2023年のFIA世界ラリー選手権(英: 2023 World Rally Championship)は、FIA世界ラリー選手権の第51回大会である。
2022年10月19日にカレンダーの発表を延期した[1]のち、11月25日に全13戦からなるカレンダーを発表した[2][3]。
- 昨シーズンと同様、ラリー・モンテカルロで開幕し、ラリー・ジャパンで閉幕する。
- 昨シーズン開催された、イープル・ラリー、ラリー・ニュージーランド、ラリー・カタルーニャはカレンダーから削除された。
- ラリー・チリは2019年以来の開催となり、ラリー・メキシコは2020年以来の開催となる。
- セントラル・ヨーロピアン・ラリーは、オーストリア、チェコ、ドイツの3か国にまたがって開催される。
マニュファクチャラータイトル対象のRC1エントリー マニュファクチャラー | エントラント | クルー |
No. | ドライバー名 | コ・ドライバー名 | 出走Rd. |
トヨタ (トヨタ・GRヤリス ラリー1) | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | 17 | セバスチャン・オジェ | ヴァンサン・ロンデ(英語版) | 1,3-4,6-7,10,12-13 |
18 | 勝田貴元 | アーロン・ジョンストン(英語版) | 2,5,8-9,11 |
33 | エルフィン・エバンス | スコット・マーティン(英語版) | 1-3,5-13 |
69 | カッレ・ロバンペラ | ヨンネ・ハルットゥネン(英語版) | All |
ヒョンデ (ヒョンデ・i20 N ラリー1) | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | 3 | テーム・スニネン | ミッコ マルックラ(英語版) | 8-9,11-12 |
4 | エサペッカ・ラッピ | ヤンネ・フェルム(英語版) | All |
6 | ダニ・ソルド | カンディド・カレーラ(英語版) | 1,3,5-7,10,13 |
11 | ティエリー・ヌービル | マルティン・ウィダグ(英語版) | All |
42 | クレイグ・ブリーン | ジェームス・フルトン(英語版) | 2,4 |
Mスポーツ (フォード・プーマ ラリー1) | Mスポーツ・フォードWRT | 7 | ピエール=ルイ・ルーベ | ニコラ・ジルスール(英語版) | 1-11 |
ベンジャミン・ヴェイラス(英語版) | 12 |
8 | オィット・タナック | マルティン・ヤルヴェオヤ | All |
16 | アドリアン・フルモー | アレクサンドル・コリア(英語版) | 13 |
WRC2チームズ選手権クラスエントリー チーム | 車両 | タイヤ | ドライバー | コ・ドライバー | 出走Rd. | クラス |
TokシュポルトWRT | シュコダ・ファビア RS Rally2 | P | サミ・パヤリ | エンニ・マルコネン | 2,4,8 | |
エミル・リンドホルム | レータ・ハマライネン | 2,4 | |
マルコ・ブラシア・ウィルキンソン | ディエゴ・バレージョ | 8,11 | |
ガス・グリーンスミス | ヨナス・アンダーソン | 11 | |
TokシュポルトWRT2 | マルコ・ブラシア・ウィルキンソン | アクセル・コロナード | 1 | |
ディエゴ・バレージョ | 2 | |
ニコライ・グリヤジン | コンスタンティン・アレキサンドロフ | 1-2,4,6,10-12 | |
ガス・グリーンスミス | ヨナス・アンダーソン | 4 | |
サミ・パヤリ | エンニ・マルコネン | 10-12 | |
TokシュポルトWRT3 | アンドレアス・ミケルセン | トルステイン・エリクセン | 5-6,8-10,12-13 | |
ガス・グリーンスミス | ヨナス・アンダーソン | 5-6,8-10,12 | |
ニコライ・グリヤジン | コンスタンティン・アレキサンドロフ | 13 | |
Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム | フォード・フィエスタ MK-Ⅱ Rally2 | アドリアン・フルモー | アレキサンドル・コリア | 1,4-6,10 | |
グレゴリー・ムンスター | ルイス・ルーカ | 1,5-7,9-10 | |
ゲオルギオス・ヴァシラキス | トーマス・クラウスジック | 7 | |
モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミー | ヒョンデ・I20N Rally2 | ジョシュア・マクリーン | ジョン・ローワン | 1,5-6 | |
ジェームス・フルトン | 9 | |
ウィリアム・クレイグトン | リアム・レガン | 1 | |
パトリック・オブライエン | ステファン・オブライエン | 4,6 | |
イーモン・ケリー | コノール・モハン | 5,9 | |
ヒョンデ・モータースポーツN | テーム・スニネン | ミッコ・マルックラ | 2,5-6 | |
ファブリツィオ・ザルディバル | マルセロ・デル=オハネシアン | 2,5-6,8-9,11-12 | |
エミル・リンドホルム | レータ・ハマライネン | 8-9,11-12 | |
