福田紀一

福田 紀一(ふくだ きいち、1930年2月11日 - 2015年7月14日)は、日本小説家。元大阪工業大学教授。

経歴[編集]

大阪市生まれ。京都大学文学部美学美術史専攻)卒業。高校教師をしながら文筆活動をする[1]。同人誌『VIKING』に参加。1979年『おやじの国史とむすこの日本史』によりサントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。1991年から97年、大阪工業大学教授。

在阪・同窓の小松左京らと親交が深い。小松の処女長編『日本アパッチ族』の主人公、木田福一は、福田の名前から取ったものである。作品は、自己の高校教諭(日本史世界史)としての経験に依拠したものや、歴史に因んだものが多く、また、SF的な作品もある。

2015年7月14日心不全により逝去。85歳没[2]

著書[編集]

  • 『日本やたけた精神史』(文研出版)1968 のち旺文社文庫
  • 『失われた都』(河出書房新社)1973
  • 『オデュッセウス周遊券』(河出書房新社)1974
  • 『霧に沈む戦艦未来の城』(河出書房新社)1975
  • 『一寸法師の日本探検』上矢津絵(講談社)1976 児童文学創作シリーズ
    • 『こんにちは一寸法師』(講談社)青い鳥文庫
  • 『ホヤわが心の朝』(新潮社)1976
  • 『おやじの国史とむすこの日本史』(中公新書)1977 のち文庫
  • 『日本さらりぃまん大研究 山上憶良から夏目漱石まで』(PHP研究所)1982
    • 『サラリーマン日本史』旺文社文庫
  • 『神武軍、大阪へ上陸す』(福武書店)1990

関連項目[編集]

参考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 福田紀一(ふくだ きいち)とは? 意味と使い方”. コトバンク. 2024年4月4日閲覧。
  2. ^ 作家・福田紀一さん死去 元大阪工大教授”. 朝日新聞 (2015年7月26日). 2015年7月26日閲覧。