美郷町 (島根県)

みさとちょう ウィキデータを編集
美郷町
美郷町旗 美郷町章
美郷町旗 美郷町章
2004年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 島根県
邑智郡
市町村コード 32448-5
法人番号 9000020324485 ウィキデータを編集
面積 282.92km2
総人口 3,958[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 14人/km2
隣接自治体 島根県:大田市飯石郡飯南町邑智郡川本町邑南町
広島県三次市
町の木
町の花 シャクナゲ
町の歌 美しき郷(2010年制定)
美郷町役場
町長 嘉戸隆
所在地 699-4692
島根県邑智郡美郷町粕渕168
北緯35度04分36秒 東経132度35分26秒 / 北緯35.07658度 東経132.59058度 / 35.07658; 132.59058 (美郷町)座標: 北緯35度04分36秒 東経132度35分26秒 / 北緯35.07658度 東経132.59058度 / 35.07658; 132.59058 (美郷町)
地図
役場庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

美郷町 (島根県)位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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潮発電所付近の江の川

美郷町(みさとちょう)は、島根県の中央部に位置する邑智郡に属している。

2004年平成16年)10月1日、郡内の邑智町大和村新設合併して発足した。

地理[編集]

江の川が町を貫通し、東部の山々は中国山地に連なる。町域の一部は豪雪地帯に指定されている。

隣接している自治体[編集]

歴史[編集]

美郷町の中心地である粕渕は中国山地を北流する江の川が大きく湾曲し、西流する地点にあって、江の川舟運の要地として栄えてきた。江戸時代天領石見銀山の支配地で、幕末慶応2年(1866年)には第二次長州征伐に出陣した備後福山藩阿部正方脚気を患い、逗留したこともあった。

浜原は、上流から小舟でやってきた荷物を大舟に積み替える場所で、問屋が並び栄えていた。明治時代に入ると地域の道路が整備され始め、大正時代に上流で熊見水力発電所が完成すると舟運が途絶え、商業の中心地は粕淵へ移った。

昭和時代初頭に延伸してきた三江線は、当初、江の川の湾曲部分をトンネルでショートカットする計画で、粕淵、浜原を通らない予定であったが、地元の運動により川沿いにルートを移した[1]。なお、三江線は2018年に廃線となった(後述)。

行政[編集]

  • 町長:嘉戸隆
  • 副町長:岸本建夫
  • 教育長:阿川俊治

警察[編集]

川本警察署の管轄となっている。

地域[編集]

人口[編集]

美郷町と全国の年齢別人口分布(2005年) 美郷町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 美郷町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

美郷町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より
  • 世帯数 : 2,490世帯(2008年10月1日)

教育[編集]

2009年(平成21年)3月31日島根県立邑智高等学校が閉校して以降、町内に存在する教育機関は小学校および中学校のみである。

小学校[編集]

中学校[編集]

経済・産業[編集]

豊かな自然や伝統文化を生かした観光客誘致に力を入れている(後述)。

猪肉と「美郷バレー」構想[編集]

中国山地にも棲むイノシシ猟銃ワナで仕留めて猪肉(山くじら)を食べる文化があったほか、過疎化による人口減少と耕作放棄地の増加に伴い農作物に対するイノシシの食害が1990年代から深刻さを増したため、囲いワナの設置とイノシシの捕殺実績に補助金を出すようになった[2]。2004年に「おおち山くじら生産者組合」を結成して、捕らえたイノシシを生きたまま処理施設に運べる箱ワナに切り替えるなどして質の高い猪肉を生産し、ブランド化を進めた[2]

組合員が高齢化したため「おおち山くじら」は2017年に株式会社へ事業承継し、さらに他種を含めた鳥獣害対策版のシリコンバレーをめざす「美郷バレー」構想を2018年に始め、ジビエとしての活用だけでなく農地への接近阻止などを含めた総合的な対策に取り組んでいる[2][3]

交通[編集]

鉄道路線[編集]

町内を鉄道路線は通っていない。最寄り駅は、JR西日本山陰本線大田市駅となる。

かつて存在した鉄道路線・駅[編集]

JR西日本

中心となる駅は粕淵駅であった。

バス路線[編集]

道路[編集]

一般国道
県道

郵便[編集]

郵便番号は以下の通りとなっている。

  • 粕淵郵便局:699-46xx、699-47xx、696-11xx、696-07xx

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

ゴールデンユートピアおおち

温泉[編集]

出身人物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「終着駅の町 鉄道廃止論どこふく風」『中國新聞』昭和46年10月15日 5面
  2. ^ a b c 島根県美郷町「おおち山くじら物語」獣害対策、資源の利活用、そして地域づくりへ『ビッグイシュー』VOL.449(2023年2月15日発行)pp.12-14
  3. ^ 美郷バレー構想(2023年2月26日閲覧)

外部リンク[編集]