- クレイグ・ブリーンは第4戦の事前テストの最中に事故死。それに伴い、ヒョンデは第4戦を2台体制にて参戦する。
- トヨタはヒョンデの2台体制を受け、第4戦のマニュファクチャラーポイント対象車からエバンスを除外し2台で争う。
- WRC2参戦中のジョシュア・マクリーンは第4戦へ参戦の予定であったが、母国ドライバーのブリーンの死を受け、参戦を取り止めている。
ポイントは1位から10位までの完走車に与えられる。マニファクチャラー部門においては、各チームが指定した最大3台の車両のうち上位で完走した2台のポイントが有効となる。各イベントで「パワーステージ」として指定されたSS(通常は最終SS)では、1位から5位までのステージタイムを記録した車両にそれぞれ5-4-3-2-1点のボーナスポイントが与えられ、ドライバー部門/コドライバー部門およびマニファクチャラー部門に反映される。
なお2023年4月、ラリー・クロアチアの事前テストにおいてクレイグ・ブリーンがクラッシュし死亡したことを受け、「公平性を保つため」として、マニュファクチャラー部門に参加するトヨタは自主的にワークスエントリーを2台のみとする措置を取った[22]。
チーム部門は、ヨーロッパ外のレースを1つ含む7つの指定されたレースで争われる。製造者部門でチームが得点している場合にのみ、ポイントを獲得する。
順位 | 1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | 6th | 7th | 8th | 9th | 10th |
ポイント | 25 | 18 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 1 |
PSポイント | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
色 | 結果 |
金色 | 優勝 |
銀色 | 2位 |
銅色 | 3位 |
緑 | ポイント圏内完走 |
青灰色 | ポイント圏外完走 |
WRCアカデミー完走 (Aca) |
紫 | リタイヤ (Ret) |
黒 | 除外 (EX) |
失格(DSQ) |
白 | スタートせず (DNS) |
空白 | エントリーせず (WD) |
注:
1 2 3 4 5 – パワーステージ順位
色 | 結果 |
金色 | 優勝 |
銀色 | 2位 |
銅色 | 3位 |
緑 | ポイント圏内完走 |
青灰色 | ポイント圏外完走 |
WRCアカデミー完走 (Aca) |
紫 | リタイヤ (Ret) |
黒 | 除外 (EX) |
失格(DSQ) |
白 | スタートせず (DNS) |
空白 | エントリーせず (WD) |
注:
1 2 3 4 5 – パワーステージ順位
順位 | エントラント | MON
| SWE
| MEX
| CRO
| POR
| ITA
| SAF
| EST
| FIN
| GRE
| CHI
| EUR
| JPN
| ポイント |
1 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | 1 | 42 | 11 | 32 | 11 | 31 | 13 | 11 | 11 | 11 | 32 | 2 | 1 | 548 |
21 | 53 | 3 | 43 | 64 | 44 | 22 | 42 | 34 | 22 | 41 | 43 | 25 |
NC3 | Ret | NC4 | WD | Ret | NC | NC | NC | Ret | NC | NC | NC1 | NC |
2 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | 34 | 25 | 23 | 25 | 25 | 1 | 3 | 25 | 22 | 34 | 23 | 12 | 33 | 432 |
5 | 3 | 45 | 61 | 33 | 2 | 64 | 33 | 43 | 55 | Ret | 5 | 51 |
NC | NC1 | Ret | WD | NC | Ret | DSQ | NC | Ret | NC | Ret | Ret | Ret |
3 | Mスポーツ・フォードWRT | 42 | 14 | 52 | 1 | 42 | 52 | 41 | 5 | 5 | 43 | 14 | 35 | 42 | 287 |
Ret | 6 | 6 | 5 | 5 | Ret | 5 | 64 | Ret | Ret | Ret | 6 | Ret |
出典:[23][24] |
色 | 結果 |
金色 | 優勝 |
銀色 | 2位 |
銅色 | 3位 |
緑 | ポイント圏内完走 |
青灰色 | ポイント圏外完走 |
WRCアカデミー完走 (Aca) |
紫 | リタイヤ (Ret) |
黒 | 除外 (EX) |
失格(DSQ) |
白 | スタートせず (DNS) |
空白 | エントリーせず (WD) |
- 注
- 1 2 3 4 5 – パワーステージ順位
- ^ “確定延期の2023年WRCカレンダー、3国開催イベントも? – RALLYPLUS.NET ラリープラス”. www.rallyplus.net. 2022年11月25日閲覧。
