石鉄隕石

パラサイトの断面

石鉄隕石(せきてついんせき、英語: stony-iron meteorite)はと、ほぼ等量のニッケル合金とケイ酸塩鉱物からなる隕石のことである[1]

鉄隕石石質隕石に比べ非常に希で、2万2507個中116個しかない[要出典]

分類[編集]

パラサイト (pallasite) とメソシデライト (mesosiderite) に分類される。これらは、マントル由来でほぼ等量の鉄‐ニッケル合金とケイ酸塩鉱物からなるというほかは、共通点は少ない。

ロドラナイト (lodranite) を含めることもあるが、近年はロドラナイトはエイコンドライトに含められる。

パラサイトは、丸みのある粗粒状の橄欖岩と、その間を埋める切れ目のない網目状の鉄‐ニッケル合金からなる。下部マントルのケイ酸塩と鉄-ニッケル合金のエマルションが固化したと考えられている。

メソシデライトは、異なる鉱物組成の岩石破片の集積体である。金属部分はオクタヘドライト、ケイ酸塩部分は斜長石カルシウム輝石などからなり、それぞれが角ばった破片状になっている。天体衝突の産物と考えられている。

脚注[編集]

  1. ^ 森本 1989, p. 31.

参考文献[編集]

  • 森本信男『造岩鉱物学』東京大学出版会、1989年。