1994年のNFL

1994年のNFL
レギュラーシーズン
日程 1994年9月4日 - 1994年12月26日
プレイオフ
開幕日 1994年12月31日
AFC優勝 サンディエゴ・チャージャーズ
NFC優勝 サンフランシスコ・49ers
第29回スーパーボウル
開催日 1995年1月29日
開催都市 フロリダ州マイアミ
スタジアム ジョー・ロビー・スタジアム
チャンピオン サンフランシスコ・49ers
プロボウル
開催日 1995年2月5日
開催都市 ハワイ州ホノルル
スタジアム アロハ・スタジアム
サラリーキャップ
3,460万8000ドル(約36億円)[1]
NFLシーズン
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1994年のNFL1994年9月4日NFL75回目のレギュラーシーズンが開幕し、1995年1月29日フロリダ州マイアミで開催された第29回スーパーボウルを経て、2月5日ハワイ州ホノルルでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。この年からサラリーキャップが導入された[2]

ドラフト[編集]

1994年4月24日-25日にドラフトが行われ、7巡222名が指名された。全体1位ダン・ウィルキンソンシンシナティ・ベンガルズに指名された。この年のドラフトから7巡までの指名となった。

主なルール変更[編集]

  • 2ポイントコンバージョンが認められるようになった。
  • キックオフが35ヤードラインから30ヤードラインに変更になった。
  • 守備の選手がニュートラルゾーンに侵入し、攻撃の選手が反応した場合、ニュートラルゾーン・インフラクションの反則が適用されるようになった。
  • フィールドゴール失敗の場合、相手チームは20ヤードラインか、ボールをキックした位置の内、自陣のゴールラインに対して遠い方から攻撃を始めることになった。
  • フィールドゴールやエクストラポイントの際に、守備側チームが腰より下の位置のブロックをすることが禁じられた。

日程[編集]

レギュラーシーズン[編集]

日程は前年の成績に基づいて決定され、各チーム16試合を行った。

  • 4チーム所属地区
    • 同地区(ホーム&アウェイ、6試合)
    • 同カンファレンス他地区(前年同順位+2試合、4試合)
    • 同カンファレンス前年5位チーム(2試合)
    • 他カンファレンスの1地区の前年1位~4位と総当り(4試合)
  • 5チーム所属地区(1~4位)
    • 同地区(ホーム&アウェイ、8試合)
    • 同カンファレンス他地区(前年同順位+2試合、4試合)
    • 他カンファレンスの1地区の前年1位~4位と総当り(4試合)
  • 5チーム所属地区(5位)
    • 同地区(ホーム&アウェイ、8試合)
    • 同カンファレンス4チーム所属地区と総当り(4試合)
    • 同カンファレンスの前年5位チーム(ホーム&アウェイ、2試合)
    • 他カンファレンスの前年5位チーム(2試合)

1994年の対戦ルールは以下のようである。

   同カンファレンス他地区(AFC)
東1位 vs. 西中1位+西3位+中2位
東2位 vs. 西中2位+西1位+中4位
東3位 vs. 西中3位+西4位+中1位
東4位 vs. 西中4位+西2位+中3位
中1位 vs. 東西1位+東3位+西2位
中2位 vs. 東西2位+東1位+西4位
中3位 vs. 東西3位+東4位+西1位
中4位 vs. 東西4位+東2位+西3位
西1位 vs. 中東1位+中3位+東2位
西2位 vs. 中東2位+中1位+東4位
西3位 vs. 中東3位+中4位+東1位
西4位 vs. 中東4位+中2位+東3位

   同カンファレンス他地区(NFC)
東1位 vs. 西中1位+西2位+中3位
東2位 vs. 西中2位+西4位+中1位
東3位 vs. 西中3位+西1位+中4位
東4位 vs. 西中4位+西3位+中2位
中1位 vs. 東西1位+東2位+西3位
中2位 vs. 東西2位+東4位+西1位
中3位 vs. 東西3位+東1位+西4位
中4位 vs. 東西4位+東3位+西2位
西1位 vs. 中東1位+中2位+東3位
西2位 vs. 中東2位+中4位+東1位
西3位 vs. 中東3位+中1位+東4位
西4位 vs. 中東4位+中3位+東2位

