階段井戸

チャンド・バオリの階段井戸
アダラジ・ヴァヴの階段井戸
ダーダー・ハリー階段井戸の図解。A:八角形の主井戸。B:尖塔から水面に降りる階段。C:灌漑用の井戸。D:回廊の側面の碑文。E:円屋根ドームに覆われた入口

階段井戸(もしくはヴァヴヴァーヴグジャラート語: વાવマラーティー語: बारवヒンディー語: बावली)は、何段もの階段を下りて水面に達する池もしくは井戸である。インドパキスタンなど乾燥した地域で一般的にみられる。去勢牛が回す水車によって、地上まで汲み上げる物もある。

モンスーンの時期に水を溜めるため池となっているものもある。こういった池の近くには常に寺院が併設されている[1]

これらの施設内は、太陽を遮り、地下深いことから気温が低く過ごしやすいため、権力者の避暑地、また民衆の憩いの場、旅行者の休憩所などが設けられた。

イギリスがインドの支配者となると、衛生の問題からポンプなどを使った井戸に置き換わった[2]

出典[編集]

  1. ^ Jain-Neubauer, Jutta (1981). The Stepwells of Gujarat: In Art-historical Perspective. New Delhi: Abhinav. ISBN 0-391-02284-9 
  2. ^ Tadgell, Christopher (1990). The History of Architecture in India. London: Phaidon Press. ISBN 0-7148-2960-9 

関連項目[編集]