放浪記
『放浪記』(ほうろうき)は、作家の林芙美子が自らの日記をもとに放浪生活の体験を書き綴った自伝的小説である。舞台化、映画化、テレビドラマ化された。
「私は宿命的な放浪者である。私は古里を持たない…したがって旅が古里であった」との出だしで始まる本作は、第一次世界大戦後の暗い東京で、飢えと絶望に苦しみながらもしたたかに生き抜く「私」が主人公である。尽くした「島の男」との初恋に破れ、夜店商人、セルロイド女工、カフエの女給などの職を転々とする。ひどい貧乏にもめげず、あっけらかんとした姿が多くの読者をひきつけ、ベストセラーとなった。
菊田一夫脚本・森光子主演で舞台化され、1961年に東京の芸術座で初演されて以後同劇場で公演を続け、公演回数は2009年5月29日まで通算2017回を数えた。2005年の公演を最後に同劇場が閉鎖されたため、2006年・2009年は帝国劇場、2008年はシアタークリエにて上演された。
あらすじ[編集]
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映画[編集]
1935年版[編集]
P.C.L.映画製作所が製作し、1935年6月1日に公開された。
- キャスト
- スタッフ
1954年版[編集]
- キャスト
- スタッフ
1962年版[編集]
宝塚映画(現・宝塚映像)製作・東宝配給により、1962年9月29日に公開された。東宝創立30周年記念映画として公開された。小説と菊田一夫の戯曲『放浪記』を原作とする。
- キャスト
- 林ふみ子:高峰秀子
- きし(ふみ子の母):田中絹代
- 安岡信雄:加東大介
- 伊達春彦:仲谷昇
- 福池貢:宝田明
- 白坂五郎:伊藤雄之助
- 上野山:加藤武
- 日夏京子:草笛光子
- 村野やす子:文野朋子
- 藤山武士:小林桂樹
- 田村(土建屋):多々良純
- 玩具工場の女主任:菅井きん
- 特高刑事:名古屋章
- 林家の家政婦:中北千枝子
- 学生(料理屋の客):岸田森
- 学生(料理屋の客):草野大悟
- 学生(料理屋の客):橋爪功
- 謙作(ふみ子の父):織田政雄
- 君子(女給):北川町子
- 時子(女給):紅園ゆりか
- 初子(女給) :矢吹寿子
- 眼鏡の男(劇団支配人風の男) :伊藤久哉
- おかみ:万代峯子
- 商人:石田茂樹
- 西原(田村の部下):中山豊
- のぶ:小西ルミ
- お千代:河美智子
- まさ枝(下宿の女将):吉川雅恵
- 編集長(出版社):遠藤辰雄
- 編集長(出版社):西沢利明
- お秋(女給):青木千里
- みどり(女給):稲野和子
- 八重子(女給):八木昌子
- 女給 :林美智子
- 女給:霧島八千代
- 時子の母親:梅香ふみ子
- 木賃宿の主人:内田朝雄
- 出版記念会招待客:福山博寿
- スタッフ
舞台劇[編集]
「放浪記 (戯曲)」を参照
テレビドラマ[編集]
1961年版[編集]
- キャスト
- スタッフ
1974年版[編集]
1974年1月7日 - 3月1日にTBS「花王 愛の劇場」枠にて放送された。全40話。
- キャスト
- スタッフ
TBS 花王 愛の劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
花のいのち (1973.10.29 - 1973.12.28) | 放浪記 (1974.1.7 - 1974.3.1) | 五番町夕霧楼 (1974.3.4 - 1974.5.3) |
1997年版[編集]
1997年1月1日にテレビ東京「初春ドラマスペシャル『放浪記』〜男なんて何さ!人生は七転び八起き〜」の題名で放送された。
- キャスト
- スタッフ
脚注[編集]
- ^ 「TV joho」『映画情報』第39巻第2号、国際情報社、1974年2月1日、68頁、NDLJP:10339876/68。