Google ストリートビュー
開発元 | |
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プログラミング 言語 | ActionScript |
対応OS | Android iOS Microsoft Windows macOS Linux |
サポート状況 | 継続中 |
公式サイト | google.com/maps/ |
Google ストリートビュー(グーグル ストリートビュー、英語: Google Street View)は、Googleが2007年5月25日から開始した、世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービスと、屋内版の撮影サービスである旧Google インドアビュー(日本国外では、Google Business View)を含めた総合的なブランド名称である[1]。
道路版で提供されている画像は、専用に開発された、グーグルカーと呼ばれる自動車で各地を走行しながら、その屋根に搭載した全天球カメラで地上約2.45メートル[2]から撮影している。自動車が入れない場所では撮影機材を三輪自転車[3](ストリートビュートライク)[4]やスノーモービルに乗せて撮影し、それらでも走れない場所では人が撮影機材(トレッカー[5])を背負って歩きながら撮影している。屋内の撮影では、ストリートビュートロリーと呼ばれる手押し車タイプの撮影車を使うこともある。また水上では、船に撮影機材を搭載した船上トレッカーを使って撮影される。
撮影エリアは世界中の都市や郊外をカバーし、南極の一部や海中のごく一部の画像も見ることができる。日本では都市や住宅地に加えて、離島や富士山などの登山道[6]もカバーしている。
屋内版は、一眼レフカメラに魚眼レンズを付け、専用の台座を使い、三脚に乗せて撮影をする。簡易型のRICOH THETAのような360°カメラでも撮影は可能である。Googleが直接撮影するパターンと、施設側が撮影費用を負担したうえでGoogleの認定を受けた認定フォトグラファーが撮影をするパターンがある。2018年4月現在、日本国内には1,320の認定フォトグラファーが存在する[1]。
概要[編集]
ストリートビュー機能は、Google マップおよび Google Earth 上で利用できる。Google マップでは、利用可能な地域に地図を合わせることで、縮尺の調節バーの上の人型のアイコン(ペグマン、英語: Pegman)が黄色に点灯する。この状態でペグマンを地図上にドラッグすると、ストリートビューの提供されている道路が青色で表示されるので、そこにアイコンを配置(ドロップ)することで、風景を閲覧できるビュアー画面に切り替わる。ビュアーでは、路上風景のパノラマ画像が表示され、地図はその右下に表示される。パノラマ画像内の道路の上に黄色いラインと矢印が表示されるので、矢印をクリックすることで直接位置を移動できるほか、画像の拡大や縮小、全画面表示、マウスによる視点の変更が可能[7]。Google Earth の場合は、まず Street View レイヤーを有効にするとマップ上に黄色いカメラのアイコンが表示され、そのアイコンをダブルクリックするとビュアーが起動して風景が表示される。さらに、過去のストリートビューを見られる機能もある。
車載カメラは3次元方向のほぼ全周(水平方向360度、上下方向290度)を撮影しているため、パノラマ画像上でマウスをクリックするか、キーボードを操作してポインタを動かすことで、上下(仰角・伏角)・前後・左右へと視野を移動させたり、ズームアップやズームアウトさせたりすることもできる。パノラマ画像内の道路に沿って表示されている線はカメラを積んだ車両が撮影しながら動いた経路であり、利用者はこれに沿ってパノラマ画像内の先や手前へ視点を動かすこともできる。ただし撮影された当時の状況を確認することはできるものの、航空写真ほど頻繁には内容が更新されないので、必ずしも最新の建物や道の状態などを確認できるわけではない。
特定地点の特定アングルのパノラマ画像を他人と共有したい場合、その画像を印刷したり、URLをメールに貼りつけて送ったり、自ら管理するウェブサイトにHTMLを貼りつけて表示させたりすることができる。
サービス開始時点ではアメリカ合衆国の5都市の路上風景だけが対象であったが、その後アメリカ全土をはじめ、世界各国へとサービス範囲を拡大している。一方で、車載カメラからは路上にいる人々の顔や、塀や窓の中の様子までが見えてしまうため、各国でプライバシーをめぐる論争を起こしている。2023年には中古車販売店のビッグモーターが街路樹に無許可で除草剤を散布していたことが本サービスで明らかになった[8][9]。
撮影方法[編集]
- ストリートビューカー(自動車)
- 車道を撮影用に改造した自動車で走行しながら屋根に搭載した全天球カメラ撮影をしている。撮影と同時にGPSで撮影位置と前と左右に向けたレーザースキャナーで建物の形状を撮影している。
- 使用されている車は、日本国内ではかつてはトヨタ・プリウスやスバル・インプレッサスポーツ(GH型・GP型)が使用されてきたが、近年[いつ?]は狭隘路での撮影を容易にするため軽自動車のスズキ・アルトを使用している。北米ではシボレー・コバルトやトヨタ・プリウス、スバル・インプレッサスポーツ、ヨーロッパではオペル・アストラ(オーストラリアやニュージーランドではホールデン・アストラ)、ブラジルではフィアット・スティーロ[10]などの自動車で、車体中心より220 cm上に取り付けられたカメラで撮影。自動車で通行できる場所のほとんどはこのような方法で撮影されている[11]。車体デザインは、以前は紺色などの車体に小さなロゴステッカーマグネットシートを貼り付けた程度だったが、2012年冬頃からは周囲にストリートビューカーと分かるようラッピングシートで覆うようになっている。
- トレッカー(徒歩)
- 重量約20キログラムの背負子式の撮影機材を人が背負って登山道などを歩いて撮影を行う。主な撮影者はボランティアで、Googleが希望者への貸出を行っている[12]。
- トロリー(手押し車)
- 美術館や店舗などの屋内の撮影に使われている[11]。
- 利用者自身による撮影
- Googleストリートビューのような360度パノラマ画像を利用者自身が撮影してGoogle マップで公開できるよう、スマートフォンアプリPhoto Sphere(フォトスフィア)という機能も提供されている。これによって店舗や観光地などで、利用者独自のストリートビューを公開することができる。この機能を利用するには、Photo Sphereに対応したカメラアプリ、基準を満たすメタデータが埋め込まれたパノラマ画像、またはRICOH THETAなどの対応したカメラ機器のいずれかが必要となる。
サービスの拡大の経緯[編集]
太字は高画質で閲覧可能であることを表す。斜体の太字は一部高画質で閲覧可能であることを表す。