笠松宏至
笠松 宏至(かさまつ ひろし、1931年8月8日 - 2025年2月17日[1])は、日本の歴史学者。専門は日本中世史。東京大学名誉教授。中世法の研究の権威である。
略歴
[編集]1956年3月東京大学文学部国史学科卒業。1959年3月東京大学大学院人文科学系国史学専攻修士課程修了。
1962年4月東京大学史料編纂所助手、1972年5月助教授、1979年10月教授を経て1992年3月に定年退職して5月に東京大学名誉教授になる。その後、神奈川大学歴史民俗資料学研究科教授を歴任。
東大時代は佐藤進一に師事、資料の厳密な解釈を学ぶ。
『中世の罪と罰』の共著者である網野善彦、石井進、勝俣鎭夫と共に日本中世史の「四人組」と呼ばれ、学界をリードした[2]。
著書
[編集]- 『日本中世法史論』(東京大学出版会、1979年)
- 『徳政令 中世の法と慣習』(岩波新書 黄版、1983年/講談社学術文庫、2022年)
- 『法と言葉の中世史』(平凡社選書、1984年/平凡社ライブラリー、1993年)
- 『中世人との対話』(東京大学出版会、1997年)
共著
[編集]- (網野善彦・石井進・勝俣鎭夫)『中世の罪と罰』(東京大学出版会、1983年/講談社学術文庫、2019年)
- (佐藤進一・網野善彦)『日本中世史を見直す』(悠思社、1994年/平凡社ライブラリー、1999年)
- (網野善彦)対談『中世の裁判を読み解く』(学生社、2000年/吉川弘文館「読みなおす日本史」、2023年 ISBN 9784642075213)
編著
[編集]脚注
[編集]- ^ 『日本歴史』927号(2025年8月号)
- ^ 本郷和人. “15分で分かる日本中世史”. 2025年7月25日閲覧。