青葉区 (横浜市)

座標: 北緯35度33分10.1秒 東経139度32分13.2秒 / 北緯35.552806度 東経139.537000度 / 35.552806; 139.537000 (区役所)

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青葉区(あおばく)は、横浜市の18行政区の一つ。

あおばく ウィキデータを編集
青葉区
こどもの国 区庁舎位置
こどもの国
地図
区庁舎位置
青葉区旗
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
横浜市
市町村コード 14117-8
面積 35.22km2
総人口 308,519[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 8,760人/km2
隣接自治体
隣接行政区
横浜市緑区都筑区
川崎市宮前区麻生区
東京都町田市
区の木 ヤマザクラ
区の花 ナシ
青葉区役所
所在地 225-0024
神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町31番地4
北緯35度33分10秒 東経139度32分13.2秒 / 北緯35.55278度 東経139.537000度 / 35.55278; 139.537000
外部リンク 青葉区
横浜市青葉区位置図青葉区 (横浜市)位置図
ウィキプロジェクト

概要[編集]

青葉区の東側は東名高速道路国道246号が走っており、それに沿うようにして東急田園都市線が、区の西側には東急こどもの国線が走っている。区の北西側で東京都町田市川崎市麻生区に、区の北東側で川崎市宮前区と接している。

区の中心を南北方向に鶴見川が流れており、川沿いは下流の緑区から続く市内でも珍しい広大な平地の農業用地となっている。その他の地域はほとんどが丘陵地帯であり、北西部を除いてほぼ全域が東京都市圏の住宅地(ベッドタウン)として開発されている。

横浜市の中心駅である横浜駅に向かう路線が横浜市営地下鉄ブルーライン以外になく、主要路線である田園都市線が東京都心部に乗り入れることから、横浜都心部よりも東京都心部に通勤通学する人が多く、このことを揶揄して「青葉都民」や「横浜都民」などとも呼ばれることがある[1]。東京都特別区部への通勤率は38.2%に達し、横浜市内で青葉区が一番高い[2]。また、昼夜間人口比率は76.2と横浜市の行政区の中では最低である[3]。なお人口は市内では港北区についで2番目に多い[4]

また、東急田園都市線市が尾駅周辺は青葉区役所、青葉警察署、県税事務所、緑税務署などを擁する行政上の区の中心部である。

歴史[編集]

  • 明治以前は武蔵国都筑郡であった。
  • 市町村制施行前は現在の青葉区の区域は都筑郡恩田村、奈良村(後に田奈村)、下谷本村、上谷本村、成合村、鴨志田村、寺家村、鉄村、黒須田村、大場村、市ヶ尾村(後に中里村)、荏田村、石川村(後に山内村)、大棚村、牛久保村であった。

年表[編集]

  • 1889年4月1日 市町村制施行により、都筑郡田奈村、中里村、山内村、中川村が誕生。
  • 1939年4月1日 都筑郡田奈村、中里村、山内村、中川村が横浜市港北区に編入。
  • 1966年4月1日 東急田園都市線が開通し、あざみ野駅を除く区内各駅が開業。多摩田園都市としての開発が本格化する。
  • 1969年10月1日 港北区から分立し、緑区になる(旧中川村の地域を除く)。
  • 1977年9月27日 横浜米軍機墜落事件
  • 1986年11月 緑区北部支所を市ヶ尾町に開設。分区準備期間に入る。(山内支所を閉鎖)
  • 1994年11月6日 港北区と緑区を再編し、青葉区・都筑区を新設。
    • 大部分は旧緑区から変更されたが旧港北区から青葉区になった地区もある。現在の新石川四丁目20番地付近・国道246号線東京方面沿いの地区がそれで、再編前は旧港北区中川町及び牛久保町であった。この地区はマンション群があり100世帯ほどが居住している。
    • 発足当時の青葉区役所は、緑区北部支所の場所を受け継いだものであったが、現在の青葉区役所は福祉保健センター(旧保健所・旧福祉事務所)や公会堂・スポーツセンターなどが併設された青葉区総合庁舎となっている。
  • 1998年3月20日 東名高速道路横浜青葉インターチェンジ開設。
  • 2002年10月20日 コミュニティ放送局、FM-salusが開局。
  • 2005年 青葉区の男性の平均寿命81.7歳で日本一を記録[5]

区名の由来[編集]

青葉区は典型的な瑞祥地名である。

一般公募18,995件の応募の中から幅広い市民の支持があり、木々に囲まれた美しい街のイメージのあった青葉区に決定された。

応募件数上位の名称(上位10位)
名称 件数
1 青葉区 1,916
2 田園区 1,332
3 北区 916
4 若葉区 716
5 緑北区 711
6 光区 699
7 新緑区 382
8 桜区 340
9 あざみ区 287
10 田園都市区 257

