 滝川でロケした映画「友情」 - プレス空知1998年3月21日

参考文献[編集]

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

関連文献[編集]

  • 滝川町史編纂委員会『滝川町史』滝川町、1940年。NDLJP:1048461 

外部リンク[編集]

行政
観光