鯖江市

さばえし ウィキデータを編集
鯖江市
鯖江市旗
1985年4月1日制定
鯖江市章
1955年2月23日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 福井県
市町村コード 18207-9
法人番号 4000020182079 ウィキデータを編集
面積 84.59km2
総人口 67,337[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 796人/km2
隣接自治体 福井市越前市今立郡池田町丹生郡越前町
市の木 さくら
市の花 つつじ
市の鳥 おしどり
鯖江市役所
市長 佐々木勝久
所在地 916-8666
福井県鯖江市西山町13番1号
北緯35度57分23秒 東経136度11分03秒 / 北緯35.95647度 東経136.18428度 / 35.95647; 136.18428座標: 北緯35度57分23秒 東経136度11分03秒 / 北緯35.95647度 東経136.18428度 / 35.95647; 136.18428
鯖江市役所
鯖江市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

鯖江市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

鯖江市(さばえし)は、福井県にある嶺北地方中央部に位置する。鎌倉時代誠照寺門前町として発展し、江戸時代には間部氏鯖江藩5万(のち4万石)の鯖江陣屋を中心とした陣屋町となった。

人口は約6.8万人で、福井市坂井市越前市に次ぐ第4位の人口を有する市である。1955年(昭和30年)市制施行。

概要[編集]

王山古墳群から見た鯖江中心市街地

鯖江市は、日本の眼鏡フレーム生産の約96%、世界でも約20%のシェアを誇っている[1]。多くの世帯がその特産である眼鏡関連の産業[2]、あるいは業務用の漆器生産に関わっている。近年はオープンデータを活用した「データシティ鯖江」の推進や、女子高校生視点によるまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」の設置など、地域活性化に向けた新たな自治体モデルを模索している。

キャッチコピーは「めがねのまちさばえ」。

地理[編集]

鯖江市中心部周辺の空中写真。日野川東岸に市街地が広がる。1975年撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

位置[編集]

福井平野と武生盆地の間に位置する鯖江盆地が大勢を占め、その中央部南北に細長く伸びる市街地は北端が福井市との境を越えている。 その中にある長泉寺山(113m)も比較的なだらかな海抜50m以下の多くの部分が市街化されている。 市街地は福井鉄道福武線神明駅を中心とする神明地域とハピラインふくい線(旧:北陸本線)の鯖江駅及び福井鉄道福武線の西鯖江駅を中心とする鯖江地域の2つに分けられる。東端にある河和田地区は山あいとなっている。市北西部には陸上自衛隊鯖江駐屯地が所在する。

地形[編集]

山岳[編集]

主な山

河川[編集]

主な川

人口[編集]

2010年(平成22年)現在、人口増加率が県内の市町村で1位である。また、人口密度も県内1位である。2010年の国勢調査においては敦賀市のほうが上回っていたが、人口減少に伴い県内の人口順位は逆転した。

鯖江市と全国の年齢別人口分布(2005年) 鯖江市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 鯖江市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

鯖江市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


健康[編集]

  • 平均年齢 46.4歳(2020年国勢調査)

隣接自治体[編集]

池田町と接している部分は福井市・越前市を含む4市町境となっている山頂1点のみである。

福井県の旗福井県

歴史[編集]

近現代[編集]

昭和

現代[編集]

平成

政治[編集]

行政[編集]

市長[編集]

歴代市長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
初代 若泉新一 1955年3月6日 1957年12月12日 死亡による退任
2代 福島文右衛門 1958年1月25日 1978年1月24日
3代 山本治 1978年1月25日 1986年1月24日
4代 西澤省三 1986年1月25日 1998年1月24日
5代 辻嘉右エ門 1998年1月25日 2004年8月28日 リコールによる失職
6代 牧野百男 2004年10月17日 2020年10月16日
7代 佐々木勝久 2020年10月17日 現職

議会[編集]

市議会[編集]

鯖江市議会

定例市議会は年4回、3月、6月、9月、12月に行われる。

県議会[編集]

福井県議会

鯖江市から選出される福井県議会議員の定数は3議席である。現任期の満了日は、2027年(令和9年)4月29日(福井県HPより)である。

国会[編集]

衆議院

鯖江市は、敦賀市、小浜市、越前市、今立郡、南条郡、丹生郡、三方郡、大飯郡、三方上中郡とで構成される福井県第2区が選挙区となる。なお、当選挙区の衆議院選挙比例代表区選出議員については、比例北陸信越ブロックを参照のこと。

参議院

鯖江市は、参議院・北陸信越ブロックに属する。福井県選挙区参議院一人区の1つ。

官公庁[編集]

国家機関[編集]

防衛省

裁判所[編集]

施設[編集]

鯖江警察署

警察[編集]

本部
交番
  • 神明交番(鯖江市三六町二丁目)
  • 駅前交番(鯖江市日の出町)
駐在所
  • 立待駐在所(鯖江市杉本町)
  • 吉川駐在所(鯖江市大倉町)
  • 豊駐在所(鯖江市下野田町)
  • 中河駐在所(鯖江市中野町)
  • 北中山駐在所(鯖江市落井町)
  • 河和田駐在所(鯖江市西袋町)

消防[編集]

本部
消防署
  • 鯖江消防署(鯖江市西山町)
分遣所
  • 北中山分遣所(鯖江市川島町)
公立丹南病院

医療[編集]

主な病院

福祉[編集]

郵便局[編集]

主な郵便局
郵便番号

集配郵便局(集配区域)郵便番号の順に記載

  • 鯖江郵便局(以下の集配区域を除く市域) 916-00xx、916-8xxx
  • 北中山郵便局(北中山地区、片上地区) 916-11xx
  • 河和田郵便局(河和田地区) 916-12xx
鯖江市図書館

図書館[編集]

主な図書館

対外関係[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

経済[編集]

鯖江駅周辺
眼鏡枠をアピールするネオン広告
主な産業 

特産品の眼鏡枠漆器繊維の三つが地場産業として発達している。2000年国勢調査までは第二次産業人口が過半数となる工業主体の都市であったが、21世紀に入り第三次産業への転換が急速に進んでいる。

産業人口(2005年国勢調査)
  • 第一次産業:00627人
  • 第二次産業:15,562人
  • 第三次産業:18,794人

第一次産業[編集]

農業[編集]

農業協同組合

第二次産業[編集]

福井県は、眼鏡フレームの生産で日本市場の96%を誇り、鯖江市はその生産の中心を担う。成人式では新成人に眼鏡を配っている[5]。また、マリンバなどの打楽器製造会社の拠点にもなっている。

工業[編集]

第三次産業[編集]

商業[編集]

主な商業施設

情報・通信[編集]

マスメディア[編集]

放送局[編集]

ケーブルテレビ・ラジオ

生活基盤[編集]

ライフライン[編集]

電力[編集]

電信[編集]

  • NTT西日本
    • NTT西日本による級局区分は、2級局である。
市外局番

鯖江市の市外局番は料金単位区域(武生MA)と同一の範囲を持つ0778で統一されており、以下の区域への通話は市外局番不要かつ市内通話料金が適用される。

教育[編集]

高等専門学校[編集]

国立

高等学校[編集]

県立

中学校[編集]

市立

小学校[編集]

市立

交通[編集]

鯖江駅
つつじバス
鯖江IC

市内のほぼ中央を、南北に2本の鉄道路線、高速道路の基幹路が縦断している。

鉄道[編集]

中心となる駅:鯖江駅

鉄道路線[編集]

ハピラインふくい
福井鉄道(福鉄)

バス[編集]

路線バス[編集]

福井鉄道
  • 北鯖江駅起点、神明駅を経由する越前町への路線(鯖浦線)があるほか、福井市から越前町への路線の一部(福浦線)が通っている。
鯖江市 つつじバスコミュニティバス
  • 鯖江駅、嚮陽会館(西鯖江駅近く)、もしくは神明駅を拠点として市内各地12路線が運行。

高速バス[編集]

COVID-19の影響により運休・減便を実施している事業者・路線あり。

道路[編集]

高速道路[編集]

中日本高速道路(NEXCO中日本)

国道[編集]

県道[編集]

主要地方道
一般県道

道の駅[編集]

観光[編集]

鯖江市西山動物園レッサーパンダ
西山公園のツツジ
王山古墳群

名所・旧跡[編集]

主な城郭・館
  • 瓜生家住宅
  • 植田家長屋門
主な神社
主な寺院
主な遺跡
主な史跡

観光スポット[編集]

公園
文化施設
  • うるしの里会館
  • めがね会館
  • 繊維会館
  • 恵美写真館
  • 鯖江現代美術センター
娯楽施設

文化・名物[編集]

祭事・催事[編集]

  • すりばちやいと(中道院:2月20日3月2日
  • つつじまつり(5月上旬)
  • もみじまつり(11月)

名産・特産[編集]

団体[編集]

まちづくり

出身関連著名人[編集]

鯖江藩の人物も参照。 幕末鯖江藩の人物も参照。

出身著名人[編集]

ゆかりのある人物[編集]

  • 間部詮勝(幕末の鯖江藩主、幕府の老中)- 嚮陽渓を開いた。
  • 禿すみ(明治~昭和時代の教育者)- 福井仁愛学園を作った。
  • 松田昌士(実業家、東日本旅客鉄道(JR東日本)社長、同社会長)- 父親が鯖江出身。
  • 進士五十八造園学者、農学者福井県立大学学長)- 幼少期から小学校高学年まで旧吉川村で育った。
  • 引田天功(奇術師、イリュージョニスト)- 2007年7月22日、鯖江市で公演中、機材トラブルに見舞われて怪我をした[注釈 1]。新聞報道では、「警察ではたいしたことはないといっている」だったが、事務所は「2ヶ月の重傷」と発表した。重傷を押して2日で退院し、次の名古屋公演に出演したことで話題になった。
  • 若新雄純(実業家、プロデューサー)- 2014年4月から「鯖江市役所JK課」プロデューサーを務めている。
  • 宮田笙子(体操選手)- 鯖江高校に在籍していた。

マスコット[編集]

  • 自治体のマスコットキャラクターとして、近松門左衛門と所縁が深いことをPRするために1998年に制作された「ちかもんくん」がある。

鯖江市を舞台とした作品[編集]

アニメ[編集]

  • メガネブ! - 2013年10月-12月に放送されたアニメ。鯖江市及びメガネが取り上げられている。

ドラマ[編集]

その他[編集]

  • 2011年5月5日、つつじまつり会場にて、県内外の学生や市民・眼鏡企業関連者などからなる「めがねギネス実行委員会」が中心になり、「さばえ・めがねギネス」が行われ、2万2千個以上の眼鏡を長さ2,011メートルに繋げられ、ギネスワールドレコーズジャパンの公式認定員も立ち会い、ギネス世界記録に認定された。

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 16本の鉄製の剣で入った箱ごと串刺しにされるという内容の脱出マジック中に発生した。剣を射出するタイミングを制御するコンピュータの誤作動による事故であったという。

出典[編集]

  1. ^ インアゴーラ、「鯖江眼鏡」を「豌豆公主」で販売開始 ■「鯖江眼鏡」について”. 日本経済新聞 (2016年12月27日). 2022年11月4日閲覧。
  2. ^ 「100年前、冬の農閑期でも皆が稼げるようにと始まった鯖江のメガネ産業」テレビ東京2014年6月24日放映 ガイアの夜明け【常識を覆して売る!老舗の逆襲】より
  3. ^ JK課「2年生」 さらなる飛躍へ 鯖江 - ウェイバックマシン(2015年9月24日アーカイブ分) - 中日新聞
  4. ^ 福井県知事・市町長および議会議員の任期満了一覧. 福井県HP 最終更新日 2020年10月17日
  5. ^ News Up 女性はメガネ禁止?”. NHK. 2019年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月8日閲覧。
  6. ^ a b c 『映画年鑑 1969年版 別冊 映画便覧 1969』時事通信社、1969年。1969年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照
  7. ^ 劇場案内 鯖江アレックスシネマ

外部リンク[編集]