TOI-2109 b

TOI-2109 b
仮符号・別名 TOI 2109 b
星座 ヘルクレス座[1]
分類 木星型惑星
ホット・ジュピター
超短周期惑星
発見
発見日 2021年11月23日[2]
発見者 TESS[2]
発見方法 トランジット法[2]
位置
赤経 (RA, α)  16h 52m 45s[2]
赤緯 (Dec, δ) +16° 34′ 48″[2]
固有運動 (μ) 赤経: −8.449±0.043 ミリ秒/[2]
赤緯: −9.257±0.051 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 3.788 ± 0.039ミリ秒[2]
(誤差1%)
距離 861 ± 9 光年[注 1]
(264 ± 3 パーセク[注 1]
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.01791±0.00065[2]
公転周期 (P) 0.67247414±0.00000028[2]
軌道傾斜角 (i) 70.74±0.37[2]
通過時刻 2459378.459370±0.000059 BJD[2]
準振幅 (K) 0.86±0.13 km/s[2]
TOI-2109の惑星
物理的性質
半径 1.347±0.047 RJ[2]
質量 5.02±0.75 MJ[2]
表面重力 3.836±0.071 cgs[2]
表面温度 3631±69 K[2]
他のカタログでの名称
TIC 392476080 b[2]
Template (ノート 解説) ■Project

TOI-2109 bとは、地球からヘルクレス座の方向に約855光年離れた場所に存在するスペクトル分類がF型の恒星 TOI-2109 の周囲を公転している太陽系外惑星である。ホット・ジュピターに分類される木星型惑星である[1]

概要[編集]

大きさの比較
木星 TOI-2109 b
木星 Exoplanet

TOI-2109 bはTESSによって発見された。木星型惑星の中では最も短い公転周期を持っており、その公転周期はわずか約16時間である。1.35木星半径、5.02木星質量をもつ。表面温度は約3600ケルビンと非常に高く、主星にかなり接近して公転している他、主星であるTOI-2109の表面温度が高いことも要因の1つとなっている。TOI-2109 bは既知の太陽系外惑星の中で最も温度が高いとされているKELT-9bに次いで2番目に温度が高い太陽系外惑星となっている。これは赤色矮星の温度に匹敵する[1][2]

また、TOI-2109 bは軌道減衰が発生しており、年間10~750ミリ秒のペースで公転周期が短くなり、主星に接近しているとされる。1000万年以内に主星に落下する可能性がある[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典[編集]

  1. ^ a b c 「1年」がわずか16時間、観測史上2番目に熱い太陽系外惑星が見つかる”. sorae. 2021年11月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s TOI-2109b: An Ultrahot Gas Giant on a 16 hr Orbit”. arXiv. 2021年11月30日閲覧。
  3. ^ Ultrahot Gas Giant Found Circling TOI-2109”. SCI NEWS. 2021年11月30日閲覧。

関連項目[編集]