益田市

ますだし ウィキデータを編集
益田市
萬福寺庭園
益田市旗
益田市旗
益田市章
益田市章
益田市旗
1981年昭和56年)
11月3日制定
益田市章
1953年(昭和28年)
3月11日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 島根県
市町村コード 32204-1
法人番号 2000020322041 ウィキデータを編集
面積 733.19km2
総人口 42,798[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 58.4人/km2
隣接自治体 浜田市鹿足郡津和野町吉賀町
山口県萩市岩国市
広島県廿日市市山県郡北広島町安芸太田町
市の木 ケヤキ
市の花 スイセン
益田市役所
市長 山本浩章
所在地 698-8650
島根県益田市常盤町1番1号
北緯34度40分29秒 東経131度50分34秒 / 北緯34.67475度 東経131.84283度 / 34.67475; 131.84283座標: 北緯34度40分29秒 東経131度50分34秒 / 北緯34.67475度 東経131.84283度 / 34.67475; 131.84283
益田市役所
益田市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

益田市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

地図
市庁舎位置
ウィキプロジェクト

益田市(ますだし)は、島根県の西部(石見地域)に位置する

山口県広島県と接している。北は日本海に面しており、南には中国山地がある。山陰山陽を結ぶ交通の要衝地である。2022年11月に世界歴史都市連盟に加盟した[1]

地理[編集]

益田市は本州の西端部に位置し、日本海に面する。現在の益田市の中心部は高津川益田川との間の狭い氾濫原に形成されている。このような場所であること、東シナ海の湿った風と朝鮮半島からの風が合流して線状降水帯が形成されやすいために、例えば1965年1983年などに豪雨によって被災した。なお、中世以前からの街の中心部は益田駅東方に有る。

益田市は以前から山口県と境界を接しており、2004年に美都町匹見町を吸収合併した結果、広島県とも境界を接するようになった。なお、合併後の益田市の市域面積は島根県内の自治体では最大である。市域の南部は中国山地の西部に当たり、1000 m級の山々が連なり、特に2004年に合併した美都地区、匹見地区についてはエリアの9割近くが山林で占められている。

主な山岳[編集]

  • 恐羅漢山 (1346.4m)
  • 安蔵寺山 (1263.2m)
  • 広見山 (1186.7m)
  • 赤谷山 (1181.0m)
  • 大神ヶ岳 (1177m)
  • 燕岳 (1078.7m)
  • 高岳 (1054.3m)

主な河川[編集]

島嶼[編集]

気候[編集]

匹見地区は、日本最西端の豪雪地帯として知られる。

益田(あけぼの東町)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 20.4
(68.7)
24.1
(75.4)
26.6
(79.9)
31.7
(89.1)
32.4
(90.3)
36.1
(97)
37.9
(100.2)
39.3
(102.7)
37.4
(99.3)
33.7
(92.7)
27.8
(82)
25.3
(77.5)
39.3
(102.7)
平均最高気温 °C°F 9.3
(48.7)
10.3
(50.5)
13.7
(56.7)
18.8
(65.8)
23.5
(74.3)
26.4
(79.5)
30.7
(87.3)
32.2
(90)
27.9
(82.2)
22.8
(73)
17.5
(63.5)
11.9
(53.4)
20.4
(68.7)
日平均気温 °C°F 5.5
(41.9)
6.1
(43)
8.9
(48)
13.7
(56.7)
18.4
(65.1)
22.1
(71.8)
26.5
(79.7)
27.6
(81.7)
23.3
(73.9)
17.7
(63.9)
12.6
(54.7)
7.8
(46)
15.9
(60.6)
平均最低気温 °C°F 1.9
(35.4)
1.9
(35.4)
4.0
(39.2)
8.4
(47.1)
13.3
(55.9)
18.2
(64.8)
23.0
(73.4)
23.8
(74.8)
19.3
(66.7)
13.1
(55.6)
8.2
(46.8)
4.0
(39.2)
11.6
(52.9)
最低気温記録 °C°F −5.1
(22.8)
−7.3
(18.9)
−2.5
(27.5)
−1.9
(28.6)
3.4
(38.1)
8.7
(47.7)
13.6
(56.5)
16.3
(61.3)
7.4
(45.3)
2.9
(37.2)
0.2
(32.4)
−2.3
(27.9)
−7.3
(18.9)
降水量 mm (inch) 97.0
(3.819)
80.5
(3.169)
121.4
(4.78)
109.8
(4.323)
124.4
(4.898)
179.8
(7.079)
238.2
(9.378)
136.0
(5.354)
169.6
(6.677)
107.6
(4.236)
96.5
(3.799)
109.8
(4.323)
1,570.5
(61.831)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 13.2 12.2 12.5 10.4 9.4 11.4 10.9 8.8 10.1 8.7 10.3 13.5 131.3
平均月間日照時間 74.5 99.4 156.3 191.9 213.9 160.9 182.9 215.4 164.2 170.0 121.4 81.2 1,840.6
出典:気象庁
匹見(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
降水量 mm (inch) 149.3
(5.878)
124.3
(4.894)
150.6
(5.929)
121.1
(4.768)
141.8
(5.583)
201.7
(7.941)
286.9
(11.295)
185.1
(7.287)
206.3
(8.122)
114.1
(4.492)
109.0
(4.291)
159.7
(6.287)
1,948.6
(76.717)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.8 14.9 14.4 11.1 9.9 12.1 12.9 10.6 11.3 9.3 11.2 16.0 151.6
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]

