オーウェン・デビッドソン

オーウェン・デビッドソン
Owen Davidson
オーウェン・デビッドソン
基本情報
フルネーム Owen Keir Davidson
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・メルボルン
生年月日 (1943-10-04) 1943年10月4日
没年月日 (2023-05-12) 2023年5月12日(79歳没)
身長 185cm
体重 82kg
利き手
バックハンド 片手打ち
殿堂入り 2010年
生涯獲得賞金 513 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(1962-65・67)
全仏 ベスト8(1967)
全英 ベスト4(1966)
全米 ベスト8(1966・67)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(1972)
全仏 準優勝(1967)
全英 準優勝(1966)
全米 優勝(1973)
優勝回数 2(豪1・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 優勝(1965・67)
全仏 優勝(1967)
全英 優勝(1967・71・73・74)
全米 優勝(1966・67・71・73)
優勝回数 11(豪2・仏1・英4・米4)

オーウェン・デビッドソン(Owen Davidson、1943年10月4日 - 2023年5月12日[1])は、1960年代から1970年代にかけて活躍したオーストラリアの男子プロ・テニス選手。メルボルン生まれ。

デビッドソンは、ビリー・ジーン・キングとペアを組み、4大国際大会(グランドスラム)の混合ダブルスで8回の優勝を果たした。1967年には、混合ダブルスで全豪オープン全仏オープンウィンブルドン選手権全米オープンをすべて制し、数少ない年間グランドスラム達成者のひとりとなった。この年の全豪オープンではレスリー・ターナー(後のレスリー・ターナー・ボウリー)とペアを組み、残りの3大会ではキングとペアを組んでの達成であった。4大国際大会のシングルスでは、1966年のウィンブルドン選手権における準決勝進出が最高の成績であった。1972年の全豪オープンと1973年の全米オープンでは、それぞれケン・ローズウォールジョン・ニューカムとのペアで、男子ダブルスを制した。

2010年には、アメリカ合衆国ロードアイランド州ニューポートにある国際テニス殿堂の殿堂入りを果たした。2011年1月26日オーストラリアの日には、メルボルンロッド・レーバー・アリーナにあるオーストラリア・テニス殿堂の殿堂入りも果たした。

4大国際大会(グランドスラム)男子ダブルス決勝進出(6回)[編集]

優勝(2回)[編集]

大会 パートナー 対戦相手 試合結果
1972 全豪オープン オーストラリアの旗 ケン・ローズウォール オーストラリアの旗 Ross Case
オーストラリアの旗 Geoff Masters
3–6, 7–6, 6–2
1973 全米オープン オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム オーストラリアの旗 ロッド・レーバー
オーストラリアの旗 ケン・ローズウォール
7–5, 2–6, 7–5, 7–5

準優勝(4回)[編集]

大会 パートナー 対戦相手 試合結果
1966 ウィンブルドン選手権 オーストラリアの旗 ビル・ボウリー オーストラリアの旗 ケン・フレッチャー
オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム
6–3, 6–4, 3–6, 6–3
1967 全豪オープン オーストラリアの旗 ビル・ボウリー オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム
オーストラリアの旗 トニー・ローチ
3–6, 6–3, 7–5, 6–8, 8–6
1967 全米オープン オーストラリアの旗 ビル・ボウリー オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム
オーストラリアの旗 トニー・ローチ
6–8, 9–7, 6–3, 6–3
1972 全米オープン (2) オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム 南アフリカの旗 Cliff Drysdale
イギリスの旗 Roger Taylor
6–4, 7–6, 6–3

4大国際大会(グランドスラム)混合ダブルス決勝進出(12回)[編集]

優勝(11回)[編集]

大会 パートナー 対戦相手 試合結果
1965 全豪オープン オーストラリアの旗 Robyn Ebbern オーストラリアの旗 マーガレット・スミス
オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム
両者優勝/決勝戦なし
1966 全米オープン アメリカ合衆国の旗 Donna Floyd Fales アメリカ合衆国の旗 Carol Hanks Aucamp
アメリカ合衆国の旗 Ed Rubinoff
6–1, 6–3
1967 全豪オープン (2) オーストラリアの旗 レスリー・ターナー オーストラリアの旗 ジュディ・テガート
オーストラリアの旗 トニー・ローチ
9–7, 6–4
1967 全仏オープン アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング イギリスの旗 アン・ヘイドン=ジョーンズ
ルーマニアの旗 Ion Ţiriac
6–3, 6–1
1967 ウィンブルドン選手権 [2] アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング ブラジルの旗 マリア・ブエノ
オーストラリアの旗 ケン・フレッチャー
7–5, 6–2
1967 全米オープン(2) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング アメリカ合衆国の旗 ロージー・カザルス
アメリカ合衆国の旗 スタン・スミス
6–3, 6–2
1971 ウィンブルドン選手権 (2) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング オーストラリアの旗 マーガレット・スミス・コート
アメリカ合衆国の旗 Marty Riessen
3–6, 6–2, 15–13
1971 全米オープン(3) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング 南アフリカの旗 Bob Maud
オランダの旗 ベティ・ストーブ
6–3, 7–5
1973 ウィンブルドン選手権 (3) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング アメリカ合衆国の旗 Janet Newberry
メキシコの旗 ラウル・ラミレス
6–3, 6–2
1973 全米オープン(4) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング オーストラリアの旗 マーガレット・スミス・コート
アメリカ合衆国の旗 Marty Riessen
6–3, 3–6, 7–6
1974 ウィンブルドン選手権(4) アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング イギリスの旗 Lesley Charles
イギリスの旗 Mark Farrell
6–3, 9–7

