阿倍陸奥継島

阿倍陸奥 継島(あべのむつ の つぐしま、生没年不明)は、9世紀に日本の陸奥国にいた人物。は臣で、はじめ陸奥丈部臣であったが、847年阿倍陸奥臣に改めた。その時点で無位磐城団少毅であった。

続日本後紀承和15年(847年)5月13日条にのみ現れる。この日、磐城団擬少毅の陸奥丈部臣継島は、奈須直赤龍丈部宗成丈部本成大田部月麻呂陸奥標葉臣高生陸奥臣善福陸奥臣千継ら陸奥国の他氏とともに阿倍陸奥臣の姓を賜った。彼ら8人のうち4人は位階が記されるが、継島ら4人にはない。阿倍陸奥の賜姓は他にも例があるが、それらがみな同族だとも、古来からの貴族阿倍氏の分かれだとも考えられない。阿倍氏と何らかの縁があり、これに連なることで地位の上昇を果たしたと考えられている。