イーエスピー

株式会社イーエスピー
ESP Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0054
東京都千代田区神田錦町1-14-2
設立 1975年2月
業種 その他製品
法人番号 8010001010873 ウィキデータを編集
事業内容 楽器製造・卸・小売・貿易
音楽・映像関連教育事業
出版、音楽ソフト制作・販売
代表者 代表取締役 渋谷尚武
資本金 7,500万円
売上高 58億円(ESPグループ18社、総計130億円)
従業員数 400人(ESPグループ総社員数1,300人)
主要株主 渋谷尚武
主要子会社 学校法人イーエスピー学園
関係する人物 椎野秀聰(創業者)
Moony K Omote(創業者)
外部リンク https://espguitars.co.jp/
特記事項:2007年4月現在の公開情報
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株式会社イーエスピー: ESP Co.,Ltd.)は、ギターを中心とする楽器製造および音楽関連事業、音楽教育事業などを展開する日本の企業である。

概歴[編集]

日本楽器製造を経てフジゲングレコの設計を担当する椎野秀聰が、渋谷尚武[1]moon創業者のMoony K Omoteらと共にギターメーカーとして1975年に創業した[2][要ページ番号]

医院を改装した渋谷のショップに森園勝敏石間秀機高中正義大村憲司徳武弘文土屋昌巳らが訪れるなど経営は順調で、1977年に椎野とMoonyが退職して渋谷が代表を継いだ。1981年アメリカへ進出し[3]、ギターメーカーのKramerなどにボディやネックをOEMで供給した。1980年代のジャパニーズヘヴィメタルブームで業績が躍進し、Charシグネチャーモデルを認め、ラウドネスアクションなど多数のグループがギターを愛用する。

ジャーニーニール・ショーンのダブル・ネックギターを製作して注目され、ドッケンジョージ・リンチキッスに在籍していたブルース・キューリックメタリカジェイムズ・ヘットフィールドカーク・ハメットらが使用して知名度が向上した。

アパレルブランドのPEACE MAKERとデザインをコラボレーションした楽器、『ドラえもん』のイラストが施されたギター、『機動戦士ガンダム』のビームライフル形状のギターなど、旧来の楽器のイメージにとらわれない異種メディアともコラボレーションしている。

THE ALFEE高見沢俊彦が変形ギターを発注するメーカーとしても広く知られている。

主な製品[編集]

オリジナル・モデル[編集]

英語版 List of guitars manufactured by ESP, Category:ESP electric guitarsも参照

HORIZON
ESPの代表的なモデルのひとつであるディンキー系ボディのエレキギター。過去に様々なタイプのモデルが数多く存在していたが、現在のラインナップは、最高位にあたるHORIZON-CTM(カスタム)とアルダーボディーのスルーネック構造でフロイド・ローズ搭載のHORIZON-I、マホガニーボディーでノントレモロブリッジのHORIZON-II、HORIZON-Iの発展系で、これまでのHORIZONとはボディ形状の違うHORIZON-IIIの4つである。発音的には"ホライズン"または"ホライゾン"の呼び方がある。主に使用しているミュージシャンは、SUGIZOLUNA SEAX JAPAN)、DIR EN GREY)、the GazettE)など。
FOREST
ESPのエレクトリックベースとして有名なモデル。初期のtetsuyaL'Arc〜en〜Ciel)が使っていたことでよく知られている。4弦モデルに始まり、現在は5弦モデルも発表しているが、かつては6弦仕様のモデルも存在していた。また、このFORESTのギター・バージョンとして、当時はオーダーメイドギターとしてアイジ (PIERROT) がメディアで使用して人気が出たことによる製品化の要望が多数寄せられ、その需要を受けて「FOREST-G」が発売されるもアイジモデルの市販化の伴う事情により、短期間で製造中止となった。しかし、その後ユーザーからの反響に答え、ボディーシェイプをアレンジしてフロイド・ローズを搭載したFOREST-GTや、前作同様のフォルムでノントレモロ仕様のFOREST-Gが発売された。

取扱いブランド構成[編集]

国外市場では以下のうち、ESP OriginalとLTD, E-IIのみの展開。

ESP
Navigator (ナビゲーター)
フェンダーギブソンのトラディショナルモデルのコピーモデル中心のブランド
LTD
国外アーティスト・ヘヴィメタル系のシグネチャーモデルの普及品を中心にした、攻撃的なボディ形状のラインナップのブランド。国外市場でも展開。
E-II
LTDと同様に国外でも展開。LTDとESPの中間ランクという位置付け。
EDWARDS (エドワーズ)
国内アーティストのシグネチャーモデルをはじめ、幅広いラインナップを擁するESPの普及帯のブランド
GrassRoots グラスルーツ
同社の中でも価格帯として最もローレンジに位置するブランド
Killer Guitars (キラーギターズ)
ラウドネスの高崎晃やヴィジュアル系のシグネチャーモデルを中心にした別ブランド。別個の法人格。
セイモア・ダンカン
ピックアップメーカーとして知られるセイモア・ダンカンの名を冠した“セイモア・ダンカン”ブランドのギター。かつて日本市場向けのみ生産された。現在は、市場展開していない。
ZEP-II (ゼップ・ツー)
1980年代 - 1990年代初頭にESP /Navigatorの下に展開していたブランド。後にEDWARDSにブランド名を変更し、消滅した。
O.Z.Y
THE ALFEE高見沢俊彦のプライベートブランド。高ランクのモデルから、コストパフォーマンスモデルまで、幅広く高見沢モデルのギターを取り扱っている。名称は、高見沢の愛称の「王子」から来ている。

カスタム・オーダーショップ[編集]

東京の御茶ノ水(2店舗)と渋谷、大阪の梅田にはESPのカスタムショップが存在し、オーダーができる。会員であればネックやフレットなどのチェックも無料で行うことができるなど、アフターサービスを行っている。

Sunset Custom Guitars[編集]

1980年代にESPの代表である渋谷尚武がロサンゼルスのハリウッドに創業したショップ向けモデル。22フレットストラトキャスターモデルやJBタイプのベース、Horizon Typeのギターが少数ながら現存している。

主なプレーヤー[編集]

アメリカ合衆国[編集]

ヨーロッパ[編集]

南米[編集]

日本[編集]

アジア[編集]

子会社・関連団体[編集]

日本[編集]

アメリカ合衆国[編集]

出典[編集]

  1. ^ 河合楽器製作所日本楽器製造、元フェルナンデス常務取締役
  2. ^ 椎野秀聰『僕らが作ったギターの名器』文春新書〈角川文庫〉、2010年。ISBN 9784166607709 
  3. ^ 夢は叶えるもの。私たちESPグループはそう考えます。” (pdf). ESP. 2020年11月2日閲覧。
  4. ^ (英語)Win an ESP bass guitar signed by Chthonic’s Doris Yeh!”. テロライザー・マガジン (2013年7月9日). 2019年11月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]