阿賀野市

あがのし ウィキデータを編集
阿賀野市
阿賀野市旗 阿賀野市章
2004年11月1日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
市町村コード 15223-4
法人番号 9000020152234 ウィキデータを編集
面積 192.74km2
(境界未定部分あり)
総人口 39,011[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 202人/km2
隣接自治体 新潟市新発田市五泉市東蒲原郡阿賀町
市の木 [1]
市の花 コスモス[1]
他のシンボル 市の鳥:白鳥[1]
阿賀野市役所
市長 加藤博幸
所在地 959-2092
新潟県阿賀野市岡山町10番15号
北緯37度50分04秒 東経139度13分34秒 / 北緯37.83444度 東経139.226度 / 37.83444; 139.226座標: 北緯37度50分04秒 東経139度13分34秒 / 北緯37.83444度 東経139.226度 / 37.83444; 139.226
地図
阿賀野市役所
阿賀野市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

阿賀野市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
阿賀野市における平成の大合併の地図。
水原市街

阿賀野市(あがのし)は、新潟県下越地方に位置するである。2004年4月1日北蒲原郡安田町水原町京ヶ瀬村笹神村の4町村が合併して市制施行された市で、阿賀野川流域にあることからこの名前となった。旧水原町域の市街地は人口集中地区となっており、市役所もこの市街地にある。

瓢湖(「白鳥の湖」で知られる。)や五頭山五頭温泉郷といった観光地を抱えるほか、新潟市ベッドタウンの側面も持つ。新潟市への通勤率は26.8%(平成22年国勢調査)。

地理[編集]

水原市街を流れる駒林川(2020年5月)

阿賀野川右岸(阿賀北地域)に位置する。市域の西部は平地(越後平野)で、水田が広がっている。一方、市域の東部は山地であり、月岡断層帯が北北東-南南西に走る[2]

気候[編集]

旧安田町では「ダシの風」と呼ばれる東南東の局地風が春から夏にかけて発生しやすい[4]。なお、同様の風は県内他地区の河川沿いにも見られる[5]

隣接する自治体・行政区[編集]

歴史[編集]

水原には明治初頭に越後府水原県が置かれ、近隣の行政の中心地となっていた。

現在の市域は古くから北蒲南部郷と呼ばれある程度の纏まりがあったが、昭和の大合併では単一の自治体として成立することがかなわなかった。

行政[編集]

歴代市長[編集]

氏名 就任日 退任日 備考
初代 本田富雄 2004年4月25日 2008年4月24日 旧・安田町長
2代 天野市栄 2008年4月25日 2012年4月24日
3-5代 田中清善 2012年4月25日 2024年4月24日
6代 加藤博幸 2024年4月25日 現職

紋章[編集]

紋章

支所[編集]

  • 安田支所
  • 京ヶ瀬支所
  • 笹神支所

新潟市への編入合併案[編集]

北蒲原4町村には当初、新潟市への編入合併案があった

教育[編集]

阿賀野市立図書館(2020年6月)
高等学校
中学校
小学校
  • 阿賀野市立水原小学校
  • 阿賀野市立安野小学校
  • 阿賀野市立堀越小学校
  • 阿賀野市立京ヶ瀬小学校
  • 阿賀野市立分田小学校
  • 阿賀野市立笹岡小学校
  • 阿賀野市立神山小学校
  • 阿賀野市立安田小学校
特別支援学校
  • 新潟県立駒林特別支援学校

経済[編集]

産業[編集]

「やすだ瓦ロード」にある安田瓦でできた市営バス待合所(丸三安田瓦工業敷地内[11]。2020年4月)

旧安田町で江戸時代より続く安田瓦[12]のほか、庵地焼など焼き物の製造が盛ん。また、新潟県における酪農発祥の地であり[4]ヤスダヨーグルトなど現在でも生産が盛んである。

市内には新潟県東部産業団地阿賀野市営西部工業団地、京ヶ瀬工業団地などの工業団地が所在するほか、各地に工場が立地する。京ヶ瀬地区にはINPEXの南阿賀油田の石油プラントがある。また、市では2010年平成22年)2月にバイオマスタウン構想を策定している[13]

