村林一輝

村林 一輝
東北楽天ゴールデンイーグルス #66
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府堺市東区
生年月日 (1997-10-06) 1997年10月6日(26歳)
身長
体重
180 cm
73 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2015年 ドラフト7位
初出場 2017年10月10日
年俸 2700万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

村林 一輝(むらばやし いつき、1997年10月6日 - )は、大阪府堺市東区出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校1年から菩提フォルコンズで野球を始め、小学5年から美原ベアーズへ[2]堺市立南八下中学校から大阪府立大塚高等学校へ進学。1年から遊撃手兼投手でレギュラーを掴み、2年の秋には4番でエースとなった。3年の夏の第97回全国高等学校野球選手権大阪大会では初戦の大商大高校戦で中盤足をつりながらも12回3失点と好投したが敗退。

2015年10月22日に行われたプロ野球ドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから野手として7位指名を受け、契約金2000万円、年俸500万円で合意(金額は推定)[2]、入団した。背番号は66。大塚高校出身者としては初のプロ野球選手となった。

楽天時代[編集]

2016年、主に育成試合や二軍で過ごした。ファームでは三塁手として7試合、遊撃手として16試合に出場し、25打席に立ったが無安打に終わった。オフには現状維持となる推定年俸500万円で契約を更改した。

2017年、二軍では遊撃手でレギュラーとなり、リーグトップの119試合に出場、打率.246を記録した[3]。9月28日に初めて一軍に登録され、試合には出場せず9月30日に抹消されたが、最終戦となった10月10日に再び一軍登録され、対千葉ロッテマリーンズ戦(Koboパーク宮城)に「9番・遊撃手」でプロ初のスタメン出場。初打席で成田翔からプロ初安打を放った。オフには100万円増となる推定年俸600万円で契約を更改した。

2018年、28試合に出場し、打率.114・2打点の成績を残し、オフには30万円増の推定年俸630万円で契約を更改した。

2019年、守備固めを中心に49試合に出場。二塁・三塁・遊撃をこなせるユーティリティープレイヤーとして自己最多の出場機会を記録した。しかし打撃面の課題が浮き彫りとなり、シーズンの半分以上を一軍で過ごしながら僅か2安打、四死球による出塁は0回と打者としては苦しんだ。オフには100万円増の推定年俸730万で契約を更改した。

2020年、シーズンでは一軍で僅か3試合の出場で安打は1本も打つことが出来なかった。11月7日に行われたファーム日本選手権では決勝打を含む5打数4安打2打点の活躍でMVPに選出され、球団初のファーム日本一に大きく貢献した[4]。オフには30万円減の推定年俸700万円で契約を更改した。

2021年、5月4日の対福岡ソフトバンクホークス戦(福岡PayPayドーム)で笠谷俊介からプロ初本塁打となる右越2点本塁打を放ち[5]、5月15日の対オリックス・バファローズ戦(ほっともっとフィールド神戸)ではプロ初盗塁を決めた。シーズンを通して一軍に帯同し、守備固めと代走を中心に自己最多の79試合に出場した。オフには250万円増の推定年俸950万円で契約を更改した。

2022年、シーズン開幕から一軍に帯同。主に守備固めや代走として起用。シーズン終盤には 新型コロナウイルスに感染し離脱したが1年間通して存在感を示した。また二塁、三塁、遊撃の他に一塁手としても試合に出場し、内野の全ポジションをこなした。オフには50万円増の推定年俸1000万円で契約を更改した[6]

2023年、7月2日の対ロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で自己最多の1試合4安打5打点を記録した[7]。同月30日の埼玉西武ライオンズ戦では水上由伸からプロ入り初のサヨナラ打を放った[8]。自己最多98試合に出場し、打率.256、2本塁打、32打点を記録。1700万円増の推定年俸2700万円で契約を更改した[9]

選手としての特徴・人物[編集]

高い守備力が持ち味の内野手[10]。球際の強さ、地肩の強さ、内野全ポジションをこなす器用性を兼ね備える[10]。村林自身は遊撃手のポジションでのゴールデングラブ賞獲得を目標とする[11]。初めて得票資格を得た2023年の同賞の記者投票では僅か7票の4位に終わるも[12]フジテレビS-PARK』が毎年実施している選手間の推薦による「プロ野球100人分の1位」の守備部門では3位になっている[13]。一方で打撃を課題としている[10]。高校時代は投手としてMAX143km/hを投げ、野手としては遠投110m、50m走は6秒2を記録している[2]

愛称は「いっくん」、「いっちゃん」、「ムラ[14]

