臨時政府

臨時政府(りんじせいふ、: provisional government)とは、戦争革命クーデター等によって既存の政府が廃止された後、正当な政府が発足するまでの間、一時的に設置される政府[1]

仮政府(かりせいふ)、暫定政府(ざんていせいふ、: interim government)、移行政府(いこうせいふ、: transitional government)ともいう。日本語において暫定政権と訳されることもあるが、暫定政府と訳されるCaretaker governmentは、新政権が成立するまでの短期間の政権を指す(暫定政権英語版[2]

概要

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前政府が何らかの理由で崩壊した後、国内勢力が正統な政府組織の手続きを取らないまま組織される政府である。多くの場合選挙によらず、任命によって成立する[3]。多くの場合、その後選挙が開催されるなどして正式な政府に交代することが通常である。また、亡命政府が現行政府の存在を否認し、臨時政府と名乗ることもある。ただし、前政府の廃止が実態を伴わないものであった場合には、支持を得られない状態のまま消滅することもある。

主な臨時政府

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現行の臨時政府

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※の政府は亡命政府

アジア

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南北アメリカ

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アフリカ

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過去の臨時政府

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アジア

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ヨーロッパ

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アフリカ

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アメリカ州

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オセアニア

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脚注

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  1. ^ 臨時政府」『デジタル大辞泉、精選版日本国語大辞典、日本大百科全書(ニッポニカ)』https://kotobank.jp/word/%E8%87%A8%E6%99%82%E6%94%BF%E5%BA%9Cコトバンクより2025年5月19日閲覧 
  2. ^ caretaker government”. ケンブリッジ英英辞典. 2025年5月19日閲覧。
  3. ^ provisional government”. United Nations Economic and Social Commission for Western Asia (2015年10月6日). 2025年5月19日閲覧。
  4. ^ 井上勝生『幕末・維新: シリーズ 日本近現代史 1』岩波書店〈岩波新書 新赤版 1042 シリーズ日本近現代史 1〉、2006年11月21日、154頁。ISBN 978-4004310426 

関連項目

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