M48 (天体)

M48
Messier 48[1]
散開星団 M48
散開星団 M48
仮符号・別名 NGC 2548[1], Mel 85[1]
星座 うみへび座
見かけの等級 (mv) 5.8[1]
視直径 54.0' [2]
分類 散開星団[1]
発見
発見日 1771年2月19日[3]
発見者 シャルル・メシエ[3]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  08h 13m 43.0s[1]
赤緯 (Dec, δ) −05° 45′ 00″[1]
赤方偏移 0.000026[1]
視線速度 (Rv) 7.7 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -1.14 ミリ秒/年[1]
赤緯: 2.48 ミリ秒/年[1]
距離 1,500光年[2](約0.46kpc)
M48の位置
M48の位置
物理的性質
直径 23光年[2]
年齢 300×106[2]
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座標: 星図 08h 13m 43.0s, −05° 45′ 00″ M48(NGC 2548)は、うみへび座にある散開星団である。

概要[編集]

月のない暗い夜空であれば肉眼でもぼんやりと見えるが、双眼鏡で一部の星が見え、小口径で中心の明るい星とそれに伴う星粒が見えてくる。口径8cmの望遠鏡で星がはっきり見えてくる。明るい星が中心部に集まり、そこから曲がって流れ出しているようにも見える。20cmで60個程度の星が見える。特に中央で明るい星が三角形を作るのが目立つ。口径32cmでは500個程度の星が見えてくる。S字型の星のつらなりがいくつも見えると表現する人もいる。中央の重星から星のつらなりが見える。

観測史[編集]

1771年2月19日にフランス天文学者シャルル・メシエが発見し記録したが、その位置には星団がなく行方不明の天体とされていた[2][4]。メシエの「星雲状物質のないたいへん小さな星からなる星団で、一角獣の尾のねもとを作る三個の星に近い」という記述から、1934年にルーマニア出身の天文家オズワルド・トーマスが、また1959年には独立してカナダのT.F.モリスが、実際の位置より南に3.5度ずれた位置に記載されていた星団を見つけ、M48がNGC 2548であることを確認した[2][4]。昔のノルトン星図にはメシエが記録した間違った位置に「48M」と記載されており、NGC 2548には226というハーシェル番号がふってあった。ベクバル星図では「2548M48?」と記載されている[5]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M48. 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2009年3月11日). “Messier Object 48”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ a b Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2008年3月27日). “Messier 48 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  4. ^ a b Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2013年4月26日). “The Missing Messier Objects”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  5. ^ 藤井旭『全天星雲星団ガイドブック - 小型カメラと小望遠鏡による星雲星団の観測』誠文堂新光社、1978年10月、300頁。ISBN 978-4416278000 

関連項目[編集]