西野嘉章

西野 嘉章
人物情報
生誕 1952年1月??
日本の旗 日本
出身校 東京大学
学問
研究分野 美学美術史
研究機関 東京大学総合研究博物館
学位 文学博士
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西野 嘉章(にしの よしあき、1952年1月 - )は、日本の美術史学者、翻訳家東京大学総合研究博物館特任教授。インターメディアテク館長。

経歴[編集]

1952年生まれ。東京大学文学部美術史専攻(現:歴史文化学科 美術史学専修課程)で学び、1979年に卒業。同大学大学院に進み、1982年に博士課程を退学した。

1984年、弘前大学専任講師に着任。1986年、同助教授に昇格。1993年、学位論文『十五世紀プロヴァンス絵画研究 祭壇画の図像プログラムをめぐる一試論』を東京大学に提出して文学博士号を取得。1994年、東京大学総合研究資料館助教授に転じた[1]。1998年、同館教授に昇進。2010年から2017年まで館長を務めた。

受賞・栄典[編集]

研究内容・業績[編集]

  • 文化財保存科学、博物館工学を専攻。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『十五世紀プロヴァンス絵画研究 祭壇画の図像プログラムをめぐる一試論』岩波書店, 1994
  • 『博物館学 フランスの文化と戦略』東京大学出版会 1995
  • 『大学博物館 理念と実践と将来と』東京大学出版会 1996
  • 『裝釘考』玄風舎, 2000/平凡社ライブラリー, 2011
  • 『二十一世紀博物館 博物資源立国へ地平を拓く』東京大学出版会, 2000
  • 『ミクロコスモグラフィア マーク・ダイオンの「驚異の部屋」講義録』平凡社, 2004
  • 『チェコ・アヴァンギャルド ブックデザインにみる文芸運動小史』平凡社, 2006/平凡社ライブラリー, 2024.2
  • 西洋美術書誌考』東京大学出版会, 2009
  • 『浮遊的前衛』東京大学出版会, 2012
  • 『モバイルミュージアム 行動する博物館 21世紀の文化経済論』平凡社新書, 2012
  • 『雲の伯爵 富士山と向き合う阿部正直平凡社, 2020
  • 『ことばとかたち キリスト教図像学へのいざない』東京大学出版会、2023.1
  • 『洋学誌 解剖・言語・博物』思文閣出版、2023.8
  • 『真贋のはざま』平凡社、2024.3

編著[編集]

  • 『東アジアの形態世界』(青柳正規共編、東京大学総合研究資料館、東京大学コレクション1) 1994
  • 『動く大地とその生物』(大場秀章共編、東京大学出版会、東京大学コレクション2) 1995
  • 『歴史の文字 記載・活字・活版』(東京大学総合研究博物館、東京大学コレクション3) 1996
  • 『真贋のはざま デュシャンから遺伝子まで』(東京大学総合研究博物館、東京大学コレクション12) 2001
  • 『プロパガンダ1904-45 新聞紙・新聞誌・新聞史』(東京大学総合研究博物館、東京大学コレクション18)) 2004
  • 『鳥のビオソフィア 写真家上田義彦のマニエリスム博物誌』(秋篠宮文仁共編、東京大学出版会) 2008
  • 『百石譜 写真家上田義彦のマニエリスム博物誌』(編、東京大学出版会) 2008
  • 『インターメディアテク 東京大学学術標本コレクション』(東京大学総合研究博物館) 2013
  • 『黄金郷を彷徨う アンデス考古学の半世紀』(鶴見英成共編、東京大学総合研究博物館) 2015

翻訳[編集]

リブロポート 1985 / 平凡社ライブラリー(上・下) 1998、新版(全1巻) 2023
  • ロダン「デッサン・エロティク」』(フィリップ・ソレルス他、岩崎力共訳、リブロポート) 1987
  • 『イコノゲネシス イメージからイコンへ』(H・W・ジャンソン / J・ビアウォストツキ、松枝到共訳、平凡社、叢書ヒストリー・オヴ・アイディアズ) 1987
  • 『ホックニー画集 ひとつの回顧』(ヘンリー・ゲルツァーラー、リブロポート) 1988
  • 『かたちと力 原子からレンブラントへ』(ルネ・ユイグ寺田光徳共訳、潮出版社) 1988
  • 『中世の美術』(アニー・シェイヴァー=クランデル、岩波書店、ケンブリッジ西洋美術の流れ2) 1989
  • 『アレゴリーとシンボル 図像の東西交渉史』(R・ウィトカウアー、大野芳材共訳、平凡社、ヴァールブルク・コレクション) 1991
  • 『ムンク画集 油彩、下絵、習作』(アルネ・エッグム、リブロポート) 1991
  • 『ゼロの記号論 無が意味するもの』(ブライアン・ロトマン、岩波書店) 1991
  • イコン 聖画像新釈』(エフラム・ヨン / フィリップ・セール、リブロポート) 1995

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1996年に資料館は「総合研究博物館」に改称。
  2. ^ TAKEO
  3. ^ インターメディアテクの西野嘉章館長がレジオンドヌール勲章を受章”. 駐日フランス大使館 (2019年1月17日). 2021年6月18日閲覧。