稲葉明雄

稲葉 明雄(いなば あきお、1934年2月1日 - 1999年3月17日)は、日本の翻訳家。 旧名、稲葉 由紀

経歴[編集]

大阪府出身。早稲田大学仏文科中退。宇野利泰に師事し、翻訳家となる。英語圏のミステリ小説SF小説の名訳者として名高いが、1969年覆面座談会事件では一部のSF作家たちから恨みを買った。

親友の小林信彦が小説『唐獅子株式会社』を執筆した際には、作中人物の大阪弁の監修を担当している。

1999年、脳出血のため、東村山市の自宅で死去。65歳没。

翻訳[編集]

稲葉由紀名義[編集]

コーネル・ウールリッチ / ウィリアム・アイリッシュ[編集]

稲葉明雄名義[編集]

コーネル・ウールリッチ / ウィリアム・アイリッシュ[編集]

  • 『私が死んだ夜』(コーネル・ウールリッチ、早川書房) 1965
  • 『もう探偵はごめん』(コーネル・ウールリッチ、早川書房) 1971
  • 『黒いアリバイ / 抜け穴』(ウールリッチ、講談社、世界推理小説大系9) 1972、のち創元推理文庫
  • 『九一三号室の謎 / 幻の女』 (ウールリッチ / アイリッシュ、早川書房、世界ミステリ全集4) 1973
  • 『さらばニューヨーク』 (ウィリアム・アイリッシュ、晶文社) 1976
  • 黒衣の花嫁』(コーネル・ウールリッチ、早川文庫) 1983
  • 『夜の闇の中へ』(コーネル・ウールリッチ、ハヤカワ The mysterious press) 1988、のちハヤカワ文庫
  • 『非常階段』(コーネル・ウールリッチ、白亜書房、コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 別巻) 2003

ブライアン・フリーマントル[編集]

  • 『消されかけた男』(フリーマントル、新潮文庫) 1979
  • 『明日を望んだ男』(フリーマントル、新潮文庫) 1980
  • 『再び消されかけた男』(フリーマントル、新潮文庫) 1981
  • 『呼びだされた男』(フリーマントル、新潮文庫) 1982
  • 『罠にかけられた男』(フリーマントル、新潮文庫) 1986
  • 『亡命者はモスクワをめざす』(フリーマントル、新潮文庫) 1988
  • 『暗殺者を愛した女』(フリーマントル、新潮文庫) 1989
  • 『狙撃』(フリーマントル、新潮文庫) 1993

脚注[編集]


参考文献[編集]

  • 日外アソシエーツ人物情報(早大中退の旨あり)