森屋宏

森屋 宏
もりや ひろし
内閣広報室より公開された肖像(2019年撮影)
生年月日 (1957-07-21) 1957年7月21日(66歳)
出生地 日本の旗 日本 山梨県都留市
出身校 北海道教育大学教育学部卒業
山梨学院大学大学院社会科学研究科修了
前職 幼稚園教員
所属政党 自由民主党岸田派→無派閥)
称号 修士(公共政策)
(山梨学院大学・2014年
公式サイト 森屋ひろし|オフィシャルサイト

日本の旗 内閣官房副長官(政務担当)
内閣 第2次岸田第2次改造内閣
在任期間 2023年9月13日[1] - 現職

選挙区 山梨県選挙区
当選回数 2回
在任期間 2013年 - 現職

山梨県の旗 第118代 山梨県議会議長
在任期間 2008年10月9日 - 2010年3月23日

選挙区 都留市・西桂町選挙区
当選回数 4回
在任期間 1999年 - 2013年5月1日
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森屋 宏(もりや ひろし、1957年(昭和32年)7月21日 - )は、日本政治家自由民主党所属の参議院議員(2期)、内閣官房副長官、自民党山梨県連会長。

学位修士(公共政策)山梨学院大学2014年)。総務大臣政務官第3次安倍第1次改造内閣)、参議院内閣委員長、自民党副幹事長を歴任した。元山梨県議会議員(4期)。

来歴[編集]

山梨県都留市生まれ。山梨県立桂高等学校を経て、1979年(昭和54年)、北海道教育大学教育学部卒業後、山梨県都留市にある「ひまわり幼稚園」に勤務。1998年(平成10年)、園長に就任[2]。実家が幼稚園を経営。大学の卒業論文では幼保一元化についてをまとめ、学生時代から幼児教育に関する考えを持っていた[3]。県内初めての男性保育士として、地元のマスコミでも取り上げられた。

1999年(平成11年)、山梨県議会議員選挙都留市・西桂町選挙区に出馬し、初当選[4]。以後4期連続当選[5][6][7]

2006年(平成18年)、自民党山梨県連青年局長。

2007年(平成19年)、自民党山梨県連政調会長。

2008年(平成20年)10月9日、第118代山梨県議会議長に就任[8][9]

2010年(平成22年)3月23日、議長を退任[10]

2011年(平成23年)、県議在職中に山梨学院大学大学院に入学。 自民党山梨県連総務会長を務める[2]。 在職中3年間、山梨学院大学大学院社会科学研究科公共政策専攻で研究を進め、「二元代表制における機関競争の可能性」について論文をまとめた。この論文で平成25年度同大優秀論文賞を受賞した。

2013年(平成25年)5月1日に県議を辞職、第23回参議院議員通常選挙に自民党公認候補として山梨県選挙区から出馬し、現職の米長晴信、元衆議院議員坂口岳洋らを破り、初当選した[11][12]

2014年(平成26年)、ひまわり幼稚園理事長に就任。山梨学院大学大学院にて公共政策に関する修士課程を修了し、修士(公共政策)学位を取得[13]

2015年10月9日、総務大臣政務官に就任。10月31日、自民党山梨県連会長に就任[14]

2019年(令和元年)、第25回参議院議員通常選挙に自民党公認で山梨県選挙区から出馬し、2期目の当選[15]

2023年9月13日、第2次岸田第2次改造内閣において、内閣官房副長官に就任[16]

政策[編集]

2014年、山梨県看護連盟中央研修会にて

山梨県議会議長時代[編集]

県議会改革[編集]

  • 一般質問に一問一答方式を導入して質問戦の活性化を図るほか、県の政策形成に議会の意見を反映させる「政策提言検討会」を議会内に設置した[17]
  • 県議に交通費目的で支払われる費用弁償について、2009年1月から実費制に移行した[18]

ドクターヘリ[編集]

  • 山梨県全域でのドクターヘリの運航を目指し、医療関係者と共に「山梨ドクターヘリ研究会」を発足[19]。会長を務めた。
  • ドクターヘリ全県運航へ尽力

「ドクターヘリは、患者を医療機関にいち早く運ぶだけでなく、機内で治療が始められるメリットがある」と述べ、救急医療を充実させるために働きかけた[20]

参議院選挙当選後[編集]

リニアモーターカー[編集]

JR中央線の高速化[編集]

  • JR中央線の高速化を実現するため、3都県の党国会議員24人で「自民党中央東線高速化推進議員連盟」を結成した[22][23]

インドネシア人観光客誘致[編集]

  • インドネシア人観光客の誘致に向け、「ビザなし渡航」の実現に力を入れている[24]
  • 県産ワインなどを在外公館で開かれるレセプションで振る舞うことを外務省に要望し、「今後も人間関係を活かし、山梨のために働きたい」と積極的な議員外交を行っている[24][25]

「県議出身の会」結成へ奔走[編集]

  • 森屋氏らの呼びかけにより、2013年7月の参院選で初当選した自民党参院議員14人全員が「県議出身参院議員の会」に参加した[26]

その他[編集]