人口[編集]

  • 1995年 248,960
  • 2000年 270,044
  • 2005年 295,603
  • 2010年 304,297
  • 2015年 309,692

町名[編集]

青葉区内では、住居表示に関する法律に基づく住居表示は実施されておらず[6]土地区画整理事業実施済区域を含め、すべて町名と地番を整理する方法(町名地番整理)により、住所整理が実施されている。また、宅地造成事業が実施された区域などでは、町名整理が未実施であっても字区域が廃止されているところがある(玉川学園台団地など)。町区域設定前の町名等欄で下線がある町名はその全部、それ以外はその一部であり、その町名の末尾に数字がある場合には丁目を表す。

青葉区役所管内(79町丁)
町名 町名の読み 町区域設定年月日 住居表示実施年月日 町区域設定前の町名など 住居表示実施前の町名など
桂台一丁目 かつらだい 1982年1月10日 未実施[† 1] 恩田町
桂台二丁目 1982年1月10日 未実施[† 1] 恩田町、鴨志田町
元石川町 もといしかわちょう 1939年4月1日 未実施
美しが丘一丁目 うつくしがおか 1969年1月15日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘二丁目 1969年1月15日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘三丁目 1969年1月15日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘四丁目 1972年7月26日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘五丁目 1972年7月26日 未実施[† 1] 元石川町
荏田町 えだちょう 1939年4月1日 未実施
荏田北一丁目 えだきた 1978年4月29日 未実施[† 1] 荏田町
荏田北二丁目 1978年4月29日 未実施[† 1] 荏田町
荏田北三丁目 1978年4月29日 未実施[† 1] 荏田町
荏田西一丁目 えだにし 1983年9月11日 未実施[† 1] 荏田町、市ケ尾町
荏田西二丁目 1983年9月11日 未実施[† 1] 荏田町
荏田西三丁目 1983年9月11日 未実施[† 1] 荏田町
荏田西四丁目 1983年9月25日 未実施[† 1] 荏田町、市ケ尾町
荏田西五丁目 1983年9月25日 未実施[† 1] 荏田町、市ケ尾町
荏子田一丁目 えこだ 1984年4月29日 未実施[† 1] 元石川町
荏子田二丁目 1984年4月29日 未実施[† 1] 元石川町
荏子田三丁目 1984年4月29日 未実施[† 1] 元石川町、大場町
市ケ尾町 いちがおちょう 1939年4月1日 未実施
下谷本町 しもやもとちょう 1939年4月1日 未実施
藤が丘一丁目 ふじがおか 1966年11月6日 未実施[† 1] 下谷本町、上谷本町
藤が丘二丁目 1966年11月6日 未実施[† 1] 下谷本町、西八朔町、北八朔町、恩田町
梅が丘 うめがおか 1966年11月6日 未実施[† 1] 西八朔町、北八朔町
千草台 ちぐさだい 1968年8月6日 未実施[† 1] 下谷本町
つつじが丘 つつじがおか 1964年3月31日 未実施[† 1] 恩田町
しらとり台 しらとりだい 1967年11月16日 未実施[† 1] 恩田町
恩田町 おんだちょう 1939年4月1日 未実施
榎が丘 えのきがおか 1967年5月5日 未実施[† 1] 恩田町
松風台 まつかぜだい 1967年5月5日 未実施[† 1] 恩田町
桜台 さくらだい 1967年5月5日 未実施[† 1] 恩田町、成合町
青葉台一丁目 あおばだい 1967年5月5日 未実施[† 1] 恩田町
青葉台二丁目 1967年5月5日 未実施[† 1] 恩田町
若草台 わかくさだい 1971年1月26日 未実施[† 1] 恩田町
