矢口史靖

やぐち しのぶ
矢口 史靖
生年月日 (1967-05-30) 1967年5月30日(56歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県伊勢原市
ジャンル 映画監督脚本家
主な作品
映画
ウォーターボーイズ
スウィングガールズ
ハッピーフライト
ロボジー
WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀脚本賞
2005年スウィングガールズ
優秀監督賞
2003年ウォーターボーイズ
2005年『スウィングガールズ』
優秀脚本賞
2003年『ウォーターボーイズ』
その他の賞
ブルーリボン賞
日本映画ベストテン
第44回『ウォーターボーイズ
毎日映画コンクール
日本映画優秀賞
第56回『ウォーターボーイズ』
日本映画批評家大賞
第14回『スウィングガールズ
ヨコハマ映画祭
脚本賞
第26回『スウィングガールズ』
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矢口 史靖(やぐち しのぶ、1967年5月30日[1] - )は、日本の映画監督脚本家である。神奈川県伊勢原市出身[2]東京造形大学卒業。

人物・来歴[編集]

神奈川県立伊志田高等学校卒業。東京造形大学に入学後、1年先輩の鈴木卓爾に影響を受け、8ミリによる自主映画を撮り始める。1990年ぴあフィルムフェスティバルにて、8ミリ長編『雨女』がグランプリを受賞。PFFスカラシップを獲得し、16ミリ長編『裸足のピクニック』(1993年)で劇場監督デビュー。

フジテレビアルタミラピクチャーズと共に制作した『ウォーターボーイズ』(2001年)では、“男子シンクロナイズドスイミング部”というユニークな題材をもとにし、大ヒットを記録。第25回日本アカデミー賞には優秀脚本賞、優秀監督賞にノミネートされる。

同じくフジテレビアルタミラピクチャーズ作品である『スウィングガールズ』(2004年)も大ヒットし、第28回日本アカデミー賞では、最優秀脚本賞・最優秀音楽賞・最優秀録音賞・最優秀編集賞・話題賞等の5部門を受賞した。

2008年には、『ハッピーフライト』が公開された[3]

作品[編集]

監督作品[編集]

自主制作[編集]

  • フラストレイター (1986年) ※8ミリ/20分
  • 回記線 (1987年) ※8ミリ/17分
  • 浅き夢みし (1990年) ※東京造形大学映画ゼミのメンバーによる8ミリのオムニバス作品
  • 水栓テレビ (1990年) ※VTR/5分
  • 雨女 (1990年) ※8ミリ/72分
  • ワンピース (1994年 - 現在) ※ビデオ短編集
  • バードウォッチング (1996年) ※16ミリ/13分

劇場映画[編集]

テレビドラマ[編集]

第3話「悪魔の選択」
オープニング「魔界教室」
第1話「恐怖心理学入門」
オープニング&エンディング「魔界学園」
第1話「怪猫伝説」※ワンピースの代表作「猫田さん」のセルフリメーク版。

漫画原作[編集]

著書[編集]

  • メイキング オブ モスラ―探検!モスラ絵日記(1996年、フォレスト出版)(東宝映画モスラ」の撮影現場を取材した鈴木卓爾との共著)

「鈴木」という主人公[編集]

矢口映画では、主人公の名字が「鈴木」である場合が多い。以下はその例である。

  • 『裸足のピクニック』鈴木純子(芹川砂織)
  • 『ひみつの花園』鈴木咲子(西田尚美
  • 『アドレナリンドライブ』鈴木悟(安藤政信
  • 『ウォーターボーイズ』鈴木智(妻夫木聡
  • 『スウィングガールズ』鈴木友子(上野樹里
  • 『歌謡曲だよ、人生は』第9話「逢いたくて逢いたくて」鈴木夫妻(妻夫木聡・伊藤歩
  • 『ハッピーフライト』鈴木和博(田辺誠一
  • 『ロボジー』鈴木重光(五十嵐信次郎
  • 『サバイバルファミリー』鈴木義之(小日向文世)、鈴木光恵(深津絵里)、鈴木賢司(泉澤祐希)、鈴木結衣(葵わかな
  • 『ダンスウィズミー』鈴木静香(三吉彩花

なお『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』の主人公の名前は平野勇気であるが、これは三浦しをんによる原作の登場人物名をそのまま使用しているためである。

主人公の名字以外に、「伊丹弥生」という役名を複数の映画で使用している。これは東京造形大時代に自主製作映画を作っていた際、協力してくれた知人への御礼の意味である[6][7]。以下はその例である。

  • 『ひみつの花園』(加藤貴子
  • 『アドレナリンドライブ』ラジオから流れるパーソナリティの名。
  • 『ウォーターボーイズ』(秋定里穂
  • 『スウィングガールズ』(白石美帆
  • 『ハッピーフライト』場内アナウンスで名前がコールされる。
  • 『ロボジー』(田畑智子

脚注[編集]

  1. ^ 矢口史靖監督 インタビュー 「WOOD JOB!」イギリス上映”. 英国ニュースダイジェスト (2015年2月5日). 2015年8月8日閲覧。
  2. ^ 映画監督 矢口史靖さん”. LIFE IS A GIFT. J-WAVE (2012年). 2015年8月8日閲覧。
  3. ^ 綾瀬はるかの天然ボケ連発に客席仰天!?「ハッピーフライト」初日”. 映画.com (2008年11月17日). 2015年8月8日閲覧。
  4. ^ 矢口史靖監督最新作「ロボジー」主演は73歳・五十嵐信次郎映画.com、2011年7月1日閲覧
  5. ^ “小日向文世&深津絵里の夫婦が電気のない世界を旅、矢口史靖「サバイバルファミリー」”. 映画ナタリー. (2016年7月15日). https://natalie.mu/eiga/news/194674 2016年7月15日閲覧。 
  6. ^ TSUTAYA on Twitter(2012年5月30日)”. カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社. 2022年5月28日閲覧。
  7. ^ 矢口史靖監督と葵わかな『サバイバルファミリー』舞台裏を語る(2017年1月30日)”. リアルサウンド映画部. 2022年5月28日閲覧。

関連項目[編集]

著書[編集]

外部リンク[編集]