稲佐の浜

稲佐の浜の弁天島
弁天島とその周辺

稲佐の浜(いなさのはま)は、島根県出雲市大社町にある砂浜。南北約10kmで西に向かって弓なりに開いた海岸である[1]

国譲り神話の舞台でもあり、「伊那佐之小濱」(『古事記』)[2]、「五十田狭の小汀」(『日本書紀』)などの名が見える。また、稲佐の浜から南へ続く島根半島西部の海岸は「薗の長浜(園の長浜)」と呼ばれ、『出雲国風土記』に記載された「国引き神話」においては、島根半島と佐比売山(三瓶山)とをつなぐ綱であるとされている。

行事[編集]

周辺[編集]

  • 弁天島(べんてんじま) 稲佐の浜の中心にある。かつては弁才天を祀っていたが、現在は豊玉毘古命を祀る。
  • 塩掻島(しおかきしま) 神幸祭においては塩掻島でを汲み、掻いた塩を出雲大社に供える。
  • 屏風岩(びょうぶいわ) 大国主神建御雷神がこの岩陰で国譲りの協議を行ったといわれる。
  • つぶて岩 国譲りの際、建御名方神と建御雷神が力比べをし、稲佐の浜から投げ合った岩が積み重なったといわれる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ストーリー”. 出雲市. 2023年12月28日閲覧。
  2. ^ 『古事記(原文)』不明、上巻5頁。 

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度24分2.9秒 東経132度40分19.7秒 / 北緯35.400806度 東経132.672139度 / 35.400806; 132.672139