町田甲一

町田 甲一(まちだ こういち、1916年12月9日 - 1993年10月5日)は、日本美術史家名古屋大学教授等を経て、武蔵野美術大学名誉教授。日本古代彫刻史、仏像彫刻が専門。

来歴[編集]

東京に生まれる。父は日本画家の町田曲江、東京帝国大学卒。東京教育大学助教授、1968年教授、74年名古屋大学教授、77年定年退官、武蔵野美術大学教授。87年名誉教授。1992年、勲三等瑞宝章受章[1]

著書[編集]

  • 『天平彫刻の典型』座右宝刊行会 1948
  • 薬師寺中央公論美術出版 1963 / 改訂版 ルックナゥ 1986
  • 法華寺』中央公論美術出版 1964、新版・美術文化シリーズ 1987
  • 『概説日本美術史』吉川弘文館 1965、新版1980
  • 法隆寺角川新書 1967、角川選書 1972 / 増訂版 時事通信社 1987
  • 『奈良古美術断章』有信堂 1973、増補版1978
  • 『日本古代彫刻史概説』中央公論美術出版 1974
  • 『仏像 その意味と歴史と美しさについて』実業之日本社 (有楽選書) 1976 / 実業之日本社 1982
  • 『大和古寺巡歴』有信堂高文社 1976 / 講談社学術文庫 1989
  • 『上代彫刻史の研究』吉川弘文館 1977
  • 『古寺辿歴 古美術襍想』保育社 1982
  • 『仏像 イコノグラフィ』岩波書店・岩波グラフィックス 1983
  • 『仏像の美しさに憑かれて』保育社 1986
  • 『南無佛陀 佛教美術の図象学』保育社 1987
  • 『概説東洋美術史』国際書院 1989
  • 『仏の道 仏像の歩みの歴史と広がり』同朋舎出版 1990
  • 『鷺城下にかげる 危機の一九三〇年代-大戦前夜の青春』神保出版会 1994 回想記
  • 『仏教美術に想う』里文出版 1994

共編著[編集]

  • 『美術カード 第15 中国工芸・朝鮮工芸・朝鮮彫刻・西域・イーラーン・印度・南海』岡田譲共編 美術出版社 1954
  • 『東洋美術史要説 上巻 イーラーン・インド篇』深井晋司共著 吉川弘文館 1955
  • 『インドの芸術 第2』阿部展也共著 座右宝刊行会 1957
  • 『薬師寺』坂本万七共著 実業之日本社 1960
  • 『世界の美術』全8巻 嘉門安雄河北倫明共編 講談社 1963-64
  • 『国宝重要文化財案内』太田博太郎共著 毎日新聞社 1963
  • 『世界の文化史蹟 第6 アンコール・ワット』 講談社 1968
  • 『世界の美術館 第9 ニューデリー美術館』 講談社 1968
  • 『日本の仏像 古美術の鑑賞』入江泰吉撮影 金園社(カラー版実用百科選書)1968
  • 『日本文化の歴史 第3 飛鳥と斑鳩 飛鳥・白鳳時代』和歌森太郎共編 学研 1969
  • 『日本文化の歴史 第4 南都のロマンー天平時代』和歌森太郎共編 学研 1969
  • 『中国文化叢書 第7巻 芸術』鈴木敬共編 大修館書店 1971
  • 『日本仏像100選』入江泰吉撮影 秋田書店 1973、新編1999
  • 『奈良の寺 15 法華堂の乾漆像 東大寺』 岩波書店 1974
  • 『日本美術小事典』永井信一共編 角川書店「角川小辞典」1977
  • 『美術史・美術論 日本と西洋の美術を考える』前川誠郎共著 旺文社(テレビ大学講座)1979
  • 『世界の博物館 20 インド国立博物館 染織と多彩な宗教美の世界』講談社 1979
  • 『美術』有信堂高文社(ニューカレッジブックス) 1982

記念論集[編集]

  • 『論叢仏教美術史』町田甲一先生古稀記念会 吉川弘文館 1986

脚注[編集]

  1. ^ 「92年秋の叙勲=勲三等以上および在外邦人、帰化邦人、外国人受章者」『読売新聞』1992年11月3日朝刊

参考文献[編集]

  • 日本人名大辞典