歴史[編集]

中世には益田氏の本拠であった(益田氏の名字はこれに由来する)。近世は高津川より東は浜田藩、西は津和野藩が統治した。

年表[編集]

行政区域の変遷[編集]

益田市中心部周辺の空中写真。
2010年5月2日撮影の12枚を合成した。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

行政[編集]

市長[編集]

歴代市長[編集]

氏名 就任日 退任日 備考
初代 伊藤正男 1952年8月25日 1964年8月1日 3期
2代 島田暉山 1964年8月2日 1976年8月1日 3期
3代 神崎治一郎 1976年8月2日 1992年8月1日 4期
4代 渋谷義人 1992年8月2日 1996年8月1日 1期
5代 田中八洲男 1996年8月2日 2000年8月1日 1期
6代 牛尾郁夫 2000年8月2日 2008年8月1日 2期
7代 福原慎太郎 2008年8月2日 2012年8月1日 1期。2008年当時、全国でもっとも若い35歳3ヶ月での市長就任となった。
8代 山本浩章 2012年8月2日 現職 2016年7月再選。2020年7月3選

議会[編集]

  • 定数:22人
  • 任期:2023年9月8日

支所[編集]

旧美都町・旧匹見町の町役場跡に総合支所(美都総合支所・匹見総合支所)が置かれている。

国の機関[編集]

県の機関[編集]

  • 島根県西部県民センター 益田事務所
  • 島根県益田県土整備事務所
  • 島根県西部農林振興センター 益田事務所
  • 島根県益田教育事務所
  • 島根県益田保健所
  • 島根県益田家畜保健衛生所
  • 島根県消費者センター 石見地区相談室
  • 島根県益田児童相談所
  • 島根県立西部高等技術校
  • 島根県芸術文化センター

司法[編集]

経済[編集]

益田駅周辺
益田駅前ビル EAGA

駅前再開発[編集]

旧市街の益田駅の付近は、2001年3月に策定された「第4次益田市総合振興計画」と「益田市中心市街地活性化基本計画」に基いて、2004年11月から再開発が進められている。これにより、駅前に再開発ビルグラントワが建築され、旧市街を通る中島染羽線が整備拡幅された。

農業[編集]

益田市付近では、メロン(アムスメロン、アールスメロン)やトマトやワサビが栽培されている。果樹では、ブドウやユズの栽培が見られる。

漁業[編集]

益田市は日本海に面しており、土田漁港、大浜漁港、木部漁港、津田漁港、小浜漁港、飯浦漁港などで、益田市付近では「ツガニ」と呼ばれるモクズガニなどの水揚げを行っている。また、付近の主要河川である高津川ではアユの漁獲も行っており、高津川産は1 kg1万円を超える場合もある。

製造業[編集]

食品関係では鶏卵饅頭を製造している。また、ダイワボウホールディングスのグループ会社が繊維製品を、三菱電機関係会社が電子部品を、それぞれ製造している。

商業[編集]

ショッピングセンター
スーパーマーケット
家電量販店
ホームセンター
ドラッグストア
コンビニエンスストア

本社を置く主要企業[編集]

工場・事業所を置く主要企業[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

国内
  • 大阪府の旗 高槻市大阪府)- 1971年の旧匹見町との姉妹都市提携を引き継いだ。
海外

-

人口・地域[編集]