準優勝(1回)[編集]

大会 パートナー 対戦相手 試合結果
1968 全仏オープン アメリカ合衆国の旗 ビリー・ジーン・キング フランスの旗 フランソワーズ・デュール
フランスの旗 Jean-Claude Barclay
6–1, 6–4

オープン化以降の主要大会におけるダブルス決勝進出(20回)[編集]

優勝(10回)[編集]

No. 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 試合結果
1. 1969 モンテカルロ・マスターズ - モナコ クレイ オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 パンチョ・ゴンザレス
アメリカ合衆国の旗 デニス・ラルストン
7–5, 11–13, 6–2, 6–1
2. 1969 エイゴン国際 - イングランド ロンドン グラス アメリカ合衆国の旗 デニス・ラルストン ブラジルの旗 Thomaz Koch
スウェーデンの旗 Ove Nils Bengtson
8–6, 6–3
3. 1970 オランダ・オープン - オランダ ハード オーストラリアの旗 ビル・ボウリー オーストラリアの旗 ジョン・アレクサンダー
オーストラリアの旗 フィル・デント
6–3, 6–4, 6–2
4. 1971 イングランド ボーンマス クレイ オーストラリアの旗 ビル・ボウリー チリの旗 Patricio Cornejo
チリの旗 Jaime Fillol
8–6, 6–2, 3–6, 4–6, 6–3
5. 1972 全豪オープン - メルボルン グラス オーストラリアの旗 ケン・ローズウォール オーストラリアの旗 Ross Case
オーストラリアの旗 Geoff Masters
3–6, 7–6, 6–3
6. 1973 全米オープン - ニューヨーク グラス オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム オーストラリアの旗 ロイ・エマーソン
オーストラリアの旗 ロッド・レーバー
7–5, 2–6, 7–5, 7–5
7. 1973 アメリカ合衆国 シカゴ カーペット オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム イギリスの旗 Gerald Battrick
イギリスの旗 Graham Stilwell
6–7, 7–6, 7–6
8. 1973 イングランド ロンドン カーペット イギリスの旗 Mark Cox イギリスの旗 Gerald Battrick
イギリスの旗 Graham Stilwell
6–4, 8–6
9. 1974 世界テニス選手権(WTC)セントピーターズバーグ大会 - アメリカ合衆国 ハード オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 Clark Graebner
アメリカ合衆国の旗 Charlie Pasarell
4–6, 6–3, 6–4
10. 1974 世界テニス選手権(WTC)オーランド大会 - アメリカ合衆国 ハード オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 ブライアン・ゴットフリート
アメリカ合衆国の旗 Dick Stockton
7–6, 6–3

準優勝(10回)[編集]

No. 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 試合結果
1. 1970 ローマ・マスターズ - イタリア クレイ オーストラリアの旗 ビル・ボウリー ルーマニアの旗 イリ・ナスターゼ
ルーマニアの旗 Ion Ţiriac
6–0, 8–10, 3–6, 8–6, 1–6
2. 1970 ストックホルム・オープン - スウェーデン ハード オーストラリアの旗 Bob Carmichael アメリカ合衆国の旗 アーサー・アッシュ
アメリカ合衆国の旗 スタン・スミス
0–6, 7–5, 5–7
3. 1972 全米オープン - ニューヨーク グラス オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム 南アフリカの旗 Cliff Drysdale
イギリスの旗 Roger Taylor
4–6, 6–7, 4–6
4. 1973 ロジャーズ・カップ/カナダ・マスターズ - カナダ モントリオール ハード オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム オーストラリアの旗 ロッド・レーバー
オーストラリアの旗 ケン・ローズウォール
5–7, 6–7
5. 1973 Colonial National Invitational - アメリカ合衆国フォートワース ハード オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 ブライアン・ゴットフリート
アメリカ合衆国の旗 Dick Stockton
6–7, 4–6
6. 1974 世界テニス選手権(WTC)ボルチモア大会(Baltimore WCT) - アメリカ合衆国 カーペット アメリカ合衆国の旗 Clark Graebner ドイツの旗 Jürgen Faßbender
ドイツの旗 Karl Meiler
6–7, 5–7
7. 1974 世界テニス選手権(WTC)ニューオリンズ大会 - アメリカ合衆国 オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 Robert Lutz
アメリカ合衆国の旗 スタン・スミス
6–4, 4–6, 6–7
8. 1974 Carolinas International Tennis Tournament - アメリカ合衆国 シャーロット クレイ オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム イギリスの旗 Buster Mottram
メキシコの旗 ラウル・ラミレス
3–6, 6–1, 3–6
9. 1974 World Doubles WCT - カナダ モントリオール カーペット オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム 南アフリカの旗 ボブ・ヒューイット
南アフリカの旗 フルー・マクミラン
2–6, 7–6, 1–6, 2–6
10. 1974 ATP Maui - アメリカ合衆国 マウイ島 ハード オーストラリアの旗 ジョン・ニューカム アメリカ合衆国の旗 Dick Stockton
アメリカ合衆国の旗 ロスコー・タナー
3–6, 6–7

出典・脚注[編集]

  1. ^ “Australian tennis player Owen Davidson, winner of 13 Grand Slam doubles titles, dies at 79”. CBC. (2023年5月14日). https://www.cbc.ca/sports/tennis/australian-tennis-player-owen-davidson-obituary-1.6842926 2023年5月14日閲覧。 
  2. ^ The Championships, Wimbledon 2007 - Grand Slam Tennis - Official Site by IBM

外部リンク[編集]