1Lib1Ref

#1Lib1Ref
イスラエルの司書がウィキペディアを使う様子
状況 継続
頻度 毎年
会場所在地 インターネット上
初回開催 2016年1月15日 (2016-01-15) – 2016年1月23日 (2016-1-23)
前回 2022年5月15日 (2022-05-15) – 2022年6月5日 (2022-6-5)
次回 2023年1月15日 (2023-01-15) – 2023年2月5日 (2023-2-5)
主催 文化学術機関(GLAM)
ウェブサイト
1lib1ref.org
インターネット上の当時の流行を活用したキャンペーンを展開。「ビー・ライク・ビル」(お手本はビル)と読める[注釈 1]

#1Lib1Ref(ワン・リブ・ワン・レフ[1][疑問点])は、世界中のすべての司書インターネット百科事典プロジェクトへの参加を呼びかけるウィキペディア活動である。特に出典を追加して記事を改善することに重点を置いている。

最初の#1Lib1Refキャンペーンは、ウィキペディア創設15周年に当たる2016年1月に行われた[2][3][4]。運動主宰者は「司書一人につき出典一つ (One Librarian, One Reference)」の仮定に基づき、世界中の司書一人ひとりが15分の時間を使ってウィキペディアに出典を1つずつ追加した場合、35万件の「[要出典]」を解消できると見積もった[5]

2016年1月15日から23日の1週間にわたり最初の#1Lib1Refキャンペーンが開催され、種々のSNSハッシュタグ「#1Lib1Ref」が用いられた[6]

最初のキャンペーンの結果[編集]

最初のキャンペーンでは、9言語版・327人の利用者が879ページに対して1232回の改善を行なって幕を下ろした。これら数字は編集の要約に「#1Lib1Ref」のハッシュタグを用いた編集を数えたものである。ところが、編集要約欄にハッシュタグを用いなかった参加者が多いと明らかになり、過少評価されている可能性がある。Twitterでは、「#1Lib1Ref」のハッシュタグを伴う投稿が630人以上の利用者によって1100回以上行われた[7]

キャンペーンの定期化[編集]

このキャンペーンは、ウィキペディアの創設記念日を毎年祝うために復活した[8]。数年後、キャンペーンの開催期間は1週間から3週間に引き伸ばされた[9]。#1Lib1Refキャンペーンは、ウィキメディア財団GLAMアウトリーチ戦略の一部として、ウィキペディアの改善に司書を引き込む道すじとなった[10]。ウィキメディアの他のプロジェクトへの展開も考慮に上がっている(2022年時点の計画段階)[11]

2018年には1月だけでなく、5月から6月にかけても開催した[12]。これは第2弾の開催を望む声があったこと、かつ5月がスペイン語版ウィキペディアの設立記念日にあたり、南半球長期休暇に該当しない期間であることから定められた[12]


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 画像の中に、以下のように書いてある。

    この人はビルです。 ビルは司書です。 ビルはウィキペディアがオンラインの読者にとって最初の一歩であることを知っており、記事に信頼できる情報源を追加することでウィキペディアを手助けします。 ビルは賢いです。

    ビルのようになりましょう。

出典[編集]

  1. ^ File:1Lib1Ref Campaign Video.webm - Meta” (英語). commons.wikimedia.org. ウィキメディア財団. 2019年11月30日閲覧。
  2. ^ Rust (2016年1月14日). “#1Lib1Ref: Imagine a World Where Every Librarian Added One More Reference to Wikipedia” (英語). Northeastern University. 2016年1月15日閲覧。
  3. ^ #1Lib1Ref ACRL TechConnect Blog” (英語). ACRL TechConnect. ACRL (2016年1月15日). 2016年1月15日閲覧。
  4. ^ Scheeder (2016年1月15日). “Wikipedia birthday greetings” (英語). International Federation of Library Associations and Institutions. 2016年1月15日閲覧。
  5. ^ The Wikipedia Library/1Lib1Ref”. Wikimedia Foundation. 2016年1月15日閲覧。
  6. ^ Stinson (2016年1月15日). “#1Lib1Ref: Help Celebrate Wikipedia's Birthday during 15–23 January by Adding a Reference” (英語). Digital Library Federation. 2016年1月15日閲覧。
  7. ^ 1Lib1Ref Lessons - 2016 Outcomes by the numbers”. Meta. 2019年1月2日閲覧。
  8. ^ “Springfield, Greene County librarians add to Wikipedia #1Lib1Ref campaign. You can, too.” (英語). Springfield News-Leader. https://www.news-leader.com/story/news/local/ozarks/2018/02/25/springfield-greene-county-librarians-add-wikipedia-1-lib-1-ref-campaign-you-can-too/356456002/ 2018年5月13日閲覧。 
  9. ^ 1Lib1Ref”. Folgerpedia. Folger Shakespeare Library. 2018年1月23日閲覧。
  10. ^ Wikipedia's 2018 #1lib1ref Campaign” (英語). Idaho Commission for Libraries. 2019年1月2日閲覧。
  11. ^ Gill, Satdeep (2021年12月16日). “1Lib1Ref is back in 2022 with more languages and advanced tasks” (英語). Diff. 2021年12月31日閲覧。
  12. ^ a b すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加える#1Lib1Refキャンペーン、2018年の第2弾が実施中”. カレントアウェアネス・ポータル. 国立国会図書館 (2018年5月28日). 2019年11月30日閲覧。


外部リンク[編集]