人口[編集]

益田市と全国の年齢別人口分布(2005年) 益田市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 益田市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

益田市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


教育[編集]

小学校[編集]

  • 益田市立益田小学校
  • 益田市立高津小学校
  • 益田市立吉田小学校
  • 益田市立吉田南小学校
  • 益田市立安田小学校
  • 益田市立鎌手小学校
  • 益田市立真砂小学校
  • 益田市立豊川小学校
  • 益田市立西益田小学校
  • 益田市立桂平小学校
  • 益田市立戸田小学校
  • 益田市立中西小学校
  • 益田市立東仙道小学校
  • 益田市立都茂小学校
  • 益田市立匹見小学校

中学校[編集]

  • 益田市立益田中学校
  • 益田市立高津中学校
  • 益田市立益田東中学校
  • 益田市立東陽中学校
  • 益田市立真砂中学校
  • 益田市立横田中学校
  • 益田市立小野中学校
  • 益田市立中西中学校
  • 益田市立美都中学校
  • 益田市立匹見中学校

高等学校[編集]

特別支援学校[編集]

専修学校[編集]

交通[編集]

石見空港

益田市を始めとする石見地域は、他地域との交通の便が芳しくない。それでも、鉄道では2001年に山陰本線の高速化工事が完成し、県庁所在地の松江市とは特急スーパーまつかぜスーパーおきにより2時間で結ばれるようにはなった。また、山陰本線で山口県の萩市方面と、山口線で山口県の県庁所在地である山口市と接続されている。なお、高速交通機関の1つとして石見空港が整備され、全日本空輸 (ANA) により東京便が1日2往復就航している。ただし、空港は山陰本線に近いものの、鉄道とは直接接続されていない。

空港[編集]

鉄道[編集]

益田駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
  • 中心となる駅:益田駅

バス[編集]

一般路線バス・特急バス
石見交通が市内全域を網羅する。そのほか、下記特急バスも市内で途中乗降可能。
かつては中国ジェイアールバスも岩益線として益田 - 新岩国 - 岩国 - 広島間を運行していたが、廃止された。
  • 広益線(益田 - 六日市 - 広島 / 石見交通)
  • 新広益線(益田 - 美都 - 広島 / 石見交通)
  • 萩石見空港リムジンバス(益田 - 石見空港 - 萩 / 石見交通・防長交通
長距離高速バス
コミュニティバス・廃止代替バス

道路[編集]

山陰自動車道三隅~益田間では、石見三隅IC遠田ICの間で三隅・益田道路の工事が進んでおり、令和7年の全線開業を目指している。[7]

久城IC-高津IC間は県道久城インター線で結ばれている。

道の駅[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

三里ヶ浜

レジャー[編集]

  • 三里ヶ浜 - 石見空港の北の海岸で、持石海水浴場とも呼ばれる。
  • 益田競馬場 - 2002年8月に休止され、益田場外発売所のみに変更された。競馬場の敷地は残っているものの、用地の一部は、島根県立西部高等技術校などに転用された。なお、付近には乗馬を行うための施設が残っている。

観光[編集]

蟠龍湖

温泉[編集]

祭事[編集]

  • ますだ祇園まつり(7月下旬ごろ・夏休み最初の土日)
  • 益田まつり(4月第3日曜日)
  • 益田七尾まつり(11月3日)
  • 益田万葉まつり(4月29日)
  • 水郷祭(8月第1土曜日)
  • 八朔祭(9月1日)
  • 流鏑馬(9月1日)
  • 石見神楽

益田市出身の有名人[編集]

文化人[編集]

スポーツ[編集]

芸能・マスコミ[編集]

その他[編集]

ゆかりある人物[編集]

居住者[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 世界歴史都市連盟への加盟について|益田市”. www.city.masuda.lg.jp (2023年1月17日). 2023年3月27日閲覧。
  2. ^ 匹見 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年10月7日閲覧。
  3. ^ 「授業中、高校が孤立 参院に豪雨被害続出」『日本経済新聞』昭和40年7月14日15面
  4. ^ 伊藤周(2014年11月2日). “益田市の合併10周年記念、式典開く 市の魚「アユ」に”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  5. ^ ANAウイングスの機材・乗務員による運航あり
  6. ^ 夏季季節運航
  7. ^ http://www.cgr.mlit.go.jp/sanindo/progress/shimane/12/index.html閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]