ポッポ (飲食店)

店舗の一例

ポッポ (POPPO) は、セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂が運営するファーストフードチェーン。店名はイトーヨーカ堂シンボルマークであるハトに由来する。

1975年イトーヨーカ堂ソントン食品工業業務提携によりヨーク物産株式会社を設立[1][2]、翌1976年に「ポッポ」1号店をイトーヨーカドーせんげん台店(埼玉県越谷市)に開店した[1][2]。ヨーク物産株式会社はその後、1988年にイトーヨーカ堂の100%子会社となった[1]

2005年にはセブン&アイ・ホールディングスが設立され、持株会社制に移行[1][2]。2年後の2007年1月10日にはセブン&アイ・ホールディングスの外食部門を担う企業として株式会社セブン&アイ・フードシステムズを設立[1][2]。同社は、同年3月にヨーク物産株式会社、株式会社デニーズジャパン株式会社ファミールの3社を完全子会社[1]。同年9月1日には上記3社を吸収合併[1]、「ポッポ」はセブン&アイ・フードシステムズが運営する店舗となった[1]

2022年9月1日にはイトーヨーカ堂へ経営移管された。

概要[編集]

イトーヨーカドーアリオヨークマートなどのセブン&アイ系列店内に出店する。

メニューは、ラーメンソフトクリーム今川焼き焼きそばお好み焼きたこ焼きフライドポテトなどが主力商品である。季節や店舗によってはかき氷うどんも販売している。クレープなど一部店舗のみ取り扱いのメニューもある。焼きそばやお好み焼き、たこ焼き、薄皮黄金焼の調理は、鉄板で焼く光景をガラス越しに見ることもできる。

2014年、それまで「今川焼き」の商品名で販売していた商品を「薄皮黄金焼(うすかわこがねやき)」に改名。しかし、2021年3月21日からは再び「今川焼き」の名称に戻った。今川焼きのメインメニューは「薄皮黄金焼」時代から「あずき」(つぶあん)と「カスタード」であり、それに季節のメニューが加わる。

長らくメールマガジン会員登録による割引クーポン配布サービスを行ってきたが、メールマガジン廃止後は割引クーポンはデニーズ公式アプリへ統合された。さらに2022年9月1日をもってデニーズアプリは「ポッポ」では利用できなくなり、デニーズアプリ内での「ポッポ」の割引クーポンは廃止された。

店舗[編集]

イトーヨーカドーの店舗以外では、エスパの屋号を使用していた時期にも出店していた。ザ・プライスでは五香店(千葉県松戸市)のみで、旧イトーヨーカドー五香店時代より出店していた。

セブン&アイ・フードシステムズへの会社統合後は、同時に統合されたファミリーレストランファミール」(2019年内に全店閉店)と同様に、2010年代後半から大量閉店が続いている[3]。その一方で、新規出店の動きも見られる[4]

ポッポサーカス[編集]

2019年10月17日、イトーヨーカドー幕張店内に開店した「ポッポ幕張店」のサブ名称。調理ロボットを導入して省力化を図るとともに、サーカス団に扮したロボットによる調理を見て楽しめる店舗となっている[5]

ポッポ以外の店舗[編集]

かつて存在したポッポの店舗[編集]

他社の類似業態[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 沿革|会社情報 セブン&アイ・フードシステムズ、2023年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d イトーヨーカ堂社史『変化対応―あくなき創造への挑戦 1920-2006』株式会社イトーヨーカ堂 編・発行、2007年2月28日。
  3. ^ ポッポ、2018年2月末までに大量閉店-ヨーカドーでお馴染みのファストフード店、10年間で半分以下に 都市商業研究所、2018年2月26日、2023年3月11日閲覧。
  4. ^ 地味にすごい経営術・イトーヨーカドーのフードコート「ポッポ」”. ホットペッパー. 2022年5月5日閲覧。
  5. ^ ポッポ幕張店/たこ焼き、ソフトクリームに「調理ロボット」導入 流通ニュース、2019年10月16日、2023年3月11日閲覧。

参考文献[編集]

  • イトーヨーカ堂社史『変化対応―あくなき創造への挑戦 1920-2006』イトーヨーカ堂編・発行、2007年2月28日。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]