田奈町 たなちょう 1971年3月26日 未実施[† 1] 恩田町
奈良町 ならちょう 1939年4月1日 未実施
奈良一丁目 なら 1996年9月30日 未実施[† 1] 奈良町
奈良二丁目 1996年9月30日 未実施[† 1] 奈良町、恩田町
奈良三丁目 1996年9月30日 未実施[† 1] 奈良町、恩田町
奈良四丁目 1996年9月30日 未実施[† 1] 奈良町
奈良五丁目 1996年9月30日 未実施[† 1] 奈良町
緑山 みどりやま 1978年2月1日 未実施 奈良町字大幡谷・字大幡・字杉山谷・字杉山・字細谷
上谷本町 かみやもとちょう 1939年4月1日 未実施
もえぎ野 もえぎの 1971年1月15日 未実施[† 1] 上谷本町、下谷本町
柿の木台 かきのきだい 1974年9月26日 未実施[† 1] 上谷本町、下谷本町
みたけ台 みたけだい 1975年9月28日 未実施[† 1] 上谷本町
成合町 なりあいちょう 1939年4月1日 未実施
たちばな台一丁目 たちばなだい 1971年1月26日 未実施[† 1] 成合町、鴨志田町、上谷本町
たちばな台二丁目 1971年1月26日 未実施[† 1] 成合町、鴨志田町、恩田町
鴨志田町 かもしだちょう 1939年4月1日 未実施
寺家町 じけちょう 1939年4月1日 未実施
鉄町 くろがねちょう 1939年4月1日 未実施
大場町 おおばちょう 1939年4月1日 未実施
さつきが丘 さつきがおか 1970年2月26日 未実施[† 1] 西八朔町、恩田町
もみの木台 もみのきだい 1973年10月26日 未実施[† 1] 鉄町、黒須田町
すすき野一丁目 すすきの 1973年10月26日 未実施[† 1] 黒須田町、鉄町、元石川町
すすき野二丁目 1973年10月26日 未実施[† 1] 黒須田町、鉄町
すすき野三丁目 1973年10月26日 未実施[† 1] 元石川町、鉄町
あざみ野一丁目 あざみの 1976年1月15日 未実施[† 1] 元石川町
あざみ野二丁目 1976年1月15日 未実施[† 1] 元石川町、大場町
あざみ野三丁目 1976年1月15日 未実施[† 1] 元石川町、大場町
あざみ野四丁目 1976年1月15日 未実施[† 1] 元石川町、美しが丘5
すみよし台 すみよしだい 1976年7月16日 未実施[† 1] 恩田町、鴨志田町、奈良町
新石川一丁目 しんいしかわ 1979年2月18日 未実施[† 1] 元石川町
新石川二丁目 1979年2月18日 未実施[† 1] 元石川町
新石川三丁目 1979年2月18日 未実施[† 1] 元石川町
新石川四丁目 1979年2月18日 未実施[† 1] 元石川町
黒須田 くろすだ 1989年7月16日 未実施[† 1] 黒須田町、大場町
あかね台一丁目 あかねだい 1990年2月18日 未実施[† 1] 恩田町
あかね台二丁目 1990年2月18日 未実施[† 1] 恩田町
美しが丘西一丁目 うつくしがおかにし 1989年11月5日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘西二丁目 1989年11月5日 未実施[† 1] 元石川町
美しが丘西三丁目 1989年11月5日 未実施[† 1] 元石川町、すすき野3
あざみ野南一丁目 あざみのみなみ 1992年9月6日 未実施[† 1] 荏田町、新石川1、元石川町
あざみ野南二丁目 1992年9月6日 未実施[† 1] 荏田町、元石川町
あざみ野南三丁目 1992年9月6日 未実施[† 1] 荏田町、あざみ野2、荏田北3、元石川町
あざみ野南四丁目 1992年9月6日 未実施[† 1] 荏田町、荏田北2
みすずが丘 みすずがおか 1995年3月16日 未実施[† 1] 大場町字衛門ケ谷、大場町、あざみ野南4、荏田北2
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn 町名地番整理実施区域

