銀川市

中華人民共和国 寧夏回族自治区 銀川市
中華回郷文化園のモスク
中華回郷文化園のモスク
中華回郷文化園のモスク
別称:鳳凰城
旧称:興慶
寧夏回族自治区の中の銀川市の位置
寧夏回族自治区の中の銀川市の位置
寧夏回族自治区の中の銀川市の位置
簡体字 银川
繁体字 銀川
拼音 Yínchuān
カタカナ転写 インチュアン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 寧夏回族
行政級別 地級市
面積
総面積 9,579 km²
人口
総人口(2004) 133 万人
経済
電話番号 0951
郵便番号 750000
ナンバープレート 寧A
行政区画代碼 640100
公式ウェブサイト http://www.yinchuan.gov.cn/

銀川市(ぎんせん-し)は中華人民共和国寧夏回族自治区に位置する地級市。同自治区の首府である。市区は新城と旧城に分れ、新城は工業地区である。旧城は歴史遺跡が多く、国家歴史文化名城に指定されている。回族人口は10万人程度。寧夏大学が所在する。

歴史[編集]

春秋戦国時代にはに属し、秦代以降、北地郡に属した。五胡十六国時代には赫連勃勃が自立してを建国した。北魏以降は霊州の地となった。唐代までに黄河の水を利用した灌漑農業が普及しており、乾燥地帯に位置しながらも農業が盛んであった。宋代には懐遠鎮が置かれたが、間もなく西夏に占領され、その王都(興慶)となった。元代寧夏総管府が置かれ、後に甘粛行省に属した。明代には寧夏衛が置かれた。清代には寧夏府が置かれた。

近代には甘粛省の省都の蘭州内モンゴル自治区包頭を結ぶ包蘭鉄路の開通によって繁栄した。1929年寧夏省成立とともに省会が設置され、省名と重複することより賀蘭県と改称された。日中戦争時には日本軍の空襲を受けた[1]

1945年1月には賀蘭県城区に銀川市が分割設置されることが決定、同年8月、『寧夏省銀川市政籌備処組織規定』が公布され銀川市が成立し寧夏省会とされた。

2017年、中国政府の脱貧困政策により、僻地からの集団移先として銀川市郊外に潤豊村が建設された[2]

行政区画[編集]

3市轄区・1県級市・2県を管轄する。

銀川市の地図

年表[編集]

この節の出典[3][4][5]

銀川専区[編集]

銀川市[編集]

  • 1958年8月11日 - 甘粛省銀川専区銀川市が地級市の寧夏回族自治区銀川市に昇格。(1市)
  • 1958年9月 - 永寧県賀蘭県の各一部を編入。(1市)
  • 1958年9月25日 - 永寧県・賀蘭県の各一部を編入。(1市)
  • 1960年3月 - 永寧県の一部を編入。(1市)
  • 1961年2月5日 - 城区を設置。(1区)
  • 1964年 - 城区の一部が永寧県に編入。(1区)
  • 1965年1月20日 - 城区の一部が賀蘭県に編入。(1区)
  • 1966年4月 - 永寧県・賀蘭県の各一部が城区に編入。(1区)
  • 1968年3月5日 - 城区の一部が分立し、新城区が発足。(2区)
  • 1972年2月23日 - 永寧県を編入。(2区1県)
  • 1972年11月 - 城区・新城区の各一部が合併し、郊区が発足。(3区1県)
  • 1975年11月23日 - 銀北地区賀蘭県を編入。(3区2県)
  • 2002年10月19日(3区2県)
    • 新城区・郊区の各一部が合併し、西夏区が発足。
    • 新城区の残部および郊区・賀蘭県の各一部が合併し、金鳳区が発足。
    • 城区および郊区の残部が合併し、興慶区が発足。
  • 2002年10月25日 - 呉忠市霊武市を編入。(3区1市2県)
  • 2003年12月31日 - 石嘴山市陶楽県の一部が興慶区に編入。(3区1市2県)
  • 2010年5月7日 - 霊武市の一部が呉忠市利通区に編入。(3区1市2県)
  • 2022年6月25日 - 賀蘭県の一部が金鳳区に編入。(3区1市2県)

地理[編集]

標高1100mに位置する高原都市である。

気候[編集]

1月の平均気温は−7.6℃、7月の平均気温は23.6度、年平均気温は9.1度、年間降水量は193.2mmと非常に少ない。

銀川(1951-2007)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F −1.0
(30.2)
3.6
(38.5)
10.7
(51.3)
18.8
(65.8)
24.4
(75.9)
28.2
(82.8)
29.7
(85.5)
27.8
(82)
23.1
(73.6)
16.8
(62.2)
7.5
(45.5)
0.2
(32.4)
15.82
(60.48)
平均最低気温 °C°F −14.1
(6.6)
−10.1
(13.8)
−3.0
(26.6)
3.9
(39)
10.1
(50.2)
14.9
(58.8)
17.8
(64)
16.4
(61.5)
10.6
(51.1)
3.2
(37.8)
−3.5
(25.7)
−10.9
(12.4)
2.94
(37.29)
降水量 mm (inch) 1.1
(0.043)
2.1
(0.083)
6.3
(0.248)
10.8
(0.425)
19.7
(0.776)
22.1
(0.87)
39.9
(1.571)
50.0
(1.969)
25.4
(1)
11.6
(0.457)
3.4
(0.134)
0.8
(0.031)
193.2
(7.607)
出典:中央气象台 2010年3月19日

観光[編集]

  • 沙湖
  • 西夏王陵 - 国家重点文物に指定されている。中国のピラミッドと言われる。
  • 2000年よりオートバイ・自動車旅行祭りが開かれている。3000台余が参加する最大規模のイベントである。

交通[編集]

2015年9月27日 - 常州市経由の日本の旗日本国愛知県名古屋中部国際空港)から銀川市へ向かう定期国際便が就航(春秋航空

出身者[編集]

友好都市[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]