プロ入り後はチーム内やメディアに自身の風貌が歌舞伎役者市川海老蔵似と称されている[15]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2017 楽天 1 3 2 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .500 .667 .500 1.167
2018 28 49 44 3 5 1 0 0 6 2 0 1 2 0 3 0 0 12 2 .114 .170 .136 .307
2019 49 25 24 2 2 1 0 0 3 0 0 1 1 0 0 0 0 5 1 .083 .083 .125 .208
2020 3 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2021 79 47 40 3 6 1 0 1 10 4 4 2 5 0 2 0 0 8 2 .150 .190 .250 .440
2022 47 17 16 9 3 0 0 0 3 0 0 2 0 0 1 0 0 5 0 .188 .235 .188 .423
2023 98 340 301 35 77 14 2 2 101 32 11 5 12 2 21 0 4 55 12 .256 .311 .336 .647
通算:7年 305 482 428 54 94 17 2 3 124 38 15 11 20 2 28 0 4 86 17 .220 .273 .290 .562
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2017 楽天 - - - 1 2 3 0 1 1.000
2018 - 12 9 8 1 1 .944 1 0 0 0 0 ---- 15 23 25 2 4 .960
2019 - 1 0 2 0 0 1.000 11 2 1 0 1 1.000 39 16 22 1 2 .974
2020 - - 1 0 0 0 0 ---- 1 1 0 2 0 .333
2021 - 22 10 24 1 3 .971 27 6 6 1 1 .923 23 10 12 0 1 1.000
2022 7 12 0 0 1 1.000 11 4 11 0 1 1.000 20 3 8 0 0 1.000 8 2 5 0 0 1.000
2023 2 5 0 0 0 1.000 5 0 3 0 1 1.000 26 9 16 1 0 .962 75 112 226 8 48 .977
通算 9 17 0 0 1 1.000 51 23 48 2 6 .973 86 20 31 2 2 .962 162 166 293 13 56 .972
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 66(2016年 - )

登場曲[編集]

  • LOVE PHANTOMB'z(2017年 - 2019年)
  • 「虹」TEE(2020年)
  • 「ピーターパン」優里(2021年 - 2022年)
  • 「手を上げて」Bigfumi(2023年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月25日閲覧
  2. ^ a b c 【楽天】市川海老蔵似のドラ7・村林「日本一のショートに」」『スポーツ報知』2015年11月16日。2016年11月6日閲覧
  3. ^ 2017年度 イースタン・リーグ 個人打撃成績(規定打席以上)」日本野球機構。2024年4月20日閲覧
  4. ^ 楽天2軍村林「何が必要なのか考え直した」MVP打」『日刊スポーツ』2020年11月7日。2023年2月21日閲覧
  5. ^ 高卒6年目楽天村林一輝がプロ初ホームラン「素直にうれしい」逆方向右翼へ」『日刊スポーツ』2021年5月4日。2023年2月21日閲覧
  6. ^ 【楽天】村林一輝が50万円増1000万円更改「1年に1回しかない」約90分じっくり話し合い」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2022年11月11日。2024年4月19日閲覧
  7. ^ 【楽天】村林一輝キャリアハイ1試合4安打5打点 石井監督も評価「こん棒の太さに見える」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年7月2日。2024年4月19日閲覧
  8. ^ 【楽天】村林一輝プロ初サヨナラ打 手荒い祝福受け「抱きついたときにぶつかって鼻血出て痛い」」『日刊スポーツ』2023年7月30日。2023年12月25日閲覧
  9. ^ 【楽天】8年目でブレイクした村林一輝が2700万円で更改 来季活躍で藤田一也が背負った背番号6継承だ」『スポーツ報知』2023年11月25日。2023年12月25日閲覧
  10. ^ a b c 楽天・村林一輝 守備だけで満足はできない/守備職人のプライド | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2021年6月7日。2022年11月26日閲覧
  11. ^ 楽天・村林「プロ野球選手でショートを守っている以上、取りたい気持ちはある」遊撃でのGG賞獲得を目標に掲げる」『デイリースポーツ online』2023年10月20日。2023年11月20日閲覧
  12. ^ 楽天 村林がゴールデングラブ賞獲得に意欲 「野球選手なら取りたい賞」 今季得票は7票で4位」『Sponichi Annex』2023年11月11日。2023年11月20日閲覧
  13. ^ S-PARK 2023/11/19(日)00:40 の放送内容」『TVでた蔵』。2023年11月20日閲覧
  14. ^ 66 村林 一輝 選手名鑑2023」『東北楽天ゴールデンイーグルス』。2023年7月6日閲覧
  15. ^ 楽天の”海老蔵”村林一輝が鋭い眼光を向ける相手 - プロ野球番記者コラム」『日刊スポーツ』2017年10月19日。2022年11月26日閲覧
  16. ^ a b 楽天茂木&村林「2年目コンビ」で追加点挙げる」日刊スポーツ、2017年10月10日。2017年10月10日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]