   カンファレンス外
AFC東地区 vs. NFC中地区
AFC中地区 vs. NFC東地区
AFC西地区 vs. NFC西地区

(例)前年王者カウボーイズの対戦相手
AFC NFC
前年 西地区 中地区 東地区 西地区 中地区 東地区
1位 チーフス オイラーズ ビルズ 49ERS ライオンズ カウボーイズ
2位 レイダース スティーラーズ ドルフィンズ セインツ バイキングス ジャイアンツ
3位 ブロンコス ブラウンズ ジェッツ ファルコンズ パッカーズ イーグルス
4位 チャージャーズ ベンガルズ ペイトリオッツ ラムズ ベアーズ カージナルス
5位 シーホークス コルツ バッカニアーズ レッドスキンズ

 :1度対戦  :2度対戦

ドラフト[編集]

この年のドラフトより、指名が7巡までに減らされた[3]。全体1位ではシンシナティ・ベンガルズダン・ウィルキンソンを指名した。

レギュラーシーズン順位表[編集]

AFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(3)マイアミ・ドルフィンズ 10 6 0 .625 5-3 8-4 389 327 24.3 20.4 3.9
(5)ニューイングランド・ペイトリオッツ 10 6 0 .625 4-4 6-6 351 312 21.9 19.5 2.4
インディアナポリス・コルツ 8 8 0 .500 4-4 8-6 307 320 19.2 20.0 -0.8
バッファロー・ビルズ 7 9 0 .438 3-5 6-6 340 356 21.3 22.3 -1.0
ニューヨーク・ジェッツ 6 10 0 .375 4-4 5-7 264 320 16.5 20.0 -3.5
AFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(1)ピッツバーグ・スティーラーズ 12 4 0 .750 6-0 10-2 316 234 19.8 14.6 5.1
(4)クリーブランド・ブラウンズ 11 5 0 .688 4-2 8-4 340 204 21.3 12.8 8.5
シンシナティ・ベンガルズ 3 13 0 .188 1-5 2-10 276 406 17.3 25.4 -8.1
ヒューストン・オイラーズ 2 14 0 .125 1-5 2-10 226 352 14.1 22.0 -7.9
AFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(2)サンディエゴ・チャージャーズ 11 5 0 .688 6-2 9-3 381 306 23.8 19.1 4.7
(6)カンザスシティ・チーフス 9 7 0 .563 4-4 6-6 319 298 19.9 18.6 1.3
ロサンゼルス・レイダース 9 7 0 .563 4-4 6-6 303 327 18.9 20.4 -1.5
デンバー・ブロンコス 7 9 0 .438 4-4 6-6 347 396 21.7 24.8 -3.1
シアトル・シーホークス 6 10 0 .375 2-6 4-10 287 323 17.9 20.2 -2.3
NFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(2)ダラス・カウボーイズ 12 4 0 .750 7-1 9-3 414 248 25.9 15.5 10.4
ニューヨーク・ジャイアンツ 9 7 0 .563 6-2 6-6 279 305 17.4 19.1 -1.6
アリゾナ・カージナルス 8 8 0 .500 4-4 5-7 235 267 14.7 16.7 -2.0
フィラデルフィア・イーグルス 7 9 0 .438 3-5 6-6 308 308 19.3 19.3 0.0
ワシントン・レッドスキンズ 3 13 0 .188 0-8 2-12 320 412 20.0 25.8 -5.8
NFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(3)ミネソタ・バイキングス 10 6 0 .625 5-3 8-4 356 314 22.3 19.6 2.6
(4)グリーンベイ・パッカーズ 9 7 0 .563 6-2 8-4 382 287 23.9 17.9 5.9
(5)デトロイト・ライオンズ 9 7 0 .563 4-4 7-5 357 342 22.3 21.4 0.9
(6)シカゴ・ベアーズ 9 7 0 .563 3-5 6-6 271 307 16.9 19.2 -2.3
タンパベイ・バッカニアーズ 6 10 0 .375 2-6 5-9 251 351 15.7 21.9 -6.3
NFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 得失差
(1)サンフランシスコ・49ers 13 3 0 .813 6-0 10-2 505 296 31.6 18.5 13.1
ニューオーリンズ・セインツ 7 9 0 .438 4-2 6-6 348 407 21.8 25.4 -3.7
アトランタ・ファルコンズ 7 9 0 .438 2-4 6-6 317 385 19.8 24.1 -4.3
ロサンゼルス・ラムズ 4 12 0 .250 0-6 2-10 286 365 17.9 22.8 -4.9
AFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 スティーラーズ 12 4 0 .750 6-0 10-2
2 チャージャーズ 西 11 5 0 .688 6-2 9-3
3 ドルフィンズ 10 6 0 .625 5-3 8-4
ワイルドカード
4 ブラウンズ 11 5 0 .688 4-2 8-4
5 ペイトリオッツ 10 6 0 .625 4-4 6-6
6 チーフス 西 9 7 0 .563 4-4 6-6
レギュラーシーズン敗退
7 レイダース 西 9 7 0 .563 4-4 6-6
8 コルツ 8 8 0 .500 4-4 8-6
9 ビルズ 7 9 0 .438 3-5 6-6
10 ブロンコス 西 7 9 0 .438 4-4 6-6
11 ジェッツ 6 10 0 .375 4-4 5-7
12 シーホークス 西 6 10 0 .375 2-6 4-10
13 ベンガルズ 3 13 0 .188 1-5 2-10
14 オイラーズ 2 14 0 .125 1-5 2-10
NFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 49ers 西 13 3 0 .813 6-0 10-2
2 カウボーイズ 12 4 0 .750 7-1 9-3
3 バイキングス 10 6 0 .625 5-3 8-4
ワイルドカード
4 パッカーズ 9 7 0 .563 6-2 8-4
5 ライオンズ 9 7 0 .563 4-4 7-5
6 ベアーズ 9 7 0 .563 3-5 6-6
レギュラーシーズン敗退
7 ジャイアンツ 9 7 0 .563 6-2 6-6
8 カージナルス 8 8 0 .500 4-4 5-7
9 イーグルス 7 9 0 .438 3-5 6-6
10 セインツ 西 7 9 0 .438 4-2 6-6
11 ファルコンズ 西 7 9 0 .438 2-4 6-6
12 バッカニアーズ 6 10 0 .375 2-6 5-9
13 ラムズ 西 4 12 0 .250 0-6 2-10
14 レッドスキンズ 3 13 0 .188 0-8 2-12