- ^ “WRC powers into 2023 with exciting new-look calendar” (英語). WRC - World Rally Championship. 2022年11月25日閲覧。
- ^ “FIA World Rally Championship calendar for 2023 gets green light” (英語). Federation Internationale de l'Automobile (2022年11月25日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “オット・タナク、今季限りでのヒョンデ離脱を発表。2023年の契約残るも早期解消 | ラリー/WRC | autosport web”. AUTO SPORT web (2022年10月24日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “ヒョンデ、オリバー・ソルベルグと2023年の契約を結ばず。経験豊富なクルーを起用する意向/WRC | ラリー/WRC | autosport web”. AUTO SPORT web (2022年10月7日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “トヨタ、2023年のWRC参戦体制を発表。勝田貴元がTGR WRTに昇格、オジエと3台目のシートをシェア | ラリー/WRC | autosport web”. AUTO SPORT web (2022年11月18日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “ヒョンデが2023年ラインアップを発表。タナクの後任は、トヨタから移籍のラッピ/WRC | ラリー/WRC | autosport web”. AUTO SPORT web (2022年11月18日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ WRCマシンも、EVモードは静かすぎ? 接近知らせるサウンドモジュール搭載を義務付けるルール導入 - motorsports.com 2023年3月9日
- ^ トヨタがWRC開幕戦を1-2で制す。完勝オジエがモンテ通算9勝目、勝田貴元は6位入賞 - autosport web・2023年1月22日
- ^ オット・タナク移籍後初優勝。Mスポーツに1年ぶりの勝利をもたらす/WRC第2戦スウェーデン - autosport web・2023年2月12日 2023年2月13日閲覧。
- ^ オジエ圧勝、WRCメキシコで7勝目を飾りランキング首位に浮上。白熱の2位争いは最終ステージで決着 - autosport web・2023年3月20日 2023年3月20日閲覧。
- ^ トヨタ連勝、エルフィン・エバンスが2021年以来の勝利。勝田貴元は6位/WRCクロアチア - autosport web・2023年4月24日 2023年4月24日閲覧。
- ^ 強いロバンペラが帰ってきた。王者が今季初優勝でランキング首位に浮上/WRC第5戦ポルトガル - autosport web・2023年5月14日 2023年5月14日閲覧。
- ^ ティエリー・ヌービル今季初優勝。ヒョンデが待望の勝利をワン・ツーで決める/WRC第6戦イタリア - autosport web・2023年6月4日 2023年6月4日閲覧。
- ^ トヨタ完勝、サファリで2年連続1-2-3-4達成。オジエが僚友の追撃振り切り今季3勝目/WRCケニア - autosport web・2023年6月25日
- ^ 驚速ロバンペラふたたび、佐藤恒治社長の前で完勝。2日連続の全SSベスト&WRCエストニア3連覇達成 - autosport web・2023年7月23日
- ^ 勝田貴元が3位表彰台獲得。優勝はエバンス、トヨタの“ホーム”で今季2勝目/WRCフィンランド - autosport web・2023年8月7日
- ^ ロバンペラ今季3勝目。トヨタが2022年の雪辱果たす1-2フィニッシュ/WRC第10戦ギリシャ - autosport web・2023年9月10日
- ^ Mスポーツ・フォードのタナクがWRCチリ連覇達成。トヨタはマニュファクチャラー選手権3連覇決める - autosport web・2023年10月2日
- ^ 最年少王者ロバンペラがWRC連覇! フィンランド人ではマキネン以来24年ぶり、CER初優勝はヌービル - autosport web・2023年10月29日
- ^ トヨタが地元開催のラリージャパンで表彰台独占! エバンス3勝目、勝田貴元は5位まで追い上げる - autosport web・2023年11月19日
- ^ トヨタWRC、ブリーンの死を受け他チームと連帯。マニュファクチャラーズ選手権対象を2台に減らす - motorsport.com 2023年4月20日
- ^ a b c “WRC standings 2023”. wrc.com. WRC Promoter GmbH. 2023年1月22日閲覧。
- ^ a b c “Standings”. fia.com. Fédération Internationale de l'Automobile. 2023年1月22日閲覧。