神立尚紀

神立 尚紀(こうだち なおき、1963年 - )は、日本のカメラマンノンフィクションライター

経歴[編集]

1986年より講談社フライデー』専属カメラマンを務め、主に事件・政治・経済・スポーツ等の取材報道に従事した。

1995年、元零戦搭乗員の取材を開始する。

1997年、フリーとなり、その後は主に人物ドキュメンタリーや戦史取材に力を注ぐ一方、カメラ・写真雑誌でも記事や写真を発表している。日本写真家協会会員、東京工芸大学非常勤講師。NPO法人「零戦の会」会長。

年譜[編集]

  • 大阪府八尾市に生まれる。1982年3月 - 大阪府立八尾高等学校卒業。
  • 1985年8月 - 大学4年在学中に写真家として『フライデー』『るるぶ』『主婦の友』『月刊カドカワ』等の雑誌で活動を始めた。三木淳木村恵一和田光弘に師事。
  • 1986年3月 - 日本大学芸術学部写真学科卒業。金丸重嶺賞受賞。講談社『フライデー』専属カメラマンとなる。1997年まで同誌専属として、主に事件報道・政治・経済・スポーツ等の取材報道に従事。
  • 1990年 - 2000年 - 日本雑誌協会代表取材カメラマンを務めた。
  • 1995年5月 - 戦後50年の特集取材を通じ、戦争体験者(主に実戦を経験した旧海軍関係者)のインタビュー取材を開始。
  • 1997年6月 - 『フライデー』専属を辞しフリーに。9月、初の著書『零戦の20世紀』をスコラより上梓。
  • 2001年4月 - 日本写真家協会(JPS)入会、企画委員を務める。
  • 2002年9月 - 戦時中、元零戦搭乗員として戦った人などで構成する戦友会「零戦搭乗員会」が解散し、継承団体として「零戦の会」が誕生。その提唱者として副会長となった。
  • 2007年4月より東京工芸大学芸術学部写真学科で「フォトジャーナリズムII」の講義を担当。
  • 2009年8月 - 「零戦の会」が特定非営利活動法人(NPO法人)になったことを受け、NPO法人「零戦の会」理事兼副会長となる。
  • 2011年6月 - NPO法人「零戦の会」第二代会長となる。

著書など[編集]

  • 『零戦の20世紀 - 海軍戦闘機隊搭乗員たちの航跡 (スコラスペシャル - ミリタリーシリーズ (40))』スコラ、1997年 ISBN 978-4796295390
  • 『零戦 最後の証言 - 海軍戦闘機と共に生きた男たちの肖像』光人社、1999年 ISBN 978-4769809388。のち文庫
  • 『零戦最後の証言II - 大空に戦ったゼロファイターたちの風貌』光人社、2000年 ISBN 978-4769809654。のち文庫
  • 『戦士の肖像』文春ネスコ、2004年 ISBN 978-4890362066。のち文春文庫
  • 『零戦隊長 - 二〇四空飛行隊長宮野善治郎の生涯』光人社、2006年、新版2011年 ISBN 978-4769815068
    • 『零戦隊長 宮野善治郎の生涯』光人社NF文庫、2016年3月
  • 『祖父たちの零戦』講談社、2010年 ISBN 978-4062163026。のち講談社文庫
  • 『特攻の真意 - 大西瀧治郎 和平へのメッセージ』文藝春秋、2011年。のち文春文庫
    • 『特攻の真意 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか』光人社NF文庫、2020年8月 ISBN 978-4769831785
  • 『ゼロファイター列伝 零戦搭乗員たちの戦中、戦後』講談社、2015年7月
  • 『証言 零戦生存率二割の戦場を生き抜いた男たち』講談社+α文庫、2016年11月
  • 『証言 零戦大空で戦った最後のサムライたち』講談社+α文庫、2017年7月
  • 『証言 零戦真珠湾攻撃、激戦地ラバウル、そして特攻の真実』講談社+α文庫、2017年11月
  • 『証言 零戦搭乗員がくぐり抜けた地獄の戦場と激動の戦後』講談社+α文庫、2018年7月
  • 『零戦隊、発進! 「無敵零戦」神話の始まり』潮書房光人新社、2019年1月
  • 『太平洋戦争秘史戦士たちの遺言』講談社ビーシー、2021年4月
  • 『太平洋戦争 運命の瞬間』潮書房光人新社、2022年3月 ISBN 978-4769816898
写真展・関連著書(以下の他に多数)
  • 『撮るライカ - アンチライカマニアのライカ讃歌』光人社、2003年 ISBN 978-4769811657
  • 『撮るライカII - ハードボイルド・ライカエッセイ』光人社、2005年 ISBN 978-4769812685
2007年に「神立尚紀報道写真展」を川越市京都市で開催。
他に編書、雑誌などへの寄稿などもある。
  • 大島隆之と『零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』講談社、2013年12月。のち講談社文庫

外部リンク[編集]