金沢医科大学

金沢医科大学
全景(2009年9月)
大学設置/創立 1972年
学校種別 私立
設置者 学校法人金沢医科大学
本部所在地 石川県河北郡内灘町大学1-1
北緯36度39分22.2秒 東経136度38分48.6秒 / 北緯36.656167度 東経136.646833度 / 36.656167; 136.646833座標: 北緯36度39分22.2秒 東経136度38分48.6秒 / 北緯36.656167度 東経136.646833度 / 36.656167; 136.646833
学部 医学部
看護学部
研究科 医学研究科
ウェブサイト https://www.kanazawa-med.ac.jp/
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金沢医科大学(かなざわいかだいがく、英語: Kanazawa Medical University)は、石川県河北郡内灘町にある私立大学学校法人金沢医科大学によって運営されている。

概観[編集]

大学全体[編集]

金沢市のベッドタウンである内灘町に設置された私立医科大学金沢大学医学部出身の教授が多いが、最近は自校出身の教授も増えてきている。当初は歯学部の設置も予定され、「金沢医科歯科大学」の名前で設立準備がされていたが[1]、認可が下りず医学部医学科のみの単科大学となった。

2007年度より附属看護専門学校を改組、昇格させ、看護学部看護学科が設立された。

建学の精神[編集]

  1. 良医を育てる
  2. 知識と技術をきわめる
  3. 社会に貢献する

沿革[編集]

  • 1972年昭和47年)- 開学。
  • 1973年(昭和48年)- 附属看護学校開校。
  • 1974年(昭和49年)- 金沢医科大学病院開院、大学院医学研究科開設。
  • 1987年(昭和62年)- 金沢医科大学病院別館増築。
  • 1989年平成元年)- 総合医学研究所開設。
  • 1994年(平成6年)- 特定機能病院診療開始。
  • 1995年(平成7年)- 英国医学協議会 (General Medical Council) 審査・承認。
  • 1996年(平成8年)- 金沢医科大学統合情報ネットワーク(KMUnet) 運用開始。
  • 1998年(平成10年)- ハイテクリサーチセンター開設。
  • 2000年(平成12年)- 電子カルテシステム完全稼動。
  • 2003年(平成15年)- 病院新館建設・開院、診療組織再編、大学院医学研究科改組、学生クラブハウス建設、大学基準協会正会員登録。
  • 2004年(平成16年)- 医学部講座制再編。
  • 2007年(平成19年)- 附属看護専門学校が、4年制の看護学部看護学科へ昇格。
  • 2008年(平成20年)- 金沢医科大学を指定管理者として、金沢医科大学氷見市民病院の運営を開始。

象徴[編集]

校章は橘の葉と実を図案化したもの。由来は神仙伝巻九蘇仙公の故事による。エンブレムはヨーロッパ盾をデザインの基本とし、校章を中央に、その下に橘の葉、左肩に医業を象徴するケーリュケイオン、右肩に学問を意味する書物をあしらっている。上部にラテン語で「生命への畏敬」と記している。1991年に大学のシンボルマークとして制定された。

校歌は永守良治が作詞、岩河三郎が作曲した。

教育および研究[編集]

組織[編集]

学部[編集]

大学院[編集]

附属施設[編集]

学生生活[編集]

部活動[編集]

金沢医科大学では、学友会、16の体育会、5つの文化会、10の同好会サークルが活動している。学友会で船・トラックを所有しており、学生の利用が可能となっている。立地上、海に隣接しているためヨット部などの活動も盛んである。また、付近に内灘町屋内温水プールがあるため、水泳部も盛んに活動している。

学園祭[編集]

大学祭は「内灘祭」と呼ばれ、学友会内灘祭実行委員会が企画・運営を行っている。

大学関係者と組織[編集]

大学関係者組織[編集]

  • 北辰同窓会(医学部の同窓会)
  • 看護同窓会(看護学部の同窓会)
  • 北斗会(役員・職員などにより構成される、「会員相互の親睦と金沢医科大学を支援しその発展に寄与する」ことを目的とした会)
  • 金沢医大後援会橘会(在校生・卒業生の保護者会)
  • 後援協力会(金沢医科大学と取引関係にある業者により構成される会)

大学関係者一覧[編集]

施設[編集]

  • 本部棟・教養棟・看護学部棟・基礎研究棟・臨床研究棟
  • 職員宿舎・看護師宿舎
  • 旧看護専門学校
  • 橘会館
  • エネルギーセンター
  • 学生食堂
  • 図書館
  • 病院本館・別館・新館・第2新館
  • 球技用グランド・テニスコート・体育館・クラブハウス
  • 福井銀行

対外関係[編集]

他大学との協定[編集]

海外協定校・機関[編集]

不祥事[編集]

  • 2018年平成30年)12月8日、医学部で不適切な入試を行っていたことを公表した[3]
    • 一般入試の補欠合格者を決定する時に年齢を考慮し、AO入試では「北陸3県(石川・福井・富山)の高校出身者」「卒業生の子弟・子女」「現役・1浪の受験生」の項目を設け、同窓生の子は10点、石川の高校出身者には5点、富山、福井については3点、現役・一浪生には5点を加えていた[4][3][5][6]。項目は加算され、同窓生の子で石川県の高校出身かつ現役・1浪生は20点加算されていた[3][5][6]。編入学試験の書類審査でも受験生が北陸3県の高校出身者、25歳以下の受験生に加点、27歳以上の受験生は減点の調整をしていた[3][7]
    • これを受け2020年令和2年)2月5日、公益財団法人・大学基準協会は「入学者選抜の方法には明らかに問題がある」と判断し、問題発覚後に審査をやり直し2013年から17年度に「適合」としていた評価を変更し「不適合」にしたと発表した。大学が「不適合」の場合は、教育プログラムの開発に関する国の補助金を申請できなくなる[8]

脚注[編集]

  1. ^ 松雲学園十年史編集委員会 編『松雲学園十年史』松雲学園、1985年10月。 
  2. ^ 放送大学単位互換案内 2022年度” (PDF). 放送大学学園. p. 12. 2023年7月13日閲覧。
  3. ^ a b c d 医学部で不適切入試、3大学公表 特定の受験生優遇など」『朝日新聞デジタル朝日新聞社、2018年12月8日。
  4. ^ 医学部不正、3大学で同時会見…福大副学長『びっくり』」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2018年12月8日。
  5. ^ a b 岩手医科大、編入試験で同大出身者優遇 3私大医学部が不適切入試会見」『毎日新聞』、2018年12月8日。
  6. ^ a b 金沢医科大、AO入試で北陸の高校出身者に加点措置 - 社会」『日刊スポーツ日刊スポーツ新聞社、2018年12月8日。
  7. ^ 北陸の高校出身者らに加点 金沢医科大、AO入試で」『中日新聞Web中日新聞社、2018年12月8日。オリジナルの2018年12月9日時点におけるアーカイブ。
  8. ^ 「医学部不正 7大学『不適合』に変更」『読売新聞読売新聞北陸支社、2020年2月6日、社会14版、31面。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]