若林和弘

若林 和弘(わかばやし かずひろ、1964年昭和39年〉12月20日[1] - )は、日本のアニメーション音響監督東京都出身[1]。本名は林 和弘(はやし かずひろ)[1]

来歴・人物

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幼い頃から「早く自分でお金を稼ぎたい」という願望があったため、17歳の時に家を出て、たくさんのアルバイトをしていた[2]

その中の一つだったニュージャパンフィルムスタジオで働いていた際に当時『うる星やつら』の音響監督だった斯波重治と出合い、数年後斯波から仕事に誘われたことが音響の道に進むきっかけであった。[2]

音響監督としての初作品は1990年の永野あかねの漫画『猫でごめん!』のイメージ・アルバムである[2]。その後、テクノサウンドオムニバスプロモーションを経てフリーになった後、2004年5月7日に有限会社フォニシアを設立。2013年春には同社を解散し、屋久島へ転居[3]。以後はフリーとして活動を続ける。

宮崎駿押井守などの大作劇場アニメーションの音響監督をすることが多かった。スタジオジブリ作品参加時では本名の林 和弘名義を使う。「若林」の由来はかつて現場に同じの姓で年長のスタッフがいた為、若い方の林若林と呼ばれるようになったことから。

音響制作では、近年スケジュールの関係から画面に色がつくことの少ないダビング作業において、オールカラーでの作業を制作スタッフに希望する傾向がある。未完成の映像に音をつけた場合、 動きと動きを繋ぐ動画が入っていないので、完成品は音がズレてしまうことが多い。映像に違和感のない整合性をもたせた音を付けるために、オールカラーでの希望を出している[4]

作品リスト

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※ 特記のない限り全て音響監督としての参加

テレビアニメ

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1989年
1991年
1992年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
2000年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2018年
2019年
  • モブサイコ100 II
2021年
2023年

OVA

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1989年
1990年
1991年
1993年
1994年
1996年
1997年
1998年
2003年
2009年
2010年
2011年
2012年

劇場アニメ

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1989年
1990年
1991年
1995年
1997年
1999年
2001年
2002年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2017年
2018年
2021年

Webアニメ

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2005年
2013年
2020年
2021年

実写映画

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2001年
2007年
2008年
2009年
2010年
2015年
2016年

ラジオドラマ

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ゲーム

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1994年
2023年

その他

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  • 夢見る山(愛知万博共同館で上映された押井守演出作品)

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  1. ^ a b c デジタルハリウッド大学公開講座 宮崎駿、押井守らと数々の名作を生み出したプロが語る「アニメに命を吹き込む音響監督、若林和弘の仕事」<要事前申し込み、参加無料>”. デジタルハリウッド (2015年4月27日). 2025年4月21日閲覧。
  2. ^ a b c 『すごい! アニメの音づくりの現場』雷鳥社、2007年9月、154-184頁。ISBN 978-4-8441-3491-6 
  3. ^ NHKラジオ第1 特集番組一覧 「森の音に還(かえ)る 音響監督・若林和弘 会社をたたむ」”. NHK ONLINE. 2013年8月13日閲覧。
  4. ^ “はねバド! 音響監督・若林和弘×音響効果・山田香織 インタビュー”. (2018年7月13日). http://hanebad.com/special/detail.php?p=1&id=onkyo 2018年7月16日閲覧。 {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  5. ^ “西村純二×押井守が贈るアニメ『火狩りの王』2023年1月放送・配信!”. アニメージュ+. (2022年9月21日). https://animageplus.jp/articles/detail/46824/2/1/1 2022年9月21日閲覧。 
  6. ^ スタッフリスト”. BLUE PROTOCOL. バンダイナムコエンターテインメント. 2023年8月8日閲覧。

関連項目

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