スティーブ・サックス

スティーブ・サックス
Steve Sax
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ウェストサクラメント
生年月日 (1960-01-29) 1960年1月29日(64歳)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手
プロ入り 1978年 ドラフト9巡目
初出場 1981年8月18日
最終出場 1994年5月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

スティーブ・サックスStephen Louis "Nut" Sax , 1960年1月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェストサクラメント出身のプロ野球選手二塁手)。右投右打。

実兄デーブ・サックスもドジャースとボストン・レッドソックスで捕手として5シーズンプレイした。

経歴[編集]

ジェームス・マーシャル高を卒業し、1978年ドラフト会議ロサンゼルス・ドジャースに指名され、入団。 1981年8月18日にメジャーデビューを果たし、そのシーズンは31試合に出場。 新人王資格を残し、翌1982年に150試合に出場し、打率.282、本塁打4、打点47、盗塁49の活躍でMLBオールスターゲームにも出場。 ピッツバーグ・パイレーツジョニー・レイ(のちヤクルト)、セントルイス・カージナルスウィリー・マギーとの争いに勝ち、ナ・リーグ新人王に輝いた。

その後も俊足、好打の「一番・二塁手」として活躍し、打率.300以上を3回、40盗塁以上を6回記録。 オールスターにも通算5回出場。 1986年は打率.332(リーグ2位)、本塁打6、56打点、40盗塁でシルバースラッガー賞を受賞。 1988年にはチームのワールドシリーズ制覇に貢献したが、この年オフにフリーエージェント(FA)権を行使してニューヨーク・ヤンキースに移籍。1989年にはア・リーグ1位の併殺、守備率を記録[1]。 ヤンキースでも変わらぬ活躍を見せたが、1992年シカゴ・ホワイトソックスに移籍。 この年は.236の低打率に終わり、翌1993年は57試合の出場に終わって1994年オークランド・アスレチックスに移籍。 7試合に出場して5月には解雇となり、そのまま現役引退した。

選手会では選手代表の中心的役割を果たし、ベニー・アグバヤニ千葉ロッテマリーンズ)らのいわゆる「スト破り」の選手への年金非交付を提案した。

現役引退後は様々なベンチャービジネスを繰り広げる傍ら野球解説者としても活躍の後、2013年アリゾナ・ダイヤモンドバックスで一塁コーチを務めた。

エピソード [編集]

  • ヤンキー・スタジアムで半世紀に亘って場内アナウンスを担当したボブ・シェパードに「(コールする上で)面白くない名前」の代表に挙げられたことがある。
    これはシェパードへのインタビューで「コールした中でお気に入りの名前は何か」という質問に対してランキング形式で幾つか答えた。1位のミッキー・マントル(自身がアナウンサーデビューした試合でMLBデビューしている)以外は全て非アングロサクソンの選手だった。これについてインタビュアーが理由を問うとシェパードは「アングロサクソン系の名前に面白味はない。スティーブ・サックスなんて何が面白い?」と答えている。
    因みに、2位は長谷川滋利だった。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1981 LAD 31 127 119 15 33 2 0 2 41 9 5 7 1 0 7 1 0 14 0 .277 .317 .345 .662
1982 150 699 638 88 180 23 7 4 229 47 49 19 10 0 49 1 2 53 10 .282 .335 .359 .694
1983 155 692 623 94 175 18 5 5 218 41 56 30 8 2 58 3 1 73 8 .281 .342 .350 .692
1984 145 622 569 70 138 24 4 1 173 35 34 19 2 3 47 3 1 53 12 .243 .300 .304 .604
1985 136 551 488 62 136 8 4 1 155 42 27 11 3 3 54 12 3 43 15 .279 .352 .318 .670
1986 157 704 633 91 210 43 4 6 279 56 40 17 6 3 59 5 3 58 12 .332 .390 .441 .831
1987 157 663 610 84 171 22 7 6 225 46 37 11 5 1 44 5 3 61 13 .280 .331 .369 .700
1988 160 687 632 70 175 19 4 5 217 57 42 12 7 2 45 6 1 51 11 .277 .325 .343 .668
1989 NYY 158 717 651 88 205 26 3 5 252 63 43 17 8 5 52 2 1 44 19 .315 .364 .387 .751
1990 155 680 615 70 160 24 2 4 200 42 43 9 6 6 49 3 4 46 13 .260 .316 .325 .641
1991 158 707 652 85 198 38 2 10 270 56 31 11 5 6 41 2 3 38 15 .304 .345 .414 .759
1992 CWS 143 630 567 74 134 26 4 4 180 47 30 12 12 6 43 4 2 42 17 .236 .290 .317 .607
1993 57 129 119 20 28 5 0 1 36 8 7 3 2 0 8 0 0 6 1 .235 .283 .303 .586
1994 OAK 7 24 24 2 6 0 1 0 8 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .250 .250 .333 .583
通算:14年 1769 7632 6940 913 1949 278 47 54 2483 550 444 178 75 37 556 47 24 584 146 .281 .335 .358 .693
  • 各年度の太字はリーグ最高

受賞歴・記録[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1983年イップスと思える悪送球病にかかり、年間30失策(ほとんど悪送球)を記録。「スティーブ・サックス病」と名付けられ、一時は三塁へのコンバートも検討されたが、克服した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]