M72 (天体)

M72
Messier 72
球状星団 M72
球状星団 M72
仮符号・別名 NGC 6981
星座 みずがめ座
見かけの等級 (mv) 8.96[1]
視直径 6.6'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1780年8月29-30日[2]
発見者 ピエール・メシャン[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  20h 06m 04.841s[1]
赤緯 (Dec, δ) −21° 55′ 20.14″[1]
赤方偏移 -0.000963[1]
視線速度 (Rv) -288.8 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 2.25 ミリ秒/年[1]
赤緯: -5.69 ミリ秒/年[1]
距離 55,400 光年[2](約17.0kpc)
M72の位置
M72の位置
物理的性質
直径 約106 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 233
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座標: 星図 20h 53m 27.70s, −12° 32′ 14.3″ M72(NGC 6981)はみずがめ座にある球状星団である。

概要[編集]

集中度の低い球状星団である。2013年に49個の変光星が確認されている[2]

口径5cmの望遠鏡では小さくまるい。10cmでは円形の星雲状に見え、無構造で濃淡も見えない。マラスは口径10cmの望遠鏡でざらざらになっているようすを観察している。口径20cmでようやくぶつぶつがわずかに星に見えてくる。条件が良いとき口径30cmの望遠鏡と高倍率で星が分離できるようになってくる。

観測史[編集]

1780年8月29日から30日にかけてピエール・メシャンによって発見され[2]、同年10月にシャルル・メシエが確認の上、カタログに記載した[2]。メシエは、「メシャンがやぎ座の首の上に発見した。先立つM71と同じくらいかすかに見える。」とした[3]。1810年にウィリアム・ハーシェルは40フィートの望遠鏡で「非常に明るい、外形のまるい星団だ。中心から離れて微星がまかれている。中心部はひどく密集しているが、よく注意すれば星が見えてくる。視野内の星の光度は多様で、ふつう星団を形成する淡い星とは異なっているが、こういった星団にこのような星があるかもしれないと考えられないわけでもない」とした[3]。スミスは「微星が集まる球状星団。視野に多くの星が見られ、星団に接して一対の重星が続く。南7'にM73がある」とした[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M72. 2016年3月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2014年4月9日). “Messier Object 72”. SEDS. 2016年3月12日閲覧。
  3. ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月30日). “Messier 72 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月12日閲覧。