  • 憲法改正に賛成[27]
  • 「他国から攻撃が予想される場合は先制攻撃をためらうべきではない」という設問に対し、「どちらかと言えば賛成」と回答[27]
  • 選択的夫婦別姓導入に「どちらかと言えば反対」としている[27]
  • 消費税増税に賛成[28]

不祥事[編集]

2013年12月29日、森屋が山梨県議21人に贈答用の牛肉を贈っていたことが判明し、有権者への物品供与を禁じた公職選挙法に抵触する可能性があると指摘された。同日に記者会見した森屋は「妻や秘書が季節のあいさつとして贈った。私は知らなかった」と釈明した[29]2014年12月17日、甲府地検は「事実を裏付ける証拠が十分でない」として不起訴処分を決定した[30]

議員連盟・所属団体[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『官報 令和5年特別号外第62号2頁 人事異動 内閣』(プレスリリース)国立印刷局、2023年9月13日。 
  2. ^ a b プロフィール
  3. ^ a b みわちゃんねる 突撃永田町!!第129回目のゲストは自民党 森屋宏 参議院議員
  4. ^ 山梨県議会議員選挙 - 都留市・西桂町選挙区候補者一覧 - 1999年04月11日投票 | 山梨県”. 選挙ドットコム. 2021年9月4日閲覧。
  5. ^ 山梨県議会議員選挙 - 都留市・西桂町選挙区候補者一覧 - 2003年04月13日投票 | 山梨県”. 選挙ドットコム. 2021年9月4日閲覧。
  6. ^ 山梨県議会議員選挙 - 都留市・西桂町選挙区候補者一覧 - 2007年04月08日投票 | 山梨県”. 選挙ドットコム. 2021年9月4日閲覧。
  7. ^ 山梨県議会議員選挙 - 都留市・西桂町選挙区候補者一覧 - 2011年04月10日投票 | 山梨県”. 選挙ドットコム. 2021年9月4日閲覧。
  8. ^ “県議⻑「森屋氏」選出巡り 自⺠系3会派紛糾 他会派はあきれ顔=山梨”. 読売新聞 (東京): p. 33. (2008年10月10日) 
  9. ^ “(迫る インダヒュー)県議会議⻑・森屋宏さん /山梨県”. 朝日新聞 (甲府): p. 28. (2008年12月4日) 
  10. ^ “県議会議⻑に武川氏 「たらい回し」肯定も 自⺠系3会派推す /山梨県”. 朝日新聞 (甲府): p. 35. (2010年3月25日) 
  11. ^ “森屋県議が辞職 参院選山梨選挙区 /山梨県”. 朝日新聞 (甲府): p. 25. (2013年5月1日) 
  12. ^ 2013年(平成25年)7月23日山梨県選挙管理委員会告示第42号「参議院山梨県選出議員選挙において当選人となった者の住所及び氏名」
  13. ^ 山梨学院大学学位規則第2条。
  14. ^ 自民県連会長に森屋氏 参院選へ「党勢回復させる」 山梨 産経新聞 2015年10月22日
  15. ^ 山梨選挙区 - 第25回参議院議員選挙(参議院議員通常選挙)2019年07月21日投票 | 選挙ドットコム”. 選挙ドットコム. 2021年9月4日閲覧。
  16. ^ 第二次岸田第二次改造内閣 閣僚名簿”. 首相官邸. 2023年9月13日閲覧。
  17. ^ [山梨日日新聞 - 2008年11月17日、12月19日掲載]
  18. ^ 費用弁償実費制 来月移行を確認 県議会改革検討協 47NEWS 2008年12月5日
  19. ^ ドクターヘリ運航 県内全域に拡大を 医療関係者が研究会発足 25日、甲斐で初の講習会 47NEWS 2009年11月23日
  20. ^ [山梨日日新聞 - 2009年11月23日掲載]
  21. ^ [山梨日日新聞 - 2013年11月30日掲載]
  22. ^ [山梨日日新聞 - 2014年4月17日掲載]
  23. ^ 山梨県公式サイト/JR中央線の速達性・利便性の向上
  24. ^ a b [山梨日日新聞 - 2013年12月18日掲載]
  25. ^ 【インドネシア】3県の連合観光団体、観光客取り込みに注力 Yahoo!ニュース 2014年10月24日
  26. ^ [山梨日日新聞 - 2013年10月29日掲載]
  27. ^ a b c 朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
  28. ^ 毎日新聞 2013年参院選アンケート
  29. ^ 時事通信 2013年12月29日
  30. ^ 県議に牛肉贈答の森屋参院議員を不起訴、証拠不十分 甲府地検 産経新聞 2014年12月19日
  31. ^ a b 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
  32. ^ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)

外部リンク[編集]

公職
先代
磯﨑仁彦
日本の旗 内閣官房副長官(政務担当・参議院)
2023年 -
次代
現職
先代
武藤容治
長谷川岳
赤間二郎
日本の旗 総務大臣政務官
輿水恵一
古賀篤と共同

2014年 - 2015年
次代
冨樫博之
金子恵美
島田三郎
議会
先代
水落敏栄
日本の旗 参議院内閣委員長
2020年 - 2021年
次代
徳茂雅之
先代
内田健
山梨県議会議長
第118代:2008年 - 2010年
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武川勉