行政[編集]

  • 区長
    • 橋本繁(2003年4月1日 - 2005年3月31日)
    • 松野完二(2005年4月1日 - 2007年3月31日)
    • 細谷延(2007年4月1日 - 2010年3月31日)
    • 岡田輝彦(2010年4月1日 - 2012年3月31日)
    • 徳江雅彦(2012年4月1日 - 2015年3月31日)
    • 小池恭一(2015年4月1日 - 2018年3月31日)
    • 小出重佳(2018年4月1日 ‐ )

公共施設[編集]

地区センター(公民館に相当)

コミュニティハウス

地域ケアプラザ

  • たまプラーザ

文化施設

スポーツ施設、野外活動施設

公的機関

議会[編集]

衆議院[編集]

2005年第44回衆議院議員総選挙以降青葉区は、緑区とともに神奈川県第8区に属している。

2017年第48回衆議院議員総選挙

神奈川県議会[編集]

神奈川県議会における青葉区の定数は3(2015年実施の選挙より1減)である。

  • 青葉区選出議員
    • 赤野たかし(維新の党)
    • 小島健一(自由民主党
    • 内田美保子(自由民主党)

横浜市会[編集]

横浜市会における青葉区の定数は7(2007年実施の選挙で8人となったが、2011年実施の選挙より7に戻る)である。

  • 青葉区選出議員
    • 藤崎浩太郎(維新の党)
    • 山下正人(自由民主党)
    • 横山正人(自由民主党)
    • 行田朝仁(公明党
    • 大貫憲夫(日本共産党
    • 平田郁代(神奈川ネットワーク運動)
    • 田中優希(立憲民主党)

産業[編集]

鶴見川沿いなどで農業が行われ、「浜なし」ブランドのが有名。

典型的なベッドタウンで、二次・三次産業の事業所は隣接する緑区、都筑区に比べても少ない一方で、大型小売店は多数ある。

本社を置く主な企業[編集]

その他事業所[編集]

住宅[編集]

大規模マンション[編集]

  • ドレッセ美しが丘ヒルズ
  • ドレッセ美しが丘二丁目ガーデン
  • ドレッセWISEたまプラーザ
  • ドレッセ美しの森フロラージュ
  • ドレッセ青葉台
  • ドレッセあざみ野コリーナコート
  • ドレッセあざみ野エスタフレンテ
  • ドレッセあざみ野ガーデンズ
  • ドレッセたまプラーザテラス
  • ドレッセ青葉台プレエスタ
  • ドレッセ藤が丘
  • たまプラーザ美しが丘ハイム
  • フォンテーヌブロー青葉台
  • ファミールあざみ野スカーレットヒルズ
  • ザ・パークハウスあざみ野一丁目
  • ブランズシティあざみ野
  • ルネたまプラーザ
  • 青葉台コートテラス
  • イディオスあざみ野
  • 美しが丘ルピナス
  • ヒルハイツたまプラーザソルヴィル
  • グランディスタ青葉台
  • ダイアパレスあざみ野
  • ブランズ市が尾ヒルトップ
  • ドルフ青葉台
  • 江田ビレジ
  • 市ヶ尾プラーザビル
  • ブランズ市が尾ガーデン
  • ローブルたまプラーザ
  • グリーンヒル鴨志田東
  • ザ・パークハウス市が尾
  • クレッセント美しが丘レジデンス
  • アルスあざみ野
  • コスモ青葉台シェル・ヴェール
  • ザ・パークハウス市ヶ尾
  • ドエルアルスあざみ野
  • ソルジェガーデンパークレジデンス
  • 美しが丘ハイム
  • ダイアパレスあざみ野
  • ビアス市が尾
  • フレスコート青葉の丘
  • サムティレジデンス青葉台

団地[編集]

  • UR たまプラーザ団地(美しが丘)
  • UR 田園青葉台住宅(青葉台)
  • UR 青葉台(青葉台駅前)
  • UR グリーンヒル鴨志田東・中央・西(鴨志田町)
  • UR 奈良北団地(奈良町)、1969年
  • UR あおば山の手台ヴェルディール奈良(奈良)
  • UR あざみ野団地
  • UR すすき野団地
  • UR すすき野第二団地、
  • UR すすき野第三団地、1982年
  • 市営住宅 鴨志田
  • 市営住宅 ソレーユ荏子田
  • 市営住宅 山内
  • メイプルヒル藤が丘(千草台30番地15 県営借上公共賃貸住宅)
  • エトワール青葉(さつきが丘9番地3 県営借上公共賃貸住宅)
  • シエルブルー藤が丘(みたけ台46番地13 県営借上公共賃貸住宅)
  • 桜台団地

教育[編集]

大学[編集]

高等学校[編集]

中学校[編集]

中等教育学校[編集]

小学校[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

中心となる駅は、便宜上区名が入っている青葉台駅となっているが、乗降客はあざみ野駅が最も多く、たまプラーザ駅も急行停車駅であるため、青葉台・あざみ野・たまプラーザの3駅に散らばっている。また、区役所などの行政としての中心駅は市が尾駅である。

東急電鉄
DT 田園都市線
こどもの国線
横浜市営地下鉄
ブルーライン

路線バス[編集]

高速路線バス[編集]

道路[編集]

高速自動車国道
都市高速道路
一般国道
主要地方道
一般県道

主な商業施設[編集]

スーパーマーケット・ショッピングセンター ・ディスカウントストア
ホームセンター

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

放送[編集]

コミュニティ放送局[編集]

横浜コミュニティ放送(FMサルース) 後者ケーブルテレビ局の完全子会社。

ケーブルテレビ[編集]

区の大部分がイッツ・コミュニケーションズ(本社・東京都世田谷区)のサービスエリアである。

出身有名人[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]