2010年代以降は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の参入が相次いでおり、丘陵地帯の林地が発電所用地へと転換されている。

  • 新潟東部太陽光発電所(新潟県企業局、2011年10月稼働開始)
  • 阿賀野ソーラーパーク(東京産業、2021年10月稼働開始)[14]
  • 大日メガソーラー発電所(阿賀野メガソーラー合同会社、2021年11月稼働開始)[14]
  • 大室メガソーラー発電所(同上)[14]
  • 阿賀野市山寺太陽光発電所(スイスEtrion→リニューアブル・ジャパン、2021年12月稼働開始)[14][15]

商業[編集]

4・8のつく日に天朝山公園西沿道で開催される水原露店市場(水原六斎市)(2020年6月)

水原では4・8のつく日に、保田では5・9のつく日に六斎市朝市)が開催される[16][17]

郵便[編集]

  • 分田郵便局
  • 安田郵便局
  • 村杉温泉郵便局
  • 神山簡易郵便局
  • 駒林簡易郵便局
  • 小河原簡易郵便局

金融[編集]

人口[編集]

阿賀野市と全国の年齢別人口分布(2005年) 阿賀野市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 阿賀野市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

阿賀野市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


交通[編集]

公共交通機関[編集]

市役所京ヶ瀬支所前の無料パークアンドライド駐車場。国道49号に面しており、同国道を走るバス等を利用できる(2020年 6月)

公共交通利用者向けの無料パークアンドライド駐車場が市内各地(水原駅、水原公民館、京ヶ瀬駅、京ヶ瀬支所、安田インター前)に整備されていることが特筆される[18]

鉄道[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線が通行し、市内に3駅がある。新潟駅まで直通する列車はなく、亀田・横越線の路線バスと比べて本数も非常に少ない。

  • 中心となる駅:水原駅

路線バス[編集]

新潟市中心部へ直通する「S9 亀田・横越線」の急行用車両(2020年5月、瓢湖前)

路線バスは、新潟交通グループの新潟交通観光バスが運行する「S9 亀田・横越線」が基幹路線となっており、新潟中心部と京ヶ瀬・水原地区を結んでいる。このほか、本数は少ないながらも安田地区や京ヶ瀬地区において同グループ京ヶ瀬営業所の路線が存在する[19]

コミュニティバス[編集]

市営バス「分田線」の車両(2020年4月)

市では市域をほぼ網羅する「阿賀野市営バス」を運行している。五頭温泉郷への観光アクセスを担う五頭温泉郷線を除き、平日のみの運行となる。大型バスや小型バス、マイクロバスなど多彩な車両で運行されており、各車両には愛称が付けられている[20]

旧町村で運行されていた福祉バス等の路線を見直す形で2004年、市発足と同時に運行を開始[21][22]。路線や運行経路の変更を重ねながら運行が続けられており、2015年のデータでは、10以上ある路線のなかでも分田線、五頭温泉郷線の利用が多い[23]。2017年12月からは、一部路線で予約制(デマンドバス)の実証実験が行われている[24]

高速バス[編集]

磐越自動車道の「安田インター前」停留所から、県内路線の「ときライナー 五泉村松線」(新潟 - 安田・五泉・村松)、県外路線の「会津若松線」(新潟 - 会津若松)を利用できる(ただし会津若松線は新潟方面への利用はできない)。同インターにはパークアンドライド駐車場が整備されている[22]

道路[編集]

高速道路[編集]

高速道路インターチェンジは、磐越自動車道安田インターチェンジ1箇所。 新潟市秋葉区にある新津ICが阿賀野市街(水原)の最寄りとなる場合もある。

一般国道[編集]

国道49号付近の阿賀野市水原地区

県道[編集]

道の駅[編集]

名所・旧跡・観光スポット[編集]

冬の瓢湖

水原地区[編集]

安田・京ヶ瀬地区[編集]

五頭山麓(笹神地区)[編集]

(以上の三つの温泉をまとめて五頭温泉郷と呼ばれる。ラジウム温泉として知られている。)

  • 五頭山:登山を楽しめるほか、麓はいこいの森やキャンプ場として整備されている。
  • 旦飯野神社
  • 五十嵐邸ガーデン
  • 岩瀬の清水

丘陵地帯には「真光寺ヴィレッジ」などの別荘地やゴルフ場が存在し、かつては新潟ロシア村も営業されていた。

施設[編集]

あがの市民病院

公営競技[編集]

文化[編集]

郷土玩具三角達磨が生産されている。

食べ物[編集]

出身有名人[編集]

政治・経済[編集]

学術[編集]

芸能[編集]

文化[編集]

スポーツ[編集]

その他[編集]

阿賀野市を舞台とした作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 阿賀野市の概要”. 阿賀野市. 2020年12月27日閲覧。
  2. ^ 月岡断層帯”. 新潟県防災局 防災企画課. 2020年6月14日閲覧。
  3. ^ 安野川の改修 - 新潟県新発田地域振興局 農村整備部.2018年12月23日閲覧。
  4. ^ a b 安田町の概要(安田町公式ウェブサイト)(2004年3月20日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  5. ^ 新潟県とその沿岸海上におけるだし風の再現実験”. 日本気象学会. 2020年4月12日閲覧。
  6. ^ a b 図典 日本の市町村章 p97
  7. ^ a b 阿賀野市市章の使用に関する取扱い要綱”. 阿賀野市例規集. 2020年12月27日閲覧。
  8. ^ 『広報あがの』第33号 2006年12月 p.2 阿賀野バイパス(安田バイパス)が開通
  9. ^ 阿賀野市の花、木、鳥”. 阿賀野市例規集. 2020年12月27日閲覧。
  10. ^ 国道49号水原バイパスが12月4日(日)に部分開通します』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所、2022年10月14日https://www.hrr.mlit.go.jp/press/2022/10/221014niikoku.pdf2023年10月27日閲覧 
  11. ^ 真平, 若松. “1500枚の瓦で作ったバス停! 瓦会社が私有地に作った待合所が話題に”. withnews.jp. 2021年5月27日閲覧。
  12. ^ “まるで要塞みたい... 1500枚の瓦を組み合わせて作ったバスの待合室がすごい”. Jタウンネット. (2020年3月12日). https://j-town.net/2020/03/12302776.html 
  13. ^ バイオマスタウン構想 - 阿賀野市.2018年12月23日閲覧。
  14. ^ a b c d “メガソーラー県内最大拠点に 阿賀野、新たに4カ所稼働”. 新潟日報. (2021年12月3日). https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20211203656460.html 
  15. ^ “太陽光セカンダリー4発電所を計97.5億円で譲渡、関電・大ガス・DBJへ”. InfraBiz. (2021年8月30日). https://infrabiz.co.jp/1612/ 
  16. ^ 水原露店市場(水原六斎市)に行こう!”. 阿賀野市. 2020年12月27日閲覧。
  17. ^ 保田露店市場(保田六斎市)に行こう!”. 阿賀野市. 2020年12月27日閲覧。
  18. ^ 第1章 pp.13-14”. 阿賀野市地域公共交通総合連携計画. 阿賀野市. 2020年12月27日閲覧。
  19. ^ 京ヶ瀬エリア - 新潟交通観光バス.2018年12月23日閲覧。
  20. ^ 広報あがの 2015年5月 第134号 特集:地域の交通手段確保のために (PDF) - 阿賀野市
  21. ^ 広報あがの 2004年8月 第5号 pp.4-5 市営バスがゆく - 阿賀野市
  22. ^ a b 広報あがの 2018年9月 第174号 特集:数字で見る公共交通 (PDF) - 阿賀野市
  23. ^ 阿賀野市地域公共交通網形成計画 p.29 - 阿賀野市
  24. ^ 阿賀野市営バス予約制(デマンド交通)の試験運行を実施しています - 阿賀野市(2018年2月15日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  25. ^ “瓦産業復活へ新拠点 新潟県阿賀野市の「瓦テラス」”. 日本経済新聞. (2018年9月13日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35284470S8A910C1940M00/ 

参考文献[編集]

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]