第164回国会

第164回国会(だい164かいこっかい)は、2006年平成18年)1月20日に召集された日本国会における常会である。

会期は延長されず、6月18日までの150日間。

皇室典範問題[編集]

皇室典範第一条は、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」と定めているが、現在、秋篠宮文仁親王誕生以来、皇室には長期にわたり男子が生まれておらず皇室崩壊の危機とまで言われている現状がある。(この原因として、かつて行われた皇室内での近親交配の繰り返しによる遺伝子の弱体化や偶然などがあげられているが依然不明である。詳しくは皇位継承問題を参照。)

そこで、小泉純一郎首相は皇室典範を改正し、皇族女子および父方が皇族でない女系の子女にも即位を認める方針を示した。すると、与野党内から「皇室の伝統である男系による皇位継承を守るべき」等反対の声が上がった。しかし、小泉首相は、断固法案を可決する意思を示し、郵政解散ならぬ、皇室典範解散に踏み切るのではないかという雰囲気になった。

しかし、文仁親王妃紀子御懐妊のニュースに最初、小泉首相は態度の変化を示さなかったが、翌日突然意見を翻し同法案改正案を提出することをとりやめた。このことにより、自民党内から安堵の声が上がった。しかしライブドア事件や耐震偽装問題米国産牛肉輸入再開問題を含め、政府与党国会運営で守勢に立たされており、決して楽観できる状況ではなかった。しかし民主党永田寿康議員による堀江メール問題により、国会の攻守は完全に入れ替わった状態となり、来年度予算の年度内成立は困難となった。

教育基本法改革案[編集]

政府は、4月28日、教育基本法改革案を閣議決定し、国会に提出した。特別委員会衆院に設置し、今国会での成立を目指している。特別委員長に森山眞弓元文相、委員に森喜朗元首相ら歴代文相経験者を任命する予定である。

今国会の提出済または提出予定の法案[編集]

国会で重要法案と指定されている法案は太字で示す。

今国会で成立した主要法案[編集]

議員提出[編集]

内閣提出[編集]

内閣提出で継続審議になった法案[編集]

  • 犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案
  • 少年法等の一部を改正する法律案
  • 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等の一部を改正する法律案
  • ねんきん事業機構法案
  • 国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案
  • 信託法案
  • 信託法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案
  • 道州制特別区域における広域行政の推進に関する法律案
  • 教育基本法案
  • 防衛庁設置法等の一部を改正する法律案

外部リンク[編集]