プレイオフ[編集]

トーナメント表[編集]

                                   
1994年12月31日
ジョー・ロビー・スタジアム
  1月8日
ジャック・マーフィー・スタジアム
         
 6  チーフス  17
 3  ドルフィンズ  21
 3  ドルフィンズ  27     1月15日
スリー・リバース・スタジアム
 2  チャージャーズ  22  
AFC
1995年1月1日
クリーブランド・スタジアム
 2  チャージャーズ  17
1月7日
スリー・リバース・スタジアム
   1  スティーラーズ  13  
 5  ペイトリオッツ  13 AFC チャンピオンシップ
 4  ブラウンズ  9
 4  ブラウンズ  20   1月29日
ジョー・ロビー・スタジアム
 1  スティーラーズ  29  
ワイルドカード・プレーオフ  
ディビジョナル・プレーオフ
1994年12月31日
ランボー・フィールド
 A2  チャージャーズ  26
1月8日
テキサス・スタジアム
   N1  49ers  49
 5  ライオンズ  12 第29回スーパーボウル
 4  パッカーズ  9
 4  パッカーズ  16     1月15日
キャンドルスティック・パーク
 2  カウボーイズ  35  
NFC
1995年1月1日
HHHメトロドーム
 2  カウボーイズ  28
1月7日
キャンドルスティック・パーク
   1  49ers  38  
 6  ベアーズ  35 NFC チャンピオンシップ
 6  ベアーズ  15
 3  バイキングス  18  
 1  49ers  44  
  • 対戦カード及びスタジアムはシード順で決定され、そのラウンドに登場する最上位チームが最下位チームとホームで対戦、残った2チームが上位チームのホームで対戦する(つまり、ワイルドカードプレーオフの第3シード対第6シードの結果によって、ディヴィジョナルプレーオフの対戦カードが決まる)。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、1994年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。
  • * 延長戦決着
  • 日付はアメリカ東部時間

受賞者[編集]

受賞者 ポジション チーム
スーパーボウルMVP スティーブ・ヤング QB サンフランシスコ・49ers
MVP スティーブ・ヤング QB サンフランシスコ・49ers
最優秀攻撃選手 バリー・サンダース RB デトロイト・ライオンズ
最優秀守備選手 ディオン・サンダース CB サンフランシスコ・49ers
最優秀コーチ ビル・パーセルズ HC ニューイングランド・ペイトリオッツ
最優秀新人攻撃選手 マーシャル・フォーク RB インディアナポリス・コルツ
最優秀新人守備選手 ティム・ボーエンズ DT マイアミ・ドルフィンズ
カムバック賞 ダン・マリーノ QB マイアミ・ドルフィンズ

プロボウル[編集]

詳細は「1995年のプロボウル英語版」を参照

脚注[編集]

  1. ^ 日本円は当時のレートによる
  2. ^ サラリーキャップ”. NFL JAPAN. 2016年2月14日閲覧。
  3. ^ NFLドラフトで チームが 優秀選手に注目”. NFL JAPAN (2000年3月30日). 2012